Notionを活用したいものの、ページを一から設計するのが難しい場合は、テンプレートから始めるのがおすすめです。テンプレートを使えば、タスク管理、議事録、プロジェクト管理、CRM、ポートフォリオ、社内Wikiなどの基本構成を短時間で用意できます。
2026年9月13日時点では、Notion公式のNotionマーケットプレイスに加え、Notionクリエイター、国内企業、ユーザーコミュニティが公開するテンプレートも利用できます。現在のテンプレートは、単にページを早く作るためのひな形ではありません。入力項目、権限、AI処理、自動化、人による確認フローまで設計することで、検索・集計・引き継ぎに使える情報基盤になります。
特にAIや自動化を含むテンプレートでは、権限・承認・費用・成果指標の4要素をあらかじめ設けることが重要です。AIを利用できること自体ではなく、どの業務でどれだけ時間や修正を減らせたか、どの処理を人が確認すべきかを後から検証できる設計にしましょう。
本記事では、Notionテンプレートの基本、マーケットプレイスでの探し方、用途別の活用例、自分でテンプレートを作る方法、外部サービスやAIと組み合わせる際の注意点を紹介します。
Notionのテンプレートとは、ページレイアウトやデータベース構成、本文の見出し、入力項目などをあらかじめ設定したひな形です。テンプレートをワークスペースへ追加した後は、項目名、ステータス、ビュー、本文、デザインを自社や自分の運用に合わせて変更できます。
配布されているテンプレートには、日記やToDoリストのようなシンプルなものから、リレーション、ロールアップ、数式、ボタン、複数データベースを組み合わせたものまであります。たとえば議事録テンプレートでは、会議内容を一定の形式で残し、決定事項や次のアクションを整理できます。
AIを使う場合も、情報の構造化と確認ルールは人が先に設計する必要があります。Notion Agentは、ページやデータベース、通常のプロパティ、ビューの作成・編集を支援でき、フォームビューにも対応します。一方、新しいデータベーステンプレート、データベースオートメーション、ページレイアウト、数式・ロールアップ・ボタンなどの高度な設定は作成できません。AIで作成したデータベースも、人が構造、権限、入力ルールを確認してください。
AI付きテンプレートは、テンプレートを複製すれば同じ結果になるとは限りません。利用するAIモデル、アクセス権、接続先、指示文、Custom Agentの設定によって動作や費用は変わります。Business/Enterpriseプランでは、管理者がNotion AgentやCustom Agentsで利用できるAIモデルを制御し、Custom Agentのデフォルトモデルを指定できます。コンプライアンスやコスト管理が必要な組織では、利用可能なモデル、月間クレジット上限、モデル変更時の再テスト担当者もテンプレートの運用ルールに含めましょう。
テンプレートはNotionマーケットプレイスで探せます。公式以外にも、国内ユーザーが公開する議事録、家計簿、読書ログ、業務管理ページなどがあり、日本企業固有の業務フローを考える際の参考になります。ただし外部配布テンプレートは、公開範囲、編集権限、含まれるデータベース、自動化、フォーム、AI連携の内容を確認してから利用しましょう。
ページ全体を複製するテンプレートのほかに、データベースへ追加する各ページの入力フォーマットをひな形にするデータベーステンプレートがあります。
たとえば議事録データベースに「社内会議用」「顧客商談用」「1on1用」を用意したり、レポート管理データベースに「日報」「週報」「月報」を用意したりできます。入力欄、チェックリスト、注意事項、関連リンクを統一できるため、担当者ごとの記載漏れや表記ゆれを抑えやすくなります。
チームで使う場合は、タイトルや本文だけでなく、部門、製品、顧客、担当者、最終確認日、公開範囲、未解決・要エスカレーションの状態、根拠ページや関連チケットといったプロパティを設計しましょう。AIを使う業務では、AI利用可否、機密区分、AI直接更新可・編集案のみ・AI利用不可の区分もあると運用ルールが明確になります。
さらに、AI活用の効果とリスクを確認するために、AI処理前の想定作業時間、AI処理後の実作業時間、AIが作成した候補数、人が修正・却下した件数、エスカレーション件数、自動処理の成功・失敗、最終確認者、確認日時を記録する方法があります。月次の削減時間や処理件数まで確認できれば、「AIを使えるテンプレート」ではなく、効果を検証できるテンプレートとして改善しやすくなります。
