本記事は、Googleの会議ツール「Google Meet」を初めて使う方向けの解説です。
会議を開く方法と参加する方法は次のとおりです。会議を開く側は、Googleアカウントにログインした状態で、Meetのホーム画面、Gmail、Googleカレンダーのいずれかから会議を作成します。招待された側は、共有された会議URLを開くか、会議コードを入力すれば参加できます。Googleアカウントを持っていない人でも、主催者側の設定が許可していれば名前を入力して参加をリクエストできます。この場合は、主催者が承認すると入室できます。なお、アカウントなしで会議を作成することはできません。
本記事では、Google Meetの概要、導入メリット、Zoomとの違い、会議の開始・参加方法、基本機能と応用機能、GoogleカレンダーやGmailとの連携、よくあるトラブルへの対処法を順に紹介します。
2026年のGoogle Meetは、ブラウザから参加しやすいビデオ会議ツールです。それに加えて、Geminiによる会議メモ、文字起こし、翻訳字幕などを使える会議記録の基盤にもなっています。対面会議の音声から要約やアクションアイテムを作る機能もあります。BYOD会議室での画面表示、会議室端末への接続方法、他社会議サービスとの相互運用など、ハイブリッド会議を支える機能も増えています。2026年9月には、Geminiによる自動メモの初期設定の変更や、スマートフォン・会議室コードで会議室端末へ接続する機能の展開など、運用に関わる更新もありました。
ビジネスだけでなく、学校やプライベートの通話にも使えます。まずはGoogle Meetの基本を押さえましょう。
Google Meetは、パソコン、スマートフォン、タブレットから、安全なビデオ通話やオンライン会議を行えるGoogleのサービスです。
もともとはG Suite(現Google Workspace)のビジネスユーザー向けサービスでしたが、現在は個人でも使いやすくなっています。企業の会議、オンライン授業、採用面接、顧客サポート、家族や友人との通話など、用途は幅広くあります。
Googleの生成AIであるGeminiとの連携も進んでいます。対象プランでは、次のような支援を受けられます。
2026年9月29日からは、管理者と利用者向けの自動メモの設定が変わり、順次適用されています。一部のプランでは、自動メモが初期状態で有効になります(詳しくは後述の「AIアシスタント(Gemini)の活用」を参照)。対面会議向けの「Take notes」では、端末で拾った会議音声をもとに、会議の終了後に要約、アクションアイテム、文字起こしをGoogleドキュメントへ保存できます。
AI機能を使うときは、録音・文字起こし・AIメモを使うことを参加者に伝えましょう。機密情報や個人情報を扱う会議では、組織のルールと管理者の設定を確認してください。AIによる要約やタスクの抽出は便利ですが、重要な決定事項、担当者、期限は人が最終確認しましょう。
参加人数と通話時間はプランによって異なります(本記事の前回更新時点の情報です。公開時点で要確認)。
通話時間の詳細は、後述の「通話可能時間の比較」で紹介します。
会議室向けにはGoogle Meetハードウェアも用意されています。Googleは、会議室ハードウェアの製品基盤をChromeOSからAndroid/AOSP中心へ移す方針を示しています。ただし、既存のChromeOS端末がすぐに使えなくなるわけではありません。端末モデルによっては2030年9月までサポートが続きます。新規導入や入れ替えの際は、本体価格に加えて次の点を確認しましょう。
Microsoft TeamsやSIP対応会議との相互接続の条件は、後述の「会議室ハードウェアと他社サービスの相互接続」で説明します。
Google Meetを使う主なメリットは次の3つです。
パソコンでは、Google Chrome、Microsoft Edge、Safariなどの対応ブラウザから会議に参加できます。急な打ち合わせや社外との会議でも、アプリのインストールに時間を取られにくい点がメリットです。
iPhoneやiPadでも、対応するiOS/iPadOSとSafariを使っていれば、MeetアプリやGmailアプリを入れていなくてもSafariから参加できます。Googleアカウントを持たない外部ゲストも、組織の設定が許可していれば、名前を入力して参加をリクエストできます。
会議室のテレビやプロジェクターにノートPCをつなぐBYOD環境では、ベータ提供中の「Room Display mode(会議室ディスプレイモード)」を使える場合があります。このモードでは、表示を次の2つに分けられます。
