会議や外部との打ち合わせが多いビジネスパーソンが困ることといえば「日程調整」です。
残業をしなければいけないほど仕事を抱えているにも関わらず、仕事にプライベートに日程調整に時間を取られていませんか。
そこで、日程調整がLINEで簡単に作成できて管理しやすい「LINEスケジュール」について、最新の仕様や特徴、実務での効果的な運用方法を徹底解説します。ビジネスでの活用を検討している方はぜひ参考にして下さい。

LINEスケジュールは、LINEアプリ内で誰でも無料で利用できる日程調整機能です。国内で約9,700万人以上の月間アクティブユーザー(MAU)を抱えるLINEのインフラを活かし、複数人が参加するイベントや予定の一次調整をする際に重宝します。なお、招待できる人数はグループ外の友人を含め最大30人(※上限値は仕様変更される可能性があります)となっており、小〜中規模の集まりに向いています。
LINEアプリだけで簡単に出欠表が作成でき、参加者の出欠管理や確認も可能です。ちなみに、台湾市場では「LINE 挑日子 (Pick a date)」という名称で提供されるケースがあるなど、LINEは地域ごとにローカライズされた業務導線を持つのが特徴です。
LINEスケジュールでできることを下記にまとめたので参考にして下さい。
他の日程調整ツールと比較した際に目立つ、LINEスケジュールの特徴を3つ紹介します。

LINEスケジュールはLINEアプリから気軽に使うことができます。LINEアプリ自体が日本全国に広く普及しており、ダウンロードしていない人が珍しい状況です。
そのため、相手の導入負荷が極めて低く、新しいツールをわざわざ案内する手間が省けます。相手が使い慣れたアプリ上で「早い段階での一次調整」を行うには最適なツールです。
LINEスケジュールは友だちやグループに作成したイベントを簡単に共有できます。
回答者側は共有されたイベントに対して日程に○/×/△を選ぶだけなので手間をかけずに回答ができ、何度でも修正可能です。
作成者側はメンバーの回答を日程ごとに一覧で確認することができるのでスケジュールの微調整がしやすいです。
このように、作成者側と回答者側が共にスケジュールを共有することでスピード感を持って臨機応変に対応できます。
LINEスケジュールは出欠表に回答した人の名前がわかるようになっています。
日程調整で代表的なツール「調整さん」などは基本的に匿名でのやり取りが可能ですが、LINEスケジュールはLINEアプリ内のつながりが前提であるため回答者が特定しやすい仕組みになっています。
イベントによっては匿名がいい場合もありますが、回答者がわかる方がスケジュールの微調整を行う際に個人的に連絡が取れます。
メンバー同士がオープンな関係性のグルーブにはLINEスケジュールがおすすめです。
LINEスケジュールでできることや特徴を理解した上で注意点もいくつかあるのでおさえておきましょう。特にビジネス利用やPCユーザーとの調整には、運用でカバーする配慮が必要です。
LINEスケジュールでは日付は選択できるものの、時間帯を指定することができません。
例えば、「19日、20日、21日」と日付単位の選択はできても、「19日13時〜15時」のような細かな時間指定での日程調整は不可能です。
そのため実務では「二段構え」の運用が推奨されます。LINEカレンダーの機能も強化されており、チャット内で確定した日時を送ると自動的にリンク化・通知設定(アラート)ができるようになっています。LINEスケジュールはあくまで「日付候補の収集」とし、確定後は「LINEカレンダーやGoogleカレンダーに移して通知・管理する」という役割分担を明示すると、参加者の誤解や混乱を防げます。
公式のヘルプでも、LINEスケジュールは「メイン端末(主にスマートフォン)」を中心とした利用が想定されています。
iPad等のサブ端末を除き、PC版のLINEアプリではイベントの新規作成や回答などの使い勝手に制約があり、標準的な作成・運用導線が組みづらくなっています。
特に日本のB2B現場では、PC前提の勤怠・会議文化が根強く、自社の標準端末がPC中心かスマホ中心かで運用可否が変わります。「PC主体の相手には候補日をテキストで併記する」「スマホ未使用者には別チャネルで補助連絡する」「返信はLINE、確定はメールという運用ルールを作る」など、LINE単体で完結しない前提の設計を行いましょう。
LINEスケジュールには「○日までに回答して下さい」といった回答期限の設定や、自動で締め切る機能はありません。
期限が近づいても未回答者に自動リマインドされないため、作成者がイベントの概要欄に期限を記載した上で、手動で個別に催促のメッセージを送る必要があります。
過去には外部ツールと連携して「LINE Notify」経由で自動リマインド通知を送る運用も可能でしたが、LINE Notifyは2025年3月31日をもってサービスを終了しました。外部連携で自動督促することが難しくなったため、現在の運用設計としては「自動リマインド前提をやめる」のが安全です。小規模なら管理者の手動督促を標準運用にし、中〜大規模で未回答追跡が必要な場合は、最初から別の専用日程調整SaaSに切り替えるなどして期待値を適正化しましょう。
LINEスケジュールの活用方法は一つではありません。ビジネスやプライベートの予定など日程調整が必要なあらゆるシーンで使えます。
現在のLINEでは大きく分けて、トークルーム内の「日程調整」機能と、ホーム画面からの「LINEスケジュール」機能の2つの導線が用意されています。用途に合わせて使い分けましょう。
※ご注意:LINEアプリは定期的に画面構成のアップデートが行われています(2026年春時点でもトーク画面上部に友だちタブが追加されるなど一部導線が変更されています)。以下の手順画像と実際の画面で表示や操作導線が異なる場合がありますので、最新のUIに合わせて操作してください。
最も利用頻度が高いやり方が「グループに共有する」パターンです。トークルーム内の機能を使い、参加者全員(さらにトークにいない友だちへも)スケジュールを共有できます。社内メンバーとの一次調整などに最適です。
まずは、グループトーク内の「➕」を押して「日程調整」を選択します。