会議後の自動化を行う議事録テンプレートでは、会議種別、顧客・案件、自動処理対象/対象外、タスク化確認状態、人による確認者、確認完了日時、元議事録、自動起票結果、要確認理由を追加すると安全です。AIが作成したタスクは、最初から「未着手」や「確定」にせず、まずAI起票・要確認に置き、担当者、期限、タスク名、元発言を確認した後に通常のステータスへ移します。
日報、週報、月次レビューなどは、繰り返しテンプレートでページを自動作成できます。毎日・毎週・毎月・毎年の繰り返しに対応し、開始日と作成時刻も設定可能です。ネストしたテンプレートを使えるのは毎週・毎月・毎年の繰り返しで、最大3階層までです。
なお、データベーステンプレートは作成元のデータベース内でのみ使用できます。別のデータベースへそのまま使い回せるものではありません。また、顧客・案件・プロジェクトなどページごとに異なるリレーションは、テンプレート内で固定しないよう注意が必要です。固定すると、新しく作られるすべてのページが同じ関連ページに紐付きます。作成後に担当者が入力すべき項目をチェックリスト化しておくと、安全に運用できます。
Notionのサイドバーにある[テンプレート]から、Notionマーケットプレイスを開けます。上部の[仕事][暮らし][学校]、または検索バーを使って、用途に合うテンプレートを探しましょう。
検索時は「タスク管理」「議事録」「CRM」「ポートフォリオ」「ナレッジベース」のほか、英語で task、meeting notes、project management、knowledge base などを試すと候補が広がります。仕事用のテンプレートを探すなら、プロジェクト管理、会議、営業、ドキュメント管理、チーム運営に近いキーワードで探すと効率的です。
テンプレートの詳細画面またはプレビューでは、用途、作成者、レビュー、追加回数、最終更新日、カテゴリー、使用機能を確認できます。見た目だけで選ばず、必要なデータベース、プロパティ、ビュー、フォーム、自動化、AI機能が自社の運用やプランに合うか確認してください。
無料テンプレートは原則[追加]、有料テンプレートは[料金で購入]から入手します。有料テンプレートのマーケットプレイス内購入は米ドル・クレジットカードが基本で、直接購入には14日間の返金ポリシーがあります。クリエイターの設定によっては、別ワークスペースへの移動やブロックのコピーが制限される場合もあります。
フォーム付きテンプレートを追加した場合は、回答先データベースや通知先が自分の環境になっているか必ず確認しましょう。テンプレートによっては、回答先を自分に設定するためフォームの作り直しが必要です。複製後はテスト回答を1件送り、データベースへの記録先と通知先を確認してから本番公開するのが安全です。
複製後は、不要な項目を削除するだけでなく、ステータス名、担当者、日付、ビュー、公開範囲を自社向けに調整します。フリープランでは、テンプレートに含まれる既存のデータベースオートメーションを利用できますが、編集はできません。新規作成できるのはSlack通知オートメーションに限られます。AI Meeting NotesやCustom Agents、Workersを使うテンプレートでは、プラン要件だけでなく、Notionクレジットの消費、月間上限、クレジット切れ時の手動フローも確認しましょう。
データベースでは、[新規]をクリックすると、デフォルトに設定したテンプレートでページを作成できます。別のテンプレートを使う場合や新しく作る場合は、[新規]横の下向き矢印を開き、既存テンプレート名または[+新規テンプレート]を選択します。
会議記録なら「会議日」「参加者」「会議種別」「決定事項」「関連タスク」、タスクなら「ステータス」「担当者」「期限」「優先度」「関連プロジェクト」のように、後から絞り込みや集計に使う情報はプロパティにします。本文にはアジェンダ、メモ、決定事項、次回までのToDoなど、記載順をそろえたい要素を置くとよいでしょう。
Notionテンプレートは数が多いため、最初は目的別に選ぶのがおすすめです。ここでは、個人利用からチーム利用まで応用しやすい代表的なテンプレートの種類を紹介します。