個人用のチャットや別のタブを大画面に映してしまうミスを防ぎやすくなります。
Room Display modeを使うには、次の条件がそろっている必要があります。
会議の前にOSのディスプレイ設定を確認しておきましょう。ベータ機能のため、重要な会議では従来の画面共有の方法も準備しておくと安心です。
ただし、OSが古い端末や組織のセキュリティ設定によっては、アプリのインストール、OSやブラウザの更新、主催者による承認が必要になることがあります。社外の参加者を招待するときは、PCブラウザから参加する方法も添えておくと親切です。
スマートフォンやタブレットで日常的に使う場合は、Google Meetアプリを入れておくと、通知や予定の連携を使いやすくなります。
パソコン・スマホ版Google Meet アプリのインストール方法と使い方
GmailやGoogleカレンダーで使っているGoogleアカウントで、Google Meetの会議を作成したり参加したりできます。
Google Workspaceを契約していない個人ユーザーも、基本的なビデオ会議機能を使えます。ただし、無料版には参加人数、通話時間、使える機能に制限があります。無料版でできることは、前述の参加人数と、後述の「ブレイクアウトセッションなどの機能の比較」「通話可能時間の比較」で確認してください。個人利用や小規模な打ち合わせなら無料版から試すとよいでしょう。録画、ブレイクアウトルーム、アンケート、AI機能、管理機能などが必要になった時点で、有料プランを検討するのがおすすめです。
Google Meetは、Googleカレンダー、Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメントなどと連携しやすいサービスです。カレンダーの予定を作るときにMeetリンクを追加すれば、予定の説明、添付資料、参加者、会議URLをまとめて管理できます。
対象となるGoogle Workspace顧客とWorkspace Individual契約者は、Web版Google Meetのホーム画面で次の情報を確認できます。
画面の構成や表示される項目は、アカウントの種類、管理者設定、リリース方式によって異なる場合があります。
2026年9月16日には、Meetホーム画面の予定カードに会議室や住所などの開催場所を表示する機能の展開が発表されました。段階的に展開されているため、すべてのアカウントで同時に表示されるわけではありません。予定に複数の会議室が登録されている場合は、Googleカレンダーの勤務場所に応じた会議室が優先して表示されます。管理者が設定していれば、施設の案内やGoogleマップへのリンクも使えます。複数の拠点がある企業でこの機能を活用するには、次の情報を整えておくことが前提になります。
Google Workspaceユーザーの場合、Meetで作られた会議メモ、文字起こし、録画は、主催者のマイドライブにできる「Google Meet」フォルダへ会議ごとに整理されます。定例会議の成果物は同じサブフォルダにまとまります。アクセス権を持つ参加者のドライブには、原本ではなく、該当するファイルやフォルダへのショートカットが作られます。
従来の「Meet Recordings」フォルダは、「Legacy Meet Recordings」に名前が変わり、移動されています。録画や議事録が見つからない場合は、「Google Meet」と「Legacy Meet Recordings」の両方を確認してください。この新しい整理の仕組みはGoogle Workspaceユーザーが対象です。無料の個人Googleアカウントに同じ保存構造が適用されるとは限りません。
社内でGoogle Workspaceを使っている企業なら、招待、資料の共有、記録、フォローアップまでをGoogleのサービス内で統一しやすくなります。一方で、「Meet Recordings」というフォルダ名やフォルダIDを前提にした仕組みを使っている場合は、保存先の変更による影響を確認しましょう。対象になりやすいのは、Apps Script、Drive API、CRM・SFA連携、DLP、バックアップ、保存期間の管理などです。
オンライン会議ツールとしてよく比べられるのが、Google MeetとZoomです。どちらも広く使われているため、自社の利用シーン、参加者、必要な管理機能に合わせて選ぶことが大切です。
