Outlook 予定表グループでチーム運営を円滑にするアイディア3選 設定方法を解説

2026年4月13日(月)
目次
  • 1. ①Outlook「予定表グループ」機能でメンバーの予定を把握
    • 2. ②Outlook「グループスケジュール」等でメンバーの空き時間を把握する
      • 3. ③メンバー全員で1つの予定表を共有
        • 4. チームでOutlook予定表を運営して業務もコミュニケーションも円滑に
          • 5. Jicoo(ジクー)について

          チームを円滑に運営するためには、必要なコミュニケーションは残し、必要のないコミュニケーションをカットする必要があります。チャットツールや社内ポータルサイトの導入に加え、「予定を共有」することも効果的な手段の1つです。国際的なビジネスシーンでも、予定表はただの日時情報ではなく、目的やコンテキストを共有するプラットフォームとして活用される傾向が強まっています。

          一方で、日本企業ではOutlook予定表の共有設定に起因するトラブルが多く、ユーザーの約65%が共有や権限設定の問題を一度は経験しており、使いこなせている企業は半数未満という調査結果もあります。設定ミスや同期遅延による「ダブルブッキング」や突然の空き時間消失を防ぎ、正確な共有設定を徹底することが重要です。

          特に国内では、「スケジューラーはGaroonなどのグループウェア、Web会議はTeams/Outlook」といった二重管理が課題になりがちでした。しかし近年は連携強化が進んでおり、2024年の同期ツールの新バージョンではリアルタイム双方向同期が実現しています。さらに、2026年春頃(5月前後)に正式リリース予定のサイボウズ「連携コネクタ」(現在プレリリース版提供中)を活用すれば、ノーコードでGaroon/kintoneとOutlook予定表の双方向同期が可能になります。重複入力や手動転記を防ぎ、予定表を一カ所で管理することは業務効率化の鍵となります。

          また、2026年7月1日からはMicrosoft 365の商用プラン価格が全世界で改定され、日本でもBusiness Basicで約+16.7%、Enterprise E3で約+7.7%の値上げが予定されています。この価格改定はCopilot(生成AI)連携やセキュリティ強化による価値向上が理由とされており、今後はこれら新機能をフル活用してツールの投資対効果(ROI)を高める姿勢が求められます。

          この記事では、Outlookを使った予定の共有・調整方法を3つ紹介します。Microsoftは当初、新しいOutlookへの企業向け移行を2026年4月に予定していましたが、品質改善と機能追加のため2027年3月まで期限を延長しました。そのため、この記事ではパソコンにインストールされている「従来のデスクトップ版(Classic Outlook)」と、ブラウザで使う「Web版」および最新の「新しいOutlook(New Outlook for Windows)」それぞれでの設定方法を解説します。

          1. 各々の予定表をグループ化し、まとめて表示する方法
          2. メンバーの予定表を並べて表示して空き時間を調べ会議に招待する方法
          3. 1つのカレンダーをメンバーで共有する方法

          ①Outlook「予定表グループ」機能でメンバーの予定を把握

          Outlook予定表の共有機能を使うと、自分のカレンダーにメンバーの予定表を表示できます。

          この共有した予定表をグループ化して、まとめて表示・非表示を切り替えできるようにするのが「予定表グループ」です。

          予定表グループのメリット

          • メンバーの予定をまとめて確認できる
          • ワンクリックでメンバーの予定表を表示/非表示切り替えができる

          おススメの使い方

          • 在席などの問い合わせ対応をすることが多い方が、同じ部署のメンバーをグループ登録する
          • マネージャーの方が、スケジュールの状態によって仕事を振り分ける業務に使用する
          • ハイブリッドワーク環境下において、Outlook on the webの「勤務時間と場所の設定」機能や予定表の詳細メモを活用し、メンバー各自に「勤務場所(オフィス/リモート)」を明示してもらうことで、「今日出社してる?」といった不要な確認コミュニケーションを減らし、対面会議の要否を迅速に判断する

          「予定表グループ」の設定方法

          先にグループに入れるメンバーに予定表の共有を依頼しましょう。

          予定表が共有できたら、「予定表グループ」を作成します。

          個人用の予定]の上で右クリックします。
          新しい予定表グループ]をクリックしてください。

          予定表グループ名を入力して、[Enterキー]を押します。

          次に、グループにメンバーを入れましょう。

          メンバーのカレンダー名をクリックした状態でグループ名の上まで持っていき、グループ名の上でクリックを離します(ドラッグ&ドロップします)。

          グループ名の直下にメンバーの名前が入りました。
          他のメンバーも同じようにします。

          予定表をメンバーごとに分けて表示するには、メンバー名の左側にある[]をクリックすると表示を変更できます。


          1つにまとめて表示したい場合は、[]をクリックしましょう。

          「予定表グループ」メンバーを追加・削除する

          追加メンバーに予定を共有してもらいます。

          共有依頼メールが届いたら、[承諾]をして自分の予定表に表示させましょう。

          個人用の予定表に表示されたメンバー名をクリックした状態でグループ名の上まで持っていき、グループ名の上でクリックを離します(ドラッグ&ドロップします)。

          メンバーの予定表を削除する場合は、削除するメンバー名を右クリックします。


          予定表の削除]をクリックしてください。

          Web版および新しいOutlookで「予定表グループ」を設定する方法

          Web版や新しいOutlookも操作はほぼ同じです。
          個人の予定表]の上にマウスポインタを置きます。
          ]が表示されますので、クリックしましょう。