日記テンプレートは、Notionを使い始めたばかりの人に向いています。毎日の記録を残しながら、ページ作成、タグ付け、ビューの切り替え、検索といった基本操作に慣れられます。
まずはリストビュー中心のシンプルな構成で始め、慣れたら気分、カテゴリ、日付、振り返り項目などを追加しましょう。毎日記録する場合は、繰り返しテンプレートを使うとページの作成忘れを防げます。
タスク管理テンプレートは、Notionの代表的な活用例です。ボードビューで進捗を可視化し、テーブルビューで期限・担当者・優先度を一覧できます。個人のToDoリストとしても、チームの課題管理やプロジェクト管理としても利用できます。
タスクには、ステータス、優先度、担当者、期限、関連プロジェクト、依頼元、期待成果を設定すると管理しやすくなります。さらに、日々発生する問い合わせや障害対応と、事前に予測できる改善・開発を同じビューで管理しないこともポイントです。
AIミーティングノートなどからタスクを自動起票する場合は、「AI起票・要確認」を通常の「未着手」と分けましょう。AIに担当者を推測させず、不明な場合は空欄にするルールも有効です。確認用ビューにAI起票分を集め、確認者が重複、期限、担当者、元議事録との関係を確認してから正式なタスクへ進めます。
Custom Agentを使う場合は、1つの万能Agentに任せるより、受付、分類、回答候補の作成、督促といった役割に分ける方法があります。海外のRemoteは、Slackで受け付けたIT問い合わせをNotionに起票し、複数のCustom Agentで受付、振り分け、情報取得、フォロー、クローズを分担しています。同社は解決済みITチケットの約4件に1件をAIがエンドツーエンドで処理したと公表していますが、これはNotion制作の顧客事例に基づく自己申告値です。
実務では、チケットにAI確信度を保存し、一定の基準を満たすものだけを自動処理する設計が安全です。72時間更新がない案件を督促対象にする、端末管理やID管理ツールからの情報取得は読み取り専用にする、解決内容をすぐ正式FAQにせず作業用ナレッジで検証してから昇格するといったルールも検討しましょう。
会議が多いチームには、アジェンダ、参加者、決定事項、ToDo、次回確認事項をあらかじめ用意した議事録テンプレートが役立ちます。会議ごとにゼロからページを作らずに済み、必要な情報を一定の形式で残せます。
会議テンプレートは、会議前・会議中・会議後の3段階で設計すると実用的です。会議前には参加者、日時、目的、事前確認事項を記録し、会議中には手入力またはAI Meeting Notesで記録します。会議後には決定事項、担当者、期日、顧客への返信をタスクやCRMへ反映します。
AIミーティングノートの要約完了をトリガーに、Custom Agentを自動実行する運用も可能です。会議後にタスク候補を起票する、プロジェクト管理表を更新する、CRM更新候補やフォローメールの下書きを作る、Slackやメールへ要約を共有するといった使い方があります。ただし、会議内の「検討する」「可能性がある」といった発言まで確定事項として処理しないよう、決定・提案・保留を分ける指示と確認フローを用意しましょう。
通常の議事録ページテンプレートと、AI Meeting Notesのカスタム要約指示は別機能です。既存の通常ページをそのまま会議要約テンプレートへ変換することはできません。会議ごとの要約形式をそろえたい場合は、Meeting Notesブロック下部の[Instructions]からカスタム指示を作成・共有します。
議事録は、個人ページや案件ごとに分散させず、一つの議事録データベースへ集約することをおすすめします。サイドバーや会社ポータルに「新規議事録」ボタンを置き、共通DBを作成先に固定すると、検索やAI処理の対象漏れを減らせます。会議種別、案件、機密区分、自動処理対象をプロパティで設定し、AI処理対象はビューの表示条件だけではなく専用プロパティで管理すると安定します。
AI Meeting Notesは、会議の重要事項を人が確認する前提で利用してください。話者ラベルは2026年9月時点では英語のみ対応です。Google MeetをChromeで利用する場合は、デスクトップ向けNotion Meetings Add-onによりグループ会議でも話者ラベルを利用できます。1ユーザー当たりの利用時間には1日10時間の上限もあります。