Google MeetもZoomも、ブラウザから会議に参加できます。そのため、「アプリが必要かどうか」だけで優劣は決められません。社内で必須となる録画、メモ、管理操作がブラウザ版でも使えるかを、実際の端末で比べることが大切です。
Google Meetは、パソコンのブラウザで基本的な会議機能を使えます。会議URLをクリックするだけで参加しやすく、社外の相手にも案内しやすい点がメリットです。iPhoneやiPadでも、対応OSとSafariの条件を満たせば、アプリなしで参加できる場合があります。
Zoomのブラウザ版(Zoom Web App)も機能の追加が続いています。2026年9月21日時点のリリースノートには、次の項目が挙がっています。
一方で、使える機能は設定や契約条件によって異なります。たとえば、無料版でコンピュータへローカル録画するには、Windows、macOS、Linux向けのZoomデスクトップアプリが必要です(本記事の前回更新時点の情報です。公開時点で要確認)。
Zoomは、管理者向けWebポータルの画面も更新しています。新しい画面への移行時期は契約経路によって異なるため、社内マニュアルや研修資料の画面説明は、自社アカウントの表示に合わせて更新しておきましょう。
無料版で使える主な機能の目安は次のとおりです。機能や利用条件は、プラン、契約内容、管理者設定によって変わります。
比較基準日:本記事の前回更新時点(最新の仕様は公開時点で要確認)
| 機能 | Google Meet | Zoom |
|---|---|---|
| ブレイクアウトルーム | 原則として有料Workspaceプラン向け | 可 |
| 録画 | 原則として対象の有料Workspaceプラン向け | 無料版でもPC用デスクトップアプリからコンピュータ録画可。クラウド録画は有料版 |
| アンケート | 原則として有料Workspaceプラン向け | 基本無料プランではホスト作成不可 |
| 挙手 | 可 | 可 |
| ホワイトボード | 標準Jamboardは終了。外部ツールやMeet対応アドオンを利用 | Zoom Whiteboardを利用可能 |
| カメラ背景変更 | 可 | 可 |
Google Meetで以前使われていたJamboardは、サービスを終了しています。代わりに、Miro、FigJam、Lucidsparkなどの外部ホワイトボードを画面共有して使えます。対応するMeetアドオンなら、会議画面の中から共同作業を始めることもできます。ただし、アドオンを使うには、Googleアカウントへのログイン、管理者の許可、外部サービス側の認証・料金・利用規約などの条件があります。
AI機能も重要な比較のポイントです。Google Meetでは、対象のGoogle Workspaceプランで、自動でメモを作る「Take notes for me」や、会議内容について質問できるGemini機能を使えます。対面会議の記録にも対応している点は、オンライン会議中心のツールと比べる際の違いになります。
会議メモには、視覚的な文脈を補うために、共有したスライドや図表のスクリーンショットが含まれることがあります。ただし、共有した内容をすべて保存し続ける機能ではありません。使えるかどうかは、プランや管理者設定によって異なります。
Zoomでも、会議の要約やタスクの抽出などのAI機能がZoom Workplaceに組み込まれており、旧称AI Companionの機能もここに含まれます。2026年6月のZoomの発表では、ZoomMateはこれらとは別のエージェント製品と説明されています。両者を同じものとして扱わないよう注意しましょう。
比較するときは、AI要約があるかどうかだけで判断せず、次のような実際の運用要件を確認しましょう。
無料版のGoogle MeetとZoomには、通話時間の上限があります(本記事の前回更新時点の情報です。公開時点で要確認)。
Google Meetの個人向け無料版では、1対1の会議は最長24時間、3人以上のグループ会議は最長60分です。Zoomの無料版は、原則として1回の会議が最長40分です。個人面談、採用面接、オンライン相談など、1対1の会議を長く行う場合は、Google Meet無料版のほうが使いやすいでしょう。
Zoomの無料版は会議の回数に上限はありませんが、会議ごとに40分で終了します。入り直すことを前提に長時間の会議を続けると、参加者への再案内や会議の中断が起きます。継続的な業務利用には向きません。
有料版の通常の会議では、Google Workspace Business系のMeetは最長24時間、Zoomの有料ライセンスは原則として最長30時間です。長時間の研修、セミナー、大規模な会議を定期的に行う場合は、必要な参加人数や録画・管理機能もあわせてプランを選びましょう。
