会議や外部との打ち合わせが多いビジネスパーソンにとって、意外に時間を取られるのが日程調整です。
候補日を出し、参加者の都合を確認し、未回答者に再連絡し、決定後に予定を共有する。この一連の作業を毎回手作業で行っていると、本来の業務に使う時間が削られてしまいます。
そこで便利なのが、LINEアプリ内で日程候補を集められるLINEスケジュールです。本記事では、LINEスケジュールの基本的な使い方に加えて、2026年時点で実務上あわせて押さえておきたいLINEカレンダーとの役割分担、ホームタブ刷新による導線の違い、メイン端末での利用制約、通知・リマインダーの考え方まで整理して解説します。

LINEスケジュールは、LINEアプリ内で無料で利用できる日程調整機能です。複数人が参加するイベントや会議について、候補日を提示し、参加者に○・△・×で回答してもらうことで、都合のよい日付を簡単に確認できます。
特に、相手が普段からLINEを使っている場合は、新しいツールを導入してもらう必要がないため、少人数の集まり、社内メンバーとの一次調整、候補者や取引先とのカジュアルな日程確認に向いています。
トークルームで作成したLINEスケジュールは、参加していない友だちも含めて最大30件の宛先まで招待できます。大規模イベントの厳密な出欠管理よりも、小〜中規模の予定調整に適した機能と考えるとよいでしょう。
一方で、2026年時点では、LINEにはLINEスケジュールとは別にLINEカレンダーという予定管理機能も用意されています。LINEスケジュールは候補日を集めるための機能、LINEカレンダーは確定した予定を管理・確認・リマインドするための機能と考えると、実務では使い分けやすくなります。
LINEカレンダーは日本向け機能として、LINEアプリのバージョン26.3.0以上で利用できます。共有カレンダーと個人用カレンダーをまとめて確認できるほか、友だちタブなどに表示される30日以内の予定から直近の予定を確認できます。リマインダーを設定した予定は、Service Messagesから通知を受け取れるため、確定後の予定管理に向いています。
LINEスケジュールで主にできることは以下の通りです。

LINEスケジュールには、一般的な日程調整ツールとは異なる特徴があります。ここでは、特に実務で押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
LINEスケジュールは、普段利用しているLINEアプリからそのまま使えます。相手に新しいアプリのインストールや会員登録を依頼しなくても、LINE上で日程候補を共有できる点が大きなメリットです。
社内外を問わず、相手がLINEに慣れている場合は、メールで候補日を何往復もやり取りするよりもスピーディーに一次調整を進められます。
ただし、LINEスケジュールは主にメイン端末、つまりスマートフォンで利用する機能です。PC版LINEやサブ端末を中心に使っている相手には操作しづらい場合があるため、ビジネス利用では相手の利用環境も確認しておきましょう。
LINEスケジュールは、作成したイベントをグループトークや友だちに簡単に共有できます。回答者は候補日に対して○・△・×を選ぶだけなので、回答の負担が小さいのも特徴です。
作成者側は、候補日ごとの回答状況を一覧で確認できます。誰がどの日程に参加できるのかを把握しやすいため、全員の都合が合う日を見つけやすくなります。
また、回答は後から修正できます。予定が変わった参加者が自分で回答を更新できるため、調整途中の変更にも対応しやすいです。
LINEスケジュールでは、誰がどの候補日に回答したかを確認できます。匿名投票型の日程調整ツールと異なり、LINE上のつながりを前提にしているため、個別に確認や相談をしやすい点がメリットです。
たとえば、ほとんどの参加者が○を付けている日程に一部の人だけ△を付けている場合、その人に直接メッセージを送って事情を確認できます。社内会議や少人数の打ち合わせなど、参加者同士の関係性がある程度オープンな場面では使いやすいでしょう。
一方で、回答者名が見えることを避けたいイベントや、匿名性を重視するアンケートには向きません。用途に応じて、LINEスケジュールと他の調整ツールを使い分けることが重要です。
LINEスケジュールは手軽に使える一方で、ビジネス利用ではいくつか注意すべき点があります。特に、時間指定、端末制約、自動通知の有無は事前に理解しておきましょう。
LINEスケジュールでは、候補日として日付を選択できますが、時間帯を指定して候補を作ることはできません。
たとえば、19日、20日、21日といった日付単位の候補は提示できますが、19日13時〜15時、20日10時〜11時のような時間枠ごとの調整には対応していません。
そのため、実務ではLINEスケジュールで候補日を集め、日付が決まった後に時間・場所・オンライン会議URLを別途確定するという流れが現実的です。
確定後の予定は、LINEカレンダーに登録して管理するとスムーズです。LINEカレンダーでは、共有カレンダーと個人用カレンダーをまとめて扱えるため、LINEスケジュールで集めた結果をそのまま予定管理へつなげやすくなります。
LINEスケジュールは、公式ヘルプでもメイン端末で利用する機能として案内されています。実務上は、スマートフォンのLINEアプリを前提にした機能と考えておきましょう。
PC版LINEやサブ端末では利用できない、または操作できる範囲が限られる場合があります。PC中心で業務をしている相手や、スマートフォンでのLINE利用が難しい相手に対しては、候補日をテキストでも併記する、確定連絡はメールでも送るなどの補助が必要です。
特にB2Bの場面では、LINEだけで予定管理を完結させようとせず、候補日の回収はLINE、確定情報の保存や正式通知はカレンダー・メール・社内ツールという形で二重化しておくと、連絡漏れを防ぎやすくなります。
LINEスケジュールには、回答期限を設定して自動的に締め切る機能や、未回答者に自動で督促する機能はありません。
そのため、作成者はイベント内容欄に回答期限を明記し、期限が近づいたら手動でメッセージを送る運用が必要です。たとえば、以下のようなルールを決めておくと実務で使いやすくなります。
LINEスケジュール単体では未回答者への自動督促はできませんが、確定した予定についてはLINEカレンダーのリマインダーを活用できます。リマインダーを設定した予定はService Messagesから通知されるため、確定後の予定忘れ防止に役立ちます。
LINEスケジュールは、グループトークから作成する方法と、ホーム画面などからLINEスケジュールを開いて作成する方法があります。どちらを使っても、イベント名、イベント内容、候補日を設定して参加者に共有する流れは同じです。
※ご注意:LINEでは2026年3月5日からホームタブのリニューアルが順次提供されています。LINEバージョン26.2.0以上の環境では、サービス一覧や便利ツールなどの表示位置・名称が従来の画面と異なる場合があります。以下の手順と画面表示が違う場合は、アプリ内検索やサービス一覧からLINEスケジュールまたは日程調整を探してください。
グループメンバーと日程調整したい場合は、グループトーク内から作成する方法が便利です。社内会議、プロジェクトメンバーとの打ち合わせ、友人同士のイベントなど、すでにトークルームがある場合に向いています。
基本的な流れは以下の通りです。