ブラウザ版は原則としてマイク入力のみを取得し、システム音声は記録しません。ヘッドフォンを使うZoom、Google Meet、Microsoft Teamsの会議では、相手側音声が文字起こしされないことがあります。複数人が一つのマイクを使う対面会議などでも精度が制限される場合があるため、重要な決定事項や担当者は人が文字起こしと照合して確定しましょう。録音・文字起こしの前には参加者の同意を得て、社外秘情報の扱いと会議ノートの共有範囲も決めてください。
業務マニュアルや社内ナレッジを管理したい場合は、業務手順書・ナレッジベースのテンプレートが役立ちます。マニュアル一覧、カテゴリ、担当部署、責任者、最終確認日、公開範囲、関連資料をデータベース化すると、必要な情報を探しやすくなります。
本文には、目的、対象者、前提条件、手順、注意点、参考リンク、動画、変更履歴を置くと、作成者による品質のばらつきを抑えられます。FAQや問い合わせ履歴には、分類、責任者、更新日、未解決・要エスカレーション、根拠ページ・関連チケット、AI回答に利用してよいかどうかを持たせると、AI検索や社内ヘルプデスクの基盤になります。
ナレッジをAIに利用させる場合は、情報を蓄積するほど回答精度が上がるとは限りません。有効期限、後継ページ、矛盾する情報、適用対象・適用範囲、AI生成か、人が検証済みか、最終利用日、廃止理由を管理すると、古い情報や重複情報による誤回答を抑えやすくなります。Notionの実験プロジェクト「Lore」でも、情報の失効や、前後関係・矛盾関係を管理する考え方が採られています。
Custom Agentへナレッジを共有する場合は、必要なページやデータベースだけを共有し、入力DBは原則読み取り、出力DBだけ編集可能にするなど最小権限で設計します。就業規則、業務マニュアル、FAQ、顧客向け提案書、公開予定のポートフォリオなど、正確性が重要な文書では、AIに直接編集させるより「編集案」を提示させる方法が適しています。Notion Agentのsuggest editsを使えば、行単位の変更案を確認しながら承認できます。
東京スタートアップ法律事務所は、全国29拠点の情報・ナレッジ基盤としてNotionとNotion AIを導入し、問い合わせの一次整理、要約、対応履歴管理、議事録、案件・タスク管理などに活用しています。同事例ではAIを法律判断の代替ではなく、最終判断前の情報整理・資料準備を担う基盤として位置付けています。多拠点企業では、問い合わせ、案件、顧客、議事録、手順書を別DBで管理し、案件IDまたは顧客IDで関連付け、拠点・部門・機密区分でアクセスを分ける設計が参考になります。
Notionは、デザイナー、ライター、エンジニア、マーケターなどのポートフォリオ作成にも向いています。ポートフォリオテンプレートを使えば、プロフィール、実績一覧、制作物の詳細、スキル、問い合わせ先を整理できます。
作品をデータベース化し、職種、制作年、担当範囲、使用ツール、公開URLで分類すると、応募先やクライアントに合わせて見せ方を調整しやすくなります。Web公開する際は、公開範囲と掲載許可を確認し、顧客情報や非公開資料を含めないよう注意してください。
AIに紹介文や作品説明の改善を依頼する場合も、公開ページでは直接更新ではなく編集案方式にし、事実関係、掲載許可、表現を本人が確認してから反映すると安全です。公開前には通常表示だけでなく、高コントラストモードでも確認し、色だけで情報を区別していないか、リンク先やページ階層を理解できるかも確認しましょう。
営業活動やカスタマーサクセスには、CRMテンプレートが便利です。顧客情報だけを並べるのではなく、顧客マスター、担当者・連絡先、商談、会議記録、提案資料、コンテンツ制作依頼、次回アクションをリレーションでつなぐと、対応履歴を追いやすくなります。
AIが作成したメール文や提案資料の初稿には、「下書き」「人による確認済み」「顧客送付済み」などのステータスを設けましょう。会議から自動作成したCRM更新候補も、いきなり確定データへ反映せず、「AI更新候補・要確認」として営業担当が確認する運用が必要です。顧客への送信、契約、請求、法務判断は必ず担当者の承認後に確定します。
案件別にCustom Agentを複製する場合、複製者がアクセスできるNotionページ・データベース、指示、利用可能なトリガー、AIモデルは引き継がれます。一方、Slackなど外部ツールの接続、Workers、実行履歴、クレジット上限は引き継がれません。複製直後は非公開のため、接続先と権限を再設定し、読み取り対象DB、書き込み対象DB、顧客・案件フィルター、月間クレジット上限、実行ログの確認担当者をテストしてから共有してください。