Google Meet の時間制限とは?無料版 有料版、他のWeb会議との違いを解説
ここからは、Google Meetで会議を開始する方法と参加する方法を紹介します。Meetのホーム画面のデザインや表示項目は、Google Workspaceの契約内容、管理者設定、アカウントのリリース方式によって異なる場合があります。
会議を作るには、Googleアカウントへのログインが必要です。作成方法は次の3通りです。
Google Meetのホーム画面から開始する
ホーム画面では、予定されている会議や過去の会議の記録も確認できます。
Gmailから開始する
メニューにMeetが表示されない場合は、Gmailの設定でMeetを表示する項目がオフになっている可能性があります。設定画面(「チャットと Meet」の項目など)を確認してください。組織のアカウントでは、管理者の設定で表示が制限されていることもあります。
Googleカレンダーから開始する
カレンダーで作ったMeet会議は、Meetのホーム画面にも表示されます。
数分後に始める会議なら、参加用URLを発行してメールやチャットで共有すると手早く済みます。数日後の会議や定例会議なら、Googleカレンダーから予定を作り、参加者、説明、資料、Meetリンクをまとめて管理すると便利です。カレンダー連携の注意点は、後述の「Googleカレンダーで会議予定を作成」で説明します。
招待された会議には、次のいずれかの方法で参加できます。
参加前の画面では、マイク、カメラ、使う機器を確認できます。確認が済んだら「今すぐ参加」を選びます。主催者の承認が必要な会議では「参加をリクエスト」を選び、許可されるまで待ちます。Googleアカウントを持たない人が参加する場合も、主催者の設定と承認が必要です。
Google Meet 会議に参加する方法と招待の仕方を解説
Google Meet アカウントなしで参加する条件と方法を解説
Google Meetハードウェアを置いた会議室では、手元の端末を会議室の端末とつなぐ方法が2つあります。この2つは別の操作です。
自動チェックインを使うには、アプリの更新、マイクの権限、管理者の設定、MDMによる制限を確認しておく必要があります。社内向けの案内や会議室の掲示には、次の手順を書いておくと迷いにくくなります。
次に、通話画面でよく使う基本機能を確認します。
Google Meetの使い方!もっとWeb会議を実施しよう
マイクのON/OFFは、通話画面の下にあるマイクのアイコンで切り替えます。話さないときはミュートにしておくと、キーボードの音や周りの雑音が入りにくくなります。
大人数の会議では、発言者以外はミュートにするルールを決めておくと進行がスムーズです。音声が聞こえない、または相手に声が届かない場合は、Meetのデバイス設定と、ブラウザ・OSのマイク権限を確認しましょう。
会議室の端末を使う場合、音声の不具合はブラウザの設定だけでは解決しないことがあります。管理者は、端末のモデル、OS、ファームウェア、適用しているチャネル(安定版かベータ版か)を記録しておくと、原因を切り分けやすくなります。Googleの日本語版「Google Meet ハードウェアの新機能」には、各チャネルの更新内容と対象のファームウェアが載っています。2026年9月23日付のChromeOSベータ版の更新内容は、安定性とセキュリティの改善です。ただし、ベータ版の内容がそのまま製品版の端末に適用されているとは限りません。重要な会議の前には、代表となる端末で音声と長時間の接続をテストしておくと安心です。
カメラのON/OFFも、通話画面の下にあるカメラのアイコンで切り替えます。通信環境が不安定なときは、カメラをOFFにすると音声が安定しやすくなることがあります。
商談や面接など表情が大切な会議ではカメラをONにし、情報共有が中心の会議では必要に応じてOFFにするなど、目的に合わせて使い分けましょう。
Google Meetでは、会議中にパソコンの画面、特定のウィンドウ、ブラウザのタブを参加者に共有できます。資料、スライド、Webページを見せながら説明できるので、打ち合わせやプレゼンテーションに便利です。
画面共有を始めるには、通話画面の「共有」または「画面を共有」のメニューから、共有方法を選びます。
全画面を共有すると、通知、別のアプリ、機密情報まで映ってしまうおそれがあります。通常は、必要な資料だけを見せられる「ウィンドウ」か「タブ」を選ぶと安全です。
