Outlookでは、デスクトップアプリだけでなく、Web版のOutlook(Outlook on the web)やスマホアプリ版(iOS/Android)でも標準機能として送信予約が可能です。
近年、働き方改革の推進により、深夜や早朝のメール送信を控え、相手の勤務時間に合わせて連絡をするビジネスマナーが浸透しつつあります。自分の都合の良い時間にメールを作成しつつ、相手に配慮できる「送信予約」は、現代のビジネスパーソンにとって必須の機能と言えるでしょう。
デスクトップ版を利用する場合、「従来のOutlook(Classic)」と「新しいOutlook(New)」では送信予約の手順や処理される仕組み(パソコン上で処理されるか、クラウド上で処理されるか)が異なります。
本記事ではそれぞれの手順や、PCを閉じた際の挙動の違い、さらには誤送信対策やセキュリティに配慮した活用方法について解説します。
※本項目では「従来のOutlook」での手順を解説します。Microsoftは2026年に予定していた「新しいOutlook」への企業向け強制移行を2027年3月に延期し、従来版は少なくとも2029年までサポートされる見通しです。そのため、まだ多くのビジネス現場でこの「従来版」が使われています。「新しいOutlook」をご利用の場合は、後述の「Web版・新しいOutlook:送信予約の方法」と同じ手順となります。

予約送信するメールを作成します。
メールが作成できたら、[オプション]をクリックしてください。

[配信タイミング]をクリックします。

[指定日時以降に配信]にチェックを入れます。
日付と時間をそれぞれクリックして、日時を設定してください。
30分刻み以外の時間を指定したい場合は、時刻を直接入力することができます。
[閉じる]をクリックします。

送信予約ができていれば、[配信タイミング]ボタンがグレーになります。
ボタンがグレーになっていることを確認し、[送信]ボタンを押します。
送信予約が完了しました。

予約したメールは、[送信トレイ]に入ります。
送信後は、[送信済みアイテム]に移動します。

[送信トレイ]から、予約を取り消すメールを開きます。
オプションタブを開き、[配信タイミング]をクリックしましょう。

[指定日時以降に配信]のチェックを外します。
[閉じる]をクリックしてください。

[配信タイミング]ボタンがグレーから白に変わりました。
すぐに送信する場合は、[送信]をクリックします。
送信しない場合は、[×]マークをクリックして閉じましょう。
メールは[送信トレイ](または下書き)に保存されます。
日時を指定して送信する以外に、仕分けルールを使って「すべての送信メールを指定した時間だけ遅らせて送信する」ことも可能です。
送信ボタンを押した直後の「あっ、宛先を間違えた!」「添付ファイルを忘れた!」といったミスに気づくための猶予時間を設けることができます。社外への誤送信対策や、情報漏洩を防ぐための確認プロセスとして、多くの企業で推奨されている設定です。

Outlookメールを開き、ホームタブの[ルール]をクリックします。
[仕分けルールと通知の管理]をクリックしてください。

[新しい仕訳ルール]をクリックします。

[送信メッセージにルールを適用する]をクリックし、[次へ]をクリックします。

すべての送信メールに対して送信を遅らせる場合は、条件を何も設定せず[次へ]をクリックしてください。
その場合、すべてに適用されるが問題ないか聞かれますので、[はい]をクリックします。
一部のメールのみ送信を遅延させる場合は条件を設定して、[次へ]をクリックください。

[指定した時間 分後に配信する]にチェックを入れます。
ステップ2の青字部分[指定した時間]をクリックし、何分遅らせるか指定してください。
最大120分まで遅延させることが可能です。
[OK]して、[次へ]をクリックします。

例外条件(条件〇〇の場合は遅延させない)がある場合は、設定してください。
[次へ]をクリックします。

ルールの名前を入力し、[完了]をクリックします。

メッセージの内容を確認して、[OK]を押します。

[OK]をクリックすれば、設定完了です。

[ルール]から[仕分けルールと通知の管理]を開きます。

送信遅延を停止する場合は、仕訳ルールのチェックを外してください。
送信遅延のルールを削除する場合は、[削除]をクリックしてください。
削除をクリックするときは、他のルールにチェックが入っていないか確かめてから、削除ボタンを押してください。チェックが入っている他のルールも削除されてしまいます。ご注意ください。
設定が完了したら、[OK]を押します。