画面左下「➕」をタップします。

「日程調整」アイコンをタップします。
新規イベントで「イベント名」「イベント内容」を入力して下さい。

「イベント名」「イベント内容」を入力したら「日程選択」を押してカレンダーから候補日となる日にちをタップして選択して下さい。

イベント名(必須)イベント内容(任意)を入力します。

日付をタップして候補日を選択します。
選択が終わったら「選択」をタップします。
最終確認をして「メンバー招待」をタップします。「イベント名」「イベント内容」の編集が可能です。必要ならば入力し直して下さい。

最後に、「送信」をタップするとスケジュール作成が完了します。メッセージは入力してもしなくてもいいです。

LINEスケジュールが作成されるとグループの「ノート」に自動的に投稿されます。
ノートには過去に作成したスケジュールも投稿されたままなので上手く利用して下さい。
トークに関わらず、任意のグループや友だちを選んで日程調整したい場合は、ホーム画面を起点にする方法が便利です。B2Bの実務でも「社外の人とはホームから別途作成して送る」と使い分けると運用イメージが湧きやすいでしょう。
「ホーム」>「サービス」の「もっと見る」をタップします。

サービス一覧を下の方にスクロールしていくと「便利ツール」にある「LINEスケジュール」をタップします。

イベントリストの「イベント作成」をタップします。

ここからは「グループで共有したい場合」と同様の手順でイベント名と内容の入力および候補日の選択をして下さい。

イベント名(必須)、イベント内容(任意)を入力します。
イベント名が未入力の場合メンバー招待ができないので注意して下さい。

カレンダーから候補日となる日にちを選択し「選択」をタップします

イベント名や内容を確認し「メンバー招待」をタップして下さい。
メンバー招待画面では「グループ」または「友だち」のタブから、スケジュールに招待したいグループまたは友だちの名前の左側にあるチェックマークを有効にして下さい。
有効にしたら「招待」をタップします。

招待したいグループにチェックマークをつけます。(「招待」は招待したいグループ/友だちを選択してからタップする)

メッセージ入力画面ではデフォルトで「イベントを作成しました。日程を回答して下さい。」と入力されています。必要に応じてメッセージを変更して下さい。
最後に、「送信」をタップすると招待したグループまたはメンバーにスケジュールが通知されます。