グループトーク内の+をタップし、表示されるメニューから日程調整を選びます。

新規イベント画面で、イベント名とイベント内容を入力します。イベント名は必須です。イベント内容には、目的、場所、オンライン会議の予定有無、回答期限などを入れておくと参加者が判断しやすくなります。

日程選択をタップし、カレンダーから候補日を選びます。LINEスケジュールでは時間帯の指定ができないため、時間候補がある場合はイベント内容欄に補足しておきましょう。
候補日の選択が終わったら、内容を確認してメンバー招待へ進みます。最後に送信すると、トークルームに日程調整が共有されます。
グループ内で作成したスケジュールは、グループのノートにも投稿されます。後から確認したい場合は、トーク内のメッセージだけでなくノートも確認すると見つけやすいです。
特定のトークルームに限定せず、友だちや複数のグループに日程調整を送りたい場合は、ホーム画面などからLINEスケジュールを開いて作成します。
従来の画面では、ホーム、サービス、もっと見る、便利ツール、LINEスケジュールという導線で開ける場合があります。ただし、ホームタブのリニューアルにより表示が変わることがあるため、実際の画面に合わせてLINEスケジュールを探してください。

LINEスケジュールを開いたら、イベント作成をタップします。

イベント名、イベント内容、候補日を入力・選択します。イベント名が未入力のままだとメンバー招待に進めないため注意しましょう。

メンバー招待画面では、グループまたは友だちのタブから招待したい宛先を選びます。トークルームで作成した場合は、参加していない友だちも含めて最大30件の宛先まで招待できます。
送信前のメッセージには、必要に応じて回答期限や補足事項を入れておくと便利です。たとえば、次のように記載しておくと未回答のまま放置されにくくなります。
来週の打ち合わせ候補日です。○・△・×で回答をお願いします。
回答期限:○月○日 18時まで
時間は確定後に別途ご連絡します。
すでにあるグループトークに参加していない友だちにも、LINEスケジュールを共有できます。たとえば、自分、Aさん、Bさんのグループで作った日程調整に、グループ外のCさんも参加してほしい場合に使えます。
方法としては、グループ内でLINEスケジュールを作成した後、招待画面でグループ外の友だちを選ぶ、または発行された共有URLをコピーして個別に送信します。
ただし、共有先の相手がLINEスケジュールを利用できる端末環境であることが前提です。PC版LINEやサブ端末では操作できない場合があるため、重要な予定では候補日をテキストでも伝えておくと安心です。
LINEスケジュールが共有されたら、回答者はトーク内のサムネイルや共有リンクを開いて回答します。回答方法はシンプルで、候補日ごとに○・△・×を選択するだけです。
スケジュールが共有されると、トーク画面に日程調整のサムネイルが表示されます。これをタップして、回答画面を開きます。