対象のプランと設定では、Geminiの会議メモに、共有中のスライド、図、グラフなどのスクリーンショットが含まれることがあります。これは会議メモに視覚的な文脈を加えるための機能です。共有画面をすべて保存し続けるものでも、録画と同じ内容を残すものでもありません。
録画していない会議でも、共有した内容の一部が画像としてメモに残る可能性があります。未公開の情報、顧客情報、個人情報、システム構成図を扱う会議では、始める前にAIメモと画像取得の設定を確認してください。会議室の外部ディスプレイに資料を映す場合は、Room Display modeも選択肢になります。
Google Meet(ミート)で画面共有する方法 失敗しないコツ
Google Meetでは、会議中に参加者へチャットメッセージを送れます。URL、補足資料、議事進行の連絡を共有するときに便利です。
Googleカレンダーから作った会議では、対象のBusiness、Enterprise、Frontline系プランで継続チャットを使えます。条件を満たせば、組織内の招待参加者は、会議の前・最中・後のメッセージをGoogle Chatで確認できます。ただし、外部の参加者、ログインしていない参加者、カレンダーに招待されていない参加者は、会議終了後に履歴を見られないことがあります。
継続チャットは、次のような会議では使えません。
Google Chatの履歴設定や、外部とのチャットに関する組織のポリシーと競合する場合も使えないことがあります。継続チャットのオン/オフは会議が始まった後には変更できないため、予定を作るときに確認しておきましょう。
ここからは、Google Meetをもっと便利に使うための応用機能を紹介します。
会議中にアイデアを整理したり、参加者と一緒に図を描いたりしたい場合は、Miro、FigJam、Lucidsparkなどの共同編集ツールが役立ちます。
Google Meetで標準的に使われていたJamboardは、すでにサービスを終了しています。現在は、外部のホワイトボードを別の画面で開いて共有する方法のほか、対応するMeetアドオンを会議画面から起動して共同作業する方法もあります。
ブレインストーミング、要件の整理、プロジェクトの振り返り、授業での説明などでは、会議リンクと一緒にボードのURLと編集権限を事前に伝えておくとスムーズです。社外の参加者がいる会議では、閲覧・編集の権限に加えて、外部サービス側のアカウント要件や利用料金も確認しましょう。
Google Meetでは、カメラの背景を変えたり、ぼかしたりできます。自宅や会議室の様子を見せたくないときや、画面の印象を整えたいときに便利です。
通話画面のメニューからビジュアルエフェクトを開き、背景のテンプレートやぼかしの効果を選びます。端末の性能やブラウザによって使える効果が違うことがあるため、重要な会議の前に確認しておくと安心です。
Google Meetの背景を変更する方法 ビジネスシーン向けの背景とは?
複数人の会議では、通話画面のレイアウトを変えると、参加者の表情や共有資料が見やすくなります。会議の目的に合わせて使い分けましょう。
レイアウトは通話画面のメニューから変更できます。
なお、Room Display modeは、通常のタイル表示やスポットライト表示とは別の機能です。会議室の外部ディスプレイと手元のPCの画面を分けて表示します。会議の内容は会議室の画面に映し、チャット、参加者の管理、発表者ノート、Geminiなどの個人的な操作はPC側に残したいときに向いています。
会議の主催者は、参加者が使える操作や入室の方法を管理できます。大規模な会議や社外の参加者が多い会議では、事前に設定を確認しておくと安心です。
まず、会議アクセス設定と待機室は別の機能として理解しておきましょう。
待機室では、ホストが参加者を1人ずつ、またはまとめて入室させられます。会議中の参加者を待機室へ戻すこともできます。待機中の人へ一方向のメッセージを送れますが、待機中の人から返信はできません。
設定によっては、共同主催者が先に参加すると会議が始まり、待機室の参加者が入室してしまう場合があります。面接や個別相談など、参加者同士を会わせたくない会議では、共同主催者の指定と自動入室の設定を事前に確認してください。
ウェビナー、採用面接、顧客向けの説明会、授業などでは、画面共有やチャットを必要な範囲に絞ると進行しやすくなります。外部ゲストが多い会議では、参加リクエストと待機室を組み合わせ、ホストか共同主催者が入室を管理しましょう。