          新しい予定グループ]をクリックします。

          予定表グループ名を入力して、[Enterキー]で確定します。

          メンバーをグループに追加するには、メンバー名をドラッグ&ドロップして予定表グループ名に入れましょう。

          なお、新しいOutlookおよびグローバル版では、組織のレポートラインに基づいて同僚のカレンダーを自動表示する新機能「Teammate Calendars」が2026年3月以降に順次展開されています。この機能が実装されれば、ユーザーが手動で予定表グループを作成しなくても、上司・直属の部下・ピアの予定が自動で一覧表示されるようになります。コラボレーション効率が上がる一方で、急に予定が見えるようになる心理的負担やプライバシー懸念の声もあるため、チーム内で「予定の件名は伏せる」「空き時間のみ表示する」などの公開ルールを事前に話し合っておくと安心です。

          ②Outlook「グループスケジュール」等でメンバーの空き時間を把握する

          2027年3月まで企業での利用が可能な「従来のデスクトップ版(Classic Outlook)」の予定表には、「日・週・月」以外に「グループスケジュール」という表示方法があります。

          グループスケジュール表示をすると、予定表を縦に並べてスケジュールの比較をすることができます。

          予定を横並びにするメリット

          • すべての予定表の予定の有無を表示し、ひと目で空き時間が確認できる
          • 表示画面(またはスケジュールアシスタント画面)から直接会議依頼メールを送信できる

          おススメの使い方

          • 会議参加者の予定を並べて表示して、会議の日程候補をピックアップする
          • 会議参加者の空き時間を確認し、重複のない時間帯で会議依頼メールを送信する

          従来のデスクトップ版で「グループスケジュール」を表示する方法

          表示したい予定表にチェックを入れます。グループスケジュール表示してからでも変更できます。

          次に、リボンメニューから[グループスケジュール]をクリックします。

          表示が切り替わりました。

          カレンダーの[]をクリックすると次月を表示します。
          別の週を表示するには、カレンダーの日付をクリックします。

          グループスケジュールは1週間分の予定を表示します。
          右にスクロールすると先の予定が確認できます。

          次の日の予定を確認する場合は、カレンダー左上にある[]をクリックしましょう。

          グループスケジュール表示では、稼働時間外を表示しません。
          稼働時間はオプションで変更できます。

          ファイル]を開きます。

          オプション]をクリックします。

          予定表]をクリックしましょう。

          稼働時間の項目を変更し、[OK]をクリックします。

          「グループスケジュール」にメンバーを追加・削除する

          予定表のチェックをオフにすると、非表示になります。
          表示追加する場合は、チェックをオンにしましょう。

          「グループスケジュール」から会議依頼メールを送る

          会議を入れたい日時をクリックして青くします。
          Shiftキー]を押しながらクリックすると、複数選択できます。

          新しい会議]をクリックし、[全員と会議]をクリックします。

          メール作成画面が起動します。

          次の項目が自動でセットされます。

          • [必須]に予定表に表示されていたメンバーのメールアドレス
          • 予定表で選択した日時

          タイトル、参加者などを追加編集して、送信します。

          グローバルなビジネスシーンでは「アジェンダ(議題)のない会議招集はNG」という認識が強まっており、2025年の調査では「必要性の低い会議招待を辞退する」と答えた人が73%に上るなど、優先度の精査が求められています。Microsoft 365 Copilotライセンスがある場合、Outlookでの会議作成時にCopilotが会議タイトルや関連するメール・チャット履歴をもとに、アジェンダ案を自動生成してくれます。さらに海外のSaaS業界では、AIが各人の負荷やタイムゾーンを考慮して「誰といつ会うべきか」を提案・自動調整し、チーム全体の時間を最適化(Time Orchestration)する動きも広がっています。こうした機能を活用し、参加者全員が目的を把握した上でミーティングに臨める環境を作ることで、会議の質が大きく向上します。

          カレンダーに予定が追加されました。

          Web版および新しいOutlookでメンバーの空き時間を比較する方法

          従来のデスクトップ版にあった「グループスケジュール」という機能は、Web版および新しいOutlook(New Outlook)には存在しません。

          しかし、代わりに予定表の「分割ビュー(Split View)」や、会議作成画面の「スケジューリング アシスタント(Scheduling Assistant)」機能を使用することで、同様にメンバーの予定を横並びで確認・調整することが可能です。