回答画面では、各候補日に対して○・△・×のいずれかを選択します。必要に応じてコメントも入力できます。

○は参加可能、△は条件付きで参加可能、×は参加不可という意味で使うのが一般的です。△を選んだ場合は、参加できる時間帯や条件をコメントに書いておくと、作成者が判断しやすくなります。
一度回答した後でも、予定が変わった場合は回答内容を修正できます。スケジュールを再度開き、回答内容の修正から変更してください。

作成者側から見ると、回答が更新されても個別に詳細な通知が届くとは限りません。重要な変更をした場合は、トークでも一言連絡しておくと確実です。
回答結果は、作成者だけでなく共有されたメンバーも確認できます。各候補日をタップすると、その日付に対して誰がどの回答をしたかを確認できます。

LINEスケジュールで最も重要なのは、回答を集めた後の対応です。○が多い日付を確認したら、作成者は確定日をトークで明示し、時間、場所、オンライン会議URL、持ち物などの詳細を共有しましょう。
確定した予定は、LINEカレンダーに登録しておくと管理しやすくなります。LINEカレンダーでは、共有カレンダーと個人用カレンダーをすべてのカレンダーでまとめて確認でき、直近30日以内の予定も把握しやすくなっています。リマインダーを設定すればService Messagesから通知が届くため、参加者の予定忘れ防止にもつながります。

最後に、LINEスケジュールを利用する際によくある質問を紹介します。
作成者がスケジュールを削除した場合、そのスケジュールには回答できません。また、古いスケジュールの場合、利用できなくなっている可能性があります。
端末やアプリの状態が原因で回答できないこともあります。LINEスケジュールはメイン端末での利用が前提のため、PC版LINEやサブ端末から開いている場合は、スマートフォンのLINEアプリから再度アクセスしてみてください。
それでも回答できない場合は、LINEアプリを最新版にアップデートする、端末を再起動する、作成者にスケジュールを再共有してもらうといった対応を試しましょう。ビジネス上の重要な日程であれば、LINE上で回答できない場合に備えて、候補日をメッセージ本文やメールでも確認できるようにしておくと安心です。
LINEスケジュールを作成・編集・削除した際、トーク上にシステムメッセージが表示される場合があります。ただし、未回答者への自動督促や、回答期限到来時の自動通知はありません。
変更内容を確実に伝えたい場合は、編集だけで済ませず、トークで補足メッセージを送るのがおすすめです。特に、候補日の追加・削除、回答期限の変更、確定日の案内は、メッセージとして明示した方が見落とされにくくなります。
確定後のリマインドにはLINEカレンダーを活用できます。LINEカレンダーでリマインダーを設定した予定はService Messagesから通知されるため、LINEスケジュール単体で不足しがちな通知面を補えます。
LINEスケジュールを送ったはずなのに相手に招待メッセージが届かない場合、通信環境やアプリの状態に加えて、相手側の受信設定が影響している可能性があります。
LINEの設定には、連動していないアプリからのメッセージ受信に関する項目があります。この設定によって、LINE関連サービスからのメッセージが受信できないケースがあります。相手に届かない場合は、設定を確認してもらうか、トーク内で共有URLを送り直す、別チャネルで候補日を伝えるなどの方法で補完しましょう。
グループトークでLINEスケジュールを作成すると、グループのノートに投稿されます。これは参加者が後からスケジュールを確認しやすくするための仕組みです。
ノートへの投稿は、基本的にそのグループなど関係するユーザーが確認するものです。不特定多数に公開されるわけではありませんが、イベント名や内容に機密情報を書きすぎないよう注意しましょう。
ビジネス利用では、イベント名を簡潔にし、詳細な議題や機密情報は社内ツールやメールで共有するなど、情報の出し分けを行うと安全です。

LINEスケジュールは、誰もが使い慣れたLINE上で候補日を集められる、非常に手軽な日程調整機能です。少人数の予定、社内メンバーとの一次調整、友人同士の集まり、カジュアルな面談調整などでは大きな効果を発揮します。
一方で、時間帯ごとの細かな調整、未回答者への自動督促、PC中心の業務フロー、正式な会議招集や外部カレンダー連携が必要な場面では、LINEスケジュールだけで完結させるのは難しい場合があります。
2026年時点の実務では、候補日収集はLINEスケジュール、確定後の管理はLINEカレンダーという二段運用を基本にすると使いやすくなります。LINEカレンダーでは、個人用カレンダーと共有カレンダーをまとめて確認でき、リマインダーを設定した予定はService Messagesから通知されます。
また、LINEの国際的な発信では、LINEアプリ上での日程調整をAIが支援する流れも示されています。今後は、AIが候補日を提案し、LINEで一次調整し、カレンダーで確定管理するようなワークフローが広がる可能性があります。ただし、現時点ではLINEスケジュール単体が自動調整ツールになるわけではありません。
ビジネスで使う場合は、次のようなルールを決めておくと運用しやすくなります。
LINEスケジュールは、あくまで手軽な一次調整に強い機能です。プライベートでは気軽さを活かし、ビジネスではLINEカレンダーや他の業務ツールと組み合わせることで、日程調整の負担を大きく減らせるでしょう。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


