Notionを単なるメモアプリとして使っているとしたら、それは大きな損失かもしれません。
Notionにはデータベースという、情報を体系的にまとめることができる機能があります。
データベースと聞くと、Excelのような表を思い浮かべる方が多いでしょう。もちろんNotionのデータベースにもあります。
しかしNotionデータベースは表だけでなく、カードやボード、さらにはチャートやフォームのように様々なビジュアルで見せるものもあります。これらは直観的に分かりやすく、専用の管理ツールが不要になることもあるでしょう。
本記事では奥深いNotionデータベースの基本を解説します。
初めての方でもデータベースが扱えるようになりますので、ぜひ挑戦してみてください。
Notionデータベースは、情報をまとめて管理する機能です。

データベースは、1行=1ページで作られており、データベースでページをまとめます。


データベースはプロパティで並び替えや抽出ができます。
他にもビューごとに、さまざまな分類機能があります。各ビューの違いについては後述します。

もう一つ、大きなポイントとして、他のページにデータベースを引用・同期できる点があります。
画像の例では、「社員データベース」ページで作成したデータベースを「test」ページにも表示しています。
データベースは相互更新ができ、testページからもデータベースの更新が可能です。
【実務でのポイント:権限設計について】
チームで運用する際、「全員に編集権限」を付与すると情報漏えいや誤編集のリスクが高まります。2026年3月にはデータベースに「can create pages」権限が追加され、他の人の入力内容を見せずに新規作成だけを許可しやすくなりました。社外協力者の入力窓口、問い合わせ受付、採用や稟議といった機微情報を扱うデータベース運用で特に有効です。

Notionデータベースはページの中に設置されます。
テーブルビューをExcelで表現すると、次のようになります。
データベース=表
プロパティ=セル
列は、同じカテゴリーのデータで構成します。(例:社員番号)
行は、同じ要素のデータで構成します。(例:青山勝男さんの情報)

1行ごとに個別のページが作成されます。
※一般的には「1行=1ページ」の認識で問題ありませんが、API連携などより高度な管理を行う場面では、データベースの基盤は「Data source(データソース)」と呼ばれます。2026年3月に公開された Views API により、表示設定であるビューもAPIから作成・更新できる運用対象となりました。
Notionには、用途に合わせて選べる多彩なビュー(テーブル、ボード、チャート、フォームなど)があります。代表的なものを紹介します。

【特徴】
ExcelやGoogleスプレッドシートのような表形式のビュー
【おすすめの使い方】
リストで情報を整理
タグやステータスで情報の抽出や、並べ替えをする

【特徴】
ステータスやタグで情報を分類して管理するビュー
【おすすめの使い方】
ステータスを「未対応・対応中・完了」で分け、タスク管理する
タグを作成し、所属で分類する

【特徴】
ガントチャート形式で情報を管理するビュー
時系列で情報を閲覧でき、情報の関連性を表現することも可能
【おすすめの使い方】
プロジェクトの計画を立てて管理する
タスクの分配を行う