Web版Outlook(Outlook on the web)および、デスクトップの「新しいOutlook」で予約送信するメールを作成します。
送信ボタンの右にある[下向き矢印](vマーク)をクリックします。
次に、[スケジュール送信](または「送信の日時指定」)をクリックしてください。

送信時間を選択します。
候補日以外に送信したい場合は、[カスタム時間]をクリックします。
日付、時間を選択し、[送信]を押してください。
時間は30分刻みになっていますが、10:05など細かく指定したい場合は、時間枠に手入力すればその時間に送信させることが可能です。

予約メールは[下書き]に保存されています。
送信後は[送信済みアイテム]に移動します。

予約を取り消すメールを[下書き]から開きます。
鉛筆マーク[スケジュール送信オプション]をクリックし、[メールの変更]を選択します。

メールの編集画面に戻り、送信予約が取り消された状態になりました。
iOSおよびAndroid版のOutlookアプリでも、送信予約が可能です。
1. 予約送信するメールを作成します。
2. 送信ボタン(紙飛行機マーク)を長押しする、またはメニュー(…)をタップします。
3. [送信のスケジュール設定]をタップします。
4. 候補の時間が表示されるので選択するか、[カスタム時間]を選んで希望の日時を指定し、決定します。
スマホ版で設定した予約メールはクラウド上で処理されるため、設定後にアプリを閉じたり、スマートフォンがオフラインになったりしても、指定した時間に自動的にサーバーから送信されます。外出先での利用にも非常に便利です。
送信予約したのにメールが送信できなかった時は次のような原因が考えられます。
詳しい説明は以下の通りです。
送信予約したメールが、PCの電源を切った状態でも送信されるかどうかは、利用しているOutlookのバージョンによって異なります。「予約したのに送信されなかった」というトラブルの最も多い原因です。
従来のOutlookを利用しており、夜間や長期休暇などでPCを起動しておくことが難しい場合は、Web版のOutlook(Outlook on the web)からスケジュール予約をするか、クラウドベースで動作する「新しいOutlook」への切り替えを検討しましょう。
従来のOutlookの場合、送信予約時間にOutlookを立ち上げていても、オフライン環境だと予約メールが送信できません。
一方、新しいOutlook、Web版Outlook、スマホ版アプリでスケジュール送信を行えば、予約データはクラウドにあるため、利用している端末自体がオフラインになっていても予約メールを確実に送信することができます。

送信予約設定をした後に、予約メールを開いて[×]マークで閉じると、下書きメールになってしまうので注意が必要です。
状態アイコンが「紙飛行機」マークだと送信予約、「メモ+えんぴつ」マークは下書きの状態を表します。
下書きの状態だと、送信日時「なし」になり、予約送信されません。

再度予約メールにするには、下書き状態になっている予約メールを開きます。

送信日時を変更する必要がなければ、[送信]をクリックします。
変更する必要があれば、[オプション]の[配信タイミング]で変更してから、[送信]をクリックしてください。

送信予約状態になりました。
Outlookの送信予約は、1年後など遠い日付の予約をすることも可能です。
毎年決まった連絡事項、例えば年末調整や契約更新前の連絡などをあらかじめ送信予約しておけば、通達漏れを防ぎ、いつ連絡するかの管理業務を減らすことができます。
他にも、様々なビジネスシーンで活用できます。少しだけ例を挙げてみましょう。
深夜・早朝のメールマナーと「つながらない権利」への配慮
夜間や休日にメールを作成した場合、そのまま送信すると受信者のスマートフォンなどに通知が届き、休息やプライベートの時間を妨げてしまう可能性があります。相手の始業時間(例:翌営業日の朝9時)に合わせて送信予約を行うことで、業務をスムーズに進めつつ、心理的安全性やコンプライアンスに配慮したスマートなコミュニケーションが可能になります。
サードパーティ製ツールのリスクと標準機能の活用
過去には、Outlook用のスケジュール調整・予約送信に関連するアドインが長期間放置された結果、悪意ある第三者に乗っ取られてマルウェア化したセキュリティインシデントも報告されています。不要な外部ツールやサポートの切れたアドインに頼ることは情報漏洩などのリスクとなるため、極力Outlook標準の送信予約機能や仕分けルールを活用し、安全かつ確実なメール運用を心がけましょう。
予約システムを導入すると収益、業務効率化に多くのメリットがあります。どの予約システムが良いか選択にお困りの方は、普段使っているGoogleカレンダーやOutlookなどのカレンダーサービスをベースにした予約管理システムの導入がおすすめです。