CRMでは、曖昧な文章の解釈、分類、要約、次の行動候補の作成をCustom Agentに任せ、外部システムへの転送、定期同期、固定ルールによる更新はWorkers、Webhook、Zapier、Makeなどの決定論的な処理に任せると設計しやすくなります。例外対応や最終承認は人が担います。
会社ポータルやチームWikiのテンプレートを使うと、会社概要、メンバー紹介、休暇ルール、オンボーディング、申請手順、社内リンク、プロジェクト一覧を集約しやすくなります。情報を探す時間を減らし、新メンバーが必要な情報へたどり着きやすい状態を作れます。
ポータルのトップページだけを整えるのではなく、配下のFAQ、議事録、手順書、問い合わせ履歴の構造も統一しましょう。テンプレートに分類、責任者、最終確認日、公開範囲、未解決・要エスカレーション、根拠リンクを設けると、情報の信頼性を維持しやすくなります。
特定社員に質問が集中する組織では、回答の根拠ページ、情報責任者、対象製品・顧客層、最終確認日、回答可能な範囲、回答禁止事項、不明時のエスカレーション先を構造化しておくと、専門知識を再利用しやすくなります。社員の知識をそのままAIに覚えさせるのではなく、検証済みのナレッジとして整備し、個人らしい文体と正式な会社見解を分けることが重要です。
自分のNotion内でページレイアウトを統一したいときや、社内で同じ形式のページを繰り返し作るときは、オリジナルテンプレートを作っておくと便利です。サイドバーの[+ページを追加]からひな形となるページを作り、見出し、チェックリスト、注意事項、関連リンク、入力例を配置します。
議事録、日報、プロジェクト計画書、採用面談メモ、ポートフォリオ、社内申請書など、繰り返し使うページに向いています。自分だけで使う場合は、元ページを編集せずに複製して使う運用にすると、ひな形を壊さずに済みます。
AIを利用するページでは、AI直接更新可、編集案のみ、AI利用不可のいずれかを明記し、最終確認者と確認期限も設定しましょう。AIが編集案を出すページでは、変更案の確認方法、根拠資料、不明時の相談先まで記載すると、属人的な判断を減らせます。
メンバーと共有する場合は、[共有]設定で閲覧、コメント、編集などの権限を確認してください。テンプレートとして配布するだけなら、元ページを不用意に編集されないよう、読み取り権限や複製許可を活用します。不特定多数へ公開する場合は、[Web公開]をオンにし、テンプレートとして複製を許可する設定を確認しましょう。第三者が作成したテンプレートを再配布・販売する際は、利用条件やライセンスの確認も必要です。
データベーステンプレートは、データベースごとに作成します。議事録、タスク、日報、CRMなど、入力内容を統一したいデータベースで[新規]横の下向き矢印を開き、[+新規テンプレート]を選択してください。
まず、検索・集計・責任分担に必要なプロパティを決めます。タスクならステータス、担当者、期限、優先度、関連プロジェクト、議事録なら会議日、参加者、会議種別、決定事項、関連タスクを設定します。AI処理を使う議事録には、自動処理対象、タスク化確認状態、確認者、確認完了日時、元議事録、自動起票結果、要確認理由も用意するとよいでしょう。CRMでは顧客、連絡先、商談、会議、提案、次回アクション、AI出力の確認状態を分けると管理しやすくなります。
ナレッジベースには、有効期限、後継ページ、矛盾する情報、適用範囲、検証状態、最終利用日を追加すると、更新されない情報がAI回答や検索結果に混ざるリスクを抑えられます。テンプレートの本文には、見出し、チェックリスト、入力例、注意事項、関連リンクを入れましょう。
定例の記録は繰り返しテンプレートに設定できます。ただし、顧客や案件のようにページごとに変わるリレーションは空欄にし、作成後の入力項目として明示するのが安全です。テンプレートを公開・更新する担当者も決め、現場のフィードバック、AIの修正・却下件数、処理時間などをもとに定期的に見直しましょう。
Notionのボタンを使うと、ページの追加、プロパティの設定、作成したページを開くといった複数のアクションをワンクリックで実行できます。議事録、日報、習慣トラッカー、定例タスク、新規案件の受付に向いています。