          スケジューリングアシスタント画面では、参加者全員の空き時間を統合して表示するバーが備わっており、重複のない時間帯を容易に見つけられます。さらに画面内に「送信」ボタンも配置されているため、画面を移動することなくスムーズに会議設定が完了します。今後は「Teammate Calendars」機能の自動表示と組み合わせて、これらの代替機能を活用する習慣をつけることをお勧めします。

          ③メンバー全員で1つの予定表を共有

          1つの予定表を複数のメンバーで編集・閲覧する方法を紹介します。

          共有予定表のメリット

          • チームメンバーであれば誰でも編集でき、他のメンバーにリアルタイムで共有できる
          • 編集を許可するメンバー、閲覧のみのメンバーを分けて運用できるため、情報漏洩や権限トラブルを未然に防ぎやすい
          • 「空き時間のみ表示」などプライバシーに配慮した運用ルールを定めることで、セキュアに情報共有ができる

          おススメの使い方

          • マネージャーが共有予定表を作成し、部下とカレンダーを共有して運用する
          • 会社カレンダーを作成し、社員で共有。社内のスケジュールを各部署で更新する(例:総務は健康診断の日程、経理は年末調整の日程を入れるなど)

          「共有予定表」を作成する手順

          予定表の追加]を開き、[新しい空白の予定表を作成]をクリックします。

          名前]に予定表の名前を入力します。
          次に、[フォルダーを作成する場所]で[予定表]をクリックして[OK]します。

          先ほど作成した予定表の名前を右クリックしてください。
          メニューの中から[共有アクセス許可]をクリックします。

          プロパティのアクセス権タブが開きました。
          追加]をクリックします。

          メンバーの連絡先をダブルクリックすると追加できます。
          続けて他のメンバーをダブルクリックして追加していきましょう。

          グループ連絡先は選択できません。

          登録できたら、[OK]をクリックします。

          アクセス許可レベルを変更しましょう。
          共同編集者にしたいメンバーをクリックして選択します。
          アクセス権の[編集可能]にチェックを入れます。

          すべて変更が完了したら、[OK]をクリックして閉じます。

          Web版および新しいOutlookで「共有予定表」を作成する方法

          インターネットブラウザ(Edge、Chromeなど)でOutlookを開きます。

          予定表を追加]をクリックします。

          空白の予定表を作成する]をクリックします。

          • 予定表の名前…予定表の名前を入力
          • …予定表の色を選択(表示されていない色にする場合は[カスタマイズ]をクリック)
          • チャーム…予定のタイトルの前にデフォルト表示するチャームを選択
          • リストに追加…どの予定表の直下に作成するか選択

          すべて入力できたら、[保存]をクリックします。

          先ほど作成した予定表名にマウスを乗せ、[]マークが表示されたらクリックします。

          共有とアクセス許可]をクリックしてください。

          共有メンバーを登録しましょう。
          検索枠にメンバーの名前やメールアドレスの一部を入力します。
          表示された共有メンバーをクリックして選択します。

          アクセス許可レベルを選択したら、[共有]をクリックします。

          共有ができました。
          続けて他のメンバーも先ほどと同じように追加していきます。

          設定が完了したら、右上の[×]マークをクリックして閉じましょう。

          チームでOutlook予定表を運営して業務もコミュニケーションも円滑に

          Outlookを使った予定表の共有方法を3つ紹介しました。

          ①メンバーの予定表をグループ化する方法
          まとめて予定が確認できるので、問い合わせ対応をされている方、メンバーのスケジュールを把握しておく必要のあるマネージャーの方におすすめの方法です。今後は新しいOutlookの「Teammate Calendars」機能により、手動でのグループ化すら不要になっていく見込みです。

          ②メンバーの予定を横並びにして比較し、会議の招待メールを送る方法
          チームメンバーの空き時間を探すのに最適な方法です。新しいOutlookへの完全移行猶予(2027年3月まで)の間は従来の「グループスケジュール」も重宝しますが、今後は「スケジューリング アシスタント」や「分割ビュー」を使いこなすことが求められます。AIを活用して「議題なき会議」をなくし、会議の質を高めましょう。

          ③1つのカレンダーを共有する方法
          複数のメンバーで編集、閲覧できるため、社内の共有カレンダーとして利用したり、現場などパソコンに入力する時間がない方の予定を事務メンバーが代理入力したりできます。誰がどこまで閲覧・編集できるか明確なルールを定めることで、情報漏洩を防ぎ安全に運用できます。

          さらに2026年以降は、Copilot Chatが予定表を理解して情報整理を行う機能や、サイボウズなど他社グループウェアとのシームレスな同期連携、AIがスケジューリングの負荷を最適化する機能が拡充されます。予定表を単なる日時の記録ではなく、コンテキスト共有のプラットフォームとして賢く運用し、チームの業務効率とコミュニケーションを最適化していきましょう。

          Jicoo(ジクー)について

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