【特徴】
情報をカレンダーに表示するビュー
【おすすめの使い方】
スケジュール管理
会議室の予約管理表

【特徴】
情報をリスト形式で並べるビュー
【おすすめの使い方】
マニュアルなど保存している資料の整理

【特徴】
情報をカード形式で管理するビュー
【おすすめの使い方】
社員名簿
ブックマークや資料にイメージ画像を付けて表示する
【特徴】
チャートビューは、データベースの数値を棒グラフや折れ線グラフ、ドーナツグラフ、そしてNumber chart(数値チャート)などで可視化できるビューです。画像(PNG/SVG)として保存することも可能です。
ダッシュボードビューは2026年3月に正式案内された新しいデータベースビューで、複数のビューや主要KPIを1画面のコントロールパネルに集約する指揮盤として機能します。
【おすすめの使い方】
チャートビューは売上管理やタスクの完了数推移の確認に便利です。ダッシュボードビューは、単なる見た目の改善ではなく、営業・採用・制作進行などの確認画面として使い、プロジェクトの「見える化」を行うのに最適です。
【特徴】
既存のデータベースから、情報を直接登録できる回答フォームを作成するビューです。条件分岐(conditional logic)を使って回答内容に応じて次の質問を出し分けることも可能です。
【おすすめの使い方】
社内アンケートや日報の提出、外部からの問い合わせ、イベント申込など、情報の「受付・入力集約」窓口として重宝します。フォームで受け付けた後の担当者割当やステータス更新は、自動化(オートメーション)機能と組み合わせて設計すると効果的です。
データベースには様々な情報を入力します。
すべて「テキスト」で入力することも可能ですが、入力する内容によって適切なプロパティの種類を選択することで、入力の手間を省き、誤入力を防ぐことができます。また、「条件付きカラー」を使って優先度や異常値を色で目立たせたり、プロパティ内にコメントを残してレビュー運用を行ったりと、実用性の高い設定も可能です。
| 種類 | 機能 | 用途 |
| テキスト | 文字を入力 | 単語や文、自由に入力したいとき |
| 数値 | 数字を入力 | 通貨やパーセントなどの数値を入力するとき |
| セレクト | 選択肢の中から一つ選ぶ | 一つだけ選びたいとき |
| マルチセレクト | 選択肢の中から複数選ぶ | 複数えらびたいとき |
| ステータス | To-do / In Progress / Complete などのカテゴリで段階を自由に設計 | 主にタスクの進行状況を管理したいとき |
| 日付 | 日付を1日~複数日の期間を入力 | 日付や期間を入力したいときタイムスタンプ、リマインダーを使いたいとき |
| ユーザー | 同じワークスペース内のメンバーを入力 | メンバーにメンションしたいとき、役割を割り当てたいとき |
| ファイル&メディア | ファイルをアップロード | 画像などファイルをデータベースにアップロードしたいとき |
| チェックボックス | チェックのオンオフを入力 | 完了、未完了などを管理したいとき |
| URL | ウェブサイトのリンクを入力 | |
| メール | メールアドレスを入力 | |
| 電話 | 電話番号を入力 | |
| Button(ボタン) | ワンクリックでアクションを実行 | 担当者割当や通知送信、ステータス変更などを自動化したいとき |
| Place(場所) | 住所や場所情報を入力 | 店舗情報、イベント会場、訪問先などの拠点一覧を作りたいとき |
| Formula(数式) | 計算式を入力 | プロパティの値に応じて計算やアクションがしたいとき |
| リレーション | 他のデータベースを関連付け | 他のデータベースの情報を参照し、集計や連携の土台を作りたいとき |
| ロールアップ | リレーションで引用したデータベースの値に基づいて計算 | |
| 作成日時 (Created time) | 入力した日時を自動記録 | |
| 作成者 (Created by) | 入力したユーザーを自動記録 | |
| 最終更新日時 (Last edited time) | 最後にデータを更新した日時を自動記録 | |
| 最終更新者 (Last edited by) | 最後にデータを更新したユーザーを自動記録 | |
| ID | ユニークIDを自動取得 | アイテムを重複させないようにしたいとき |
表形式のデータベースの作り方を解説します。

データベースを置くページを作成しましょう。
サイドバーの[+ページを作成]をクリックします。

新規ページが作成されました。
[空のページ]に「/(スラッシュ)」を入力します。

ページメニューが表示されました。
下にスクロールし、「データベース」メニューを表示します。

データベースの表示方法には、「インライン表示」と「フルページ表示」がありますので選択しましょう。
ビュー名をクリックすると、フルページでデータベースが作成されます。
インライン表示したい場合は、「データベース:インライン」を選択しましょう。

データベースが作成されました。
[+新規データベース]をクリックします。
既存のデータベースを選択することも可能です。

データベース名を入力します。
データベース名は、名前を見ればどのデータベースか分かる名前を付けるようにしましょう。
データベースを新規作成する際、「AIで作成(Build with AI)」機能を選択することも可能です。「タスク管理表を作って」などとAIに指示するだけで、目的に応じたプロパティや構成のたたき台を自動生成してくれます。一から設定する手間が省けますが、プロパティ名、必須項目、権限、通知先などの細かい要件については、生成後に必ず人がレビューし調整を行うようにしましょう。
データベースのビューを選択しましょう。
データベースを作成すると、最初は「テーブルビュー」になります。
ビューは変更できます。同じデータベースを複数のビューで表示して使い分けることも可能です。

データベースのビュータブをクリックして、ビューメニューを表示します。
[ビューを編集]をクリックしてください。

ビューのオプションにある[レイアウト]をクリックします。
レイアウトメニューから、変更するビューを選択しましょう。
各ビューの役割については、「ビュー:データベースの見せ方で使い勝手が劇的にアップ!」をご参照ください。

データベースの上にマウスを乗せると、ビュータブに[+]マークが表示されます。
[+]をクリックします。

新規ビューの設定が開きました。
追加したいビューを選択します。

ビューのアイコン、名前などを設定したら、[×]でメニューを閉じます。

削除するビューのタブをクリックします。
[削除]をクリックします。

ビューを削除しても、データベースは削除されません。
データベースのプロパティを追加しましょう。
テーブルビューで言うと、列を追加する作業です。

データベースの右端にある[+]マークをクリックします。
新規プロパティメニューが表示されました。

メニューの中から、入力に適したプロパティ種類を探してクリックしましょう。
プロパティ種類については、「プロパティ:どんな情報を入力するかで表示を変えよう」をご参照ください。