この方法は複数のグループや複数の友だちにまとめてスケジュールが送信できるのでとても便利です。
グループに参加していない友だちをグループに参加せずともスケジュールを共有する方法があります。
この方法は例えば、自分/Aさん/Bさんのグループとグループに参加していないCさんを含めた4人で日程調整したいケースに利用できます。
具体的には、「グループで共有したい場合」と同様の手順でグループ内にスケジュールを作成します。
共有されたスケジュールは自動的にノートに投稿されると同時にスケジュールのURLが発行されます。このURLをコピーしグループ外の友だちに個別で送信するだけです。
LINEユーザーならスマートフォンのLINEアプリからURLをタップするだけで日程調整に参加できます(PC環境等での対応は完全ではありません)。URLを使うことでLINEグループに参加していない人や友だち追加していない人とも簡単に日程調整ができるわけです。
LINEスケジュールの作り方がわかったら回答・確認方法も知りたいですよね。
ここからはLINEスケジュールの回答・確認方法を実際のLINE画面とともに分かりやすく解説していきます。
スケジュールが共有されるとトーク画面に日程調整のサムネイルが表示されます。これをタップして回答していきます。

共有されたメンバーは「回答する」をタップします。
日程回答画面で出欠の可否を回答していきます。回答は「◯」「△」「×」いずれかを選択し任意でコメントができます。「選択」をタップしたら回答終了です。

共有されたカレンダーを開いて「回答」をタップします。

各候補日ごとに○/×/△を選択して「選択」をタップします。
緑色で表示されている日付が「◯」が最も多い日付です。
また、回答後に再度回答を変更したい場合は「回答内容の修正」をタップすることで変更可能です。

スケジュールの回答結果は作成者以外の共有メンバーも確認することができます。また、各日付をタップするとメンバーの回答状況も分かります。

また、実務において日程調整は「回答を回収する」ことで終わらず、「確定後にどの業務フローへ接続するか」が重要です。スケジュールが確定したら、速やかに別チャネルで正式な時間・場所・URLを通知したり、参加者名簿に転記するなどの「後続アクション」を忘れないようにしましょう。チャット内で自然言語のまま確定日時を送ることで、LINEがカレンダーへのリンクを自動生成する機能を利用するのも効果的です。

最後に、LINEスケジュールを利用する中でよくある質問を紹介します。
作成者に共有されたスケジュールを削除された場合そのスケジュールに回答することはできません。
また、最終更新日から1ヶ月が経過するとLINEから自動的に削除される仕組みになっているので、回答したいスケジュールが古い可能性があります。
それ以外にも、iOSやAndroidのOSバージョンの違い、LINEアプリのアップデート状況によって「カレンダーの曜日表示がずれる」「操作が反映されない」といった端末・OS起因の見え方の不具合が発生するケースも報告されています。どうしても回答できない場合は、アプリを最新版にアップデートしてもらうか、個別に連絡を取り合って確認してみて下さい。
LINEスケジュールでは、作成・編集・削除を行った際にチャット上にシステムメッセージとして通知が出るケースがあります。しかし、「未回答者への自動督促」や「回答締め切り時の自動通知」の機能はありません。
変更の補足を詳細に知らせたい場合や、期限が近づいた未回答者へのリマインドは手動でメッセージを送る必要があります。また、メンバーが回答したタイミングで作成者にプッシュ通知が届くわけでもないため、作成者は定期的に回答結果ページをチェックする運用になります。
LINEスケジュールを作成すると、自動的にグループの「ノート」に作成したことが投稿されます。
これはLINEのシステム上自動的に行われる処理なので、作成の痕跡を完全に残さないようにはできません。
しかし、ノートへの投稿は該当グループなどスケジュールに関係のあるユーザーしか見ることはできないため、不特定多数のユーザーに勝手に見られることはないので安心して下さい。

海外の業務現場に目を向けると、単なる投票(date poll / availability polling)にとどまらず、カレンダー同期や自動リマインド(calendar scheduling automation)まで含めたワークフローが標準化しつつあります。GoogleのAI(Gemini)による自動日程調整など、今後はAIを活用した半自動的な調整がさらに普及していく見込みです。
こうしたトレンドの中、LINEスケジュールは「誰もが使い慣れたアプリで手軽に調整できる、ライトな一次調整ツール」という圧倒的な強みを持っています。少人数の集まりや、まずは日付だけをサクッと決めたい場合、または相手のツール導入負荷を下げたい場面では非常に強力です。
一方で、商談のように厳密な時間帯の指定が必要な場面や、未回答追跡が不可欠なイベント、PC中心の相手との調整には不向きです。ビジネスで活用する際は、「返信期限を本文に明記する」「督促担当を決めておく」「確定後の再通知ルールを決める」といった社内ルールを設けることで、よりスムーズに運用できるでしょう。シーンに合わせて、手軽なLINEと専用のビジネスツールを賢く使い分けることが現代のビジネスパーソンには求められています。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