ボタンを設置したい場所で「/ボタン」と入力し、ボタンブロックを追加します。アクションには[ページを追加]を選び、追加先のデータベースを指定します。次に、日付、ステータス、会議種別、担当者など、作成時に設定したいプロパティを指定します。日付に「今日」を使えば、ボタンを押した日付を自動で入れられます。
続けて[別のステップを追加]から[ページを開く]を設定すれば、作成直後のページを開けます。ボタン名は「議事録を追加」「今日の日報を書く」「新規案件を追加」のように、実行する行動が分かる名称にしましょう。
ボタンは既存のデータベーステンプレートを選択して直接適用する機能ではありません。ボタンでページとプロパティを作成し、そのページを開いた後にデータベーステンプレートを適用するか、ボタン側に本文ブロックを挿入する処理を設定します。ボタンは、プロパティ設定に加え、確認画面の表示、通知、変数定義、メール送信、Webhook送信などにも対応しています。有料プランの機能を使う場合は、送信先、実行条件、失敗時の対応をテストしてから公開しましょう。
Notionテンプレートは、Notion内だけでなく外部サービスとの連携にも役立ちます。フォーム送信、予約受付、問い合わせ、商談発生などをきっかけにNotionへページを作成し、定型のプロパティや本文構成で情報を蓄積する運用です。
Notion API、Zapier、Makeなどでページを作る場合、Notionのデータベーステンプレートが当然に適用されるとは限りません。「テンプレートを適用する」と考えるより、必要なプロパティと本文ブロックをマッピングし、同じ入力形式を再現するものとして設計しましょう。連携後にはテストデータを作成し、関連先、通知先、公開範囲、エラー時の処理を確認してください。
外部連携は、役割ごとに3層へ分けると理解しやすくなります。テンプレートは入力項目と本文構成を標準化する役割、Custom Agentは曖昧な文章の判断・分類・要約・下書きを担う役割、Workers・Webhook・Zapier・MakeはAPI呼び出し、同期、固定ルールによる更新を担う役割です。例外処理や最終承認は人が行います。
API・Webhook・Workersを含むテンプレートでは、接続先サービス、対象データベースID、Worker所有者、Personal Access Tokenの管理者、本番・検証環境、最終実行日時、最終成功日時、エラー時の手動フロー、退職・異動時の引き継ぎ先を「連携設定台帳」として別データベースで管理すると安全です。IDや認証情報を本文へ無秩序に直書きしないようにしましょう。
Developer PortalはNotionのサイドバーから利用でき、Workers、接続、Personal Access Token、実行ログなどを管理できます。developer barではページ、データベース、ブロック、ワークスペース、ユーザーのIDやAPIオブジェクトをコピーできます。テンプレートを複製しただけでは外部連携の認証情報は引き継がれないため、接続先、権限、シークレット、Webhook URLを複製先で再設定してください。
WorkersやCustom Agentsは、実行頻度、読み込む情報量、実行ステップ数、選択モデルなどによってNotionクレジット消費が変わります。無料で複製できるテンプレートでも、運用が無料とは限りません。想定実行回数、月間上限、異常な連続実行を確認する担当者、クレジット切れ時の代替フローを管理ページへ記載しましょう。
Notionには、ページ全体を複製するテンプレートと、データベース内の入力フォーマットを整えるデータベーステンプレートがあります。テンプレートを活用することで、ページ作成時間の短縮だけでなく、チーム内の入力ルール、情報の責任者、更新日、公開範囲をそろえやすくなります。
まずは目的に近いテンプレートをNotionマーケットプレイスから追加し、実際の業務に合わせて項目を減らしたり、責任者・更新日・関連リンク・確認状態を足したりして調整しましょう。テンプレートを「見た目のひな形」ではなく、入力からAI処理、タスク・CRMへの反映、人による確認までを支える業務基盤として運用することが、Notionを長く活用するポイントです。
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