変更したいプロパティをクリックします。
[プロパティを編集]をクリックしてください。

プロパティ編集メニューの[種類]をクリックします。
変更後のプロパティ種類をクリックして選択しましょう。
プロパティを削除すると、入力データも消去されますのでご注意ください。

削除するプロパティをクリックし、メニューを表示します。
[プロパティを削除]をクリックします。

警告文を確認し、[削除]をクリックしてください。

列のタイトルアイコンや、表示名の変更は、プロパティの設定メニューで行います。
プロパティ名をクリックすると設定メニューが開きます。
設定メニューの一番上のアイコンをクリックしてアイコンを変更しましょう。
名前を変える場合は、元の名前を消して新しい名前を入力します。
設定メニューの[右端で折り返す]をオンにすると、テキストを折り返して表示することが可能です。
プロパティの数が増えてくると、ページを開いたときに情報が多くなりすぎて見づらくなることがあります。その場合、データベースのページ設定(レイアウト)から、プロパティをタブ分けしたり、不要な項目を折りたたんで非表示にしたりすることが可能です。必要な情報だけをすっきりと見せるカスタマイズを活用しましょう。

プロパティの種類にセレクト、マルチセレクトがあります。
セレクトは、選択肢の中から1つ選択して入力、マルチセレクトは選択肢の中から複数選択して入力します。
選択肢の増やし方と、色の替え方を説明します。

[+]をクリックして新規プロパティを追加します。
プロパティ種類の中から、[セレクト]または[マルチセレクト]をクリックします。

[+オプションを追加]をクリックし、入力枠に選択肢を入力します。
[Enterキー]を押すと、選択肢が作成されます。

続けて選択肢を作成する場合は、オプションの[+]をクリックし、同じように選択肢を入力してください。

選択肢の色を変えるには、設定メニューの選択肢をクリックします。
変更後の色をクリックすると色が変わります。
テーブルビュー以外のビューも同じ手順で並べ替えることができます。

名前を五十音順に並べ替えしましょう。

データビューの上にマウスを置くと、並べ替えメニューが出現します。
[並べ替え]をクリックします。

並べ替えの基準にするプロパティをダブルクリックしてください。

「名前」プロパティで「昇順」に並べ替えするボタンが作成されました。
降順にしたいときや、別のプロパティを並べ替えの基準にしたいときは、このボタンをクリックして変更します。

プロパティの値が合致するデータを抽出するときは、フィルターを使います。
データビューの上にマウスを置いて、メニューを表示します。
[フィルター]もしくは[+フィルターを追加]をクリックしてください。

抽出基準にするプロパティをクリックします。

セレクトプロパティの場合は、選択肢が表示されます。
抽出したいデータにチェックを入れましょう。複数選択可能です。
一致するデータが抽出されました。
一致しない、プロパティが未入力のものを抽出したい場合は、セレクトメニューの「と一致」をクリックし、抽出方法を変更してください。

ギャラリービューに画像を表示するには、表示の設定をする必要があります。

まず「ファイル&メディア」プロパティを追加し、表示する画像を登録します。

次にギャラリービューを開きます。
ビューの上にマウスを置いて、メニューを表示します。
[…]メニューをクリックしてください。

ビューのオプションの[レイアウト]を開きます。
[カードプレビュー]をクリックし、[画像]を選択します。
画像がカードサイズに合っていない場合は、[画像を表示枠のサイズに合わせる]をオンにすると調整されます。
データベースを複数人で運用する場合、更新通知をSlackやNotionのInboxで受け取る仕組みを作っておくと進捗漏れを防げます。また、誤ってデータを消してしまった場合に備え、Notionでは過去のバージョンを復元できる機能(プランによって少なくとも30日間の履歴が保持されます)が備わっています。運用ルールとして「誤更新時の戻し方」を事前に決めておくと、初心者でも安心して業務に活用できるでしょう。
また、セキュリティやコンプライアンスの観点から、Enterprise plan では2026年5月から日本でのデータ保管(データレジデンシー)を選べるようになります。国内企業のセキュリティ審査や情報管理において、重要な導入判断材料となります。
Notionデータベースの基本を解説しました。
Formula(数式)やリレーション、オートメーションを使えば、さらに高度な使い方ができます。
数多くのメモアプリからNotionを選択する理由は、データベースにあると言っても過言ではありません。
他のメモアプリにはないデータベース機能を使いこなして、効率よく情報を活用しましょう。
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