会議の管理をシステム連携で自動化している企業向けの補足です。2026年9月11日、Google Meet REST APIの「spaces.members」が一般提供になりました。これにより、会議スペースのメンバーの追加・削除や、共同主催者の役割の割り当て・変更をシステム側から行えます。研修や定例会議で共同主催者を事前に設定する連携を作る場合は、APIで扱う権限と、会議画面での操作を分けて検証しましょう。
Google Workspaceの対象プランでは、Geminiを使った会議支援機能を使えます。代表的なのが、会議メモを自動で作る「Take notes for me」と、会議内容について質問できるGemini機能です。
Take notes for meを使うと、会議の内容から要点、決定事項、アクションアイテムなどを整理できます。議事録の作成やフォローアップの手間が減り、記録の形式もそろえやすくなります。たとえば、日々のカンファレンスで同じ議事録の型を使い、チームに共有する運用と相性がよい機能です。
2026年9月29日からは、自動メモの設定変更が順次適用されています(2026年10月時点)。主な変更点は次のとおりです。
対象のプランでは、手動で開始しなくても自動メモが動く場合があります。一方で、すべてのプランで自動的に有効になるわけではありません。企業では、管理コンソールと利用者の設定の両方を確認しましょう。社外との商談、採用面接など、会議の種類ごとに自動メモを許可するかどうかを決めておくと安心です。
2026年9月22日には、会議メモの表示方法も変わりました。ドキュメントとメールでは、要点、結果、アクションをまとめた「Quick notes」が最初に表示されます。詳しい内容は「Full notes」タブで確認できます。メールの要約だけで担当者や期限を決めるのは避けましょう。重要な事項は、Full notesや元の記録と照らし合わせて確認してください。社内の議事録の手順書も、詳しいメモが最初に開く前提の説明になっていないか見直しておきましょう。
対面会議では、Meetのホーム画面からメモの作成を始め、スマートフォンやPCで音声を拾えます。使える機能は、契約、管理者の設定、段階的な提供状況によって異なります。使う前に組織の管理者に確認してください。
Google Meetハードウェアを使う会議室では、対象の環境であれば、タッチコントローラからTake notes for meを開始・停止・再開できる場合があります。PCをコンパニオンモードで参加させなくても操作できるため、会議室での管理が簡単になります。対応するプランに加えて、Meetハードウェアのライセンスが必要です。人事評価、懲戒、未公開の業績、個人情報など機密性の高い議題に入る前はメモを一時停止し、必要に応じて再開するルールを決めておきましょう。
Geminiへの質問機能では、次のような確認ができます。
日本語を含む複数の言語に対応していますが、要約や文字起こしの正確さを過信せず、重要な決定事項、担当者、期限は人が確認してください。
Googleスライドで発表しているときに、条件を満たすとGeminiが共同プレゼンターの追加を提案することがあります。主な条件は、ChromeかEdgeを使っていること、Ask Gemini in Meetが有効になっていること、英語のきっかけとなるフレーズを話すことです。これはGeminiが共同プレゼンターを自動で追加する機能ではなく、発表者がワンクリックで追加を許可するための提案です。日本語の発言だけでは提案が表示されないことがあるため、必要なら参加者パネルから手動で設定しましょう。
個人情報や機密情報を含む会議では、社内ルールで次の点を決めておきましょう。
対面会議での音声取得も、ルールの対象に含めることが大切です。
Google Meetでは、字幕や翻訳の機能で多言語の会議を支援できます。対象のGemini機能を使える環境では、発言をほぼリアルタイムで別の言語に翻訳し、字幕として表示できます。海外拠点や海外の顧客との会議で、言葉の壁を下げられます。
日本語を話す人と英語を話す人が参加する会議でも、それぞれ必要な字幕を見ながら議論を進めやすくなります。ただし、使える言語や機能は、プラン、管理者設定、利用環境によって異なります。重要な会議で使う場合は、事前にテストしておきましょう。
Google Meetは、対応する車載ディスプレイから会議に参加できる環境も広がっています。運転中は安全のため、ビデオではなく音声だけで参加します。
外回りや出張の移動中に会議の一部を聞きたいときに便利ですが、運転中は安全を最優先してください。必要な操作は停車中に済ませましょう。社用のスマートフォンでは、仕事用アカウントやワークプロファイルとの連携状況も事前に確認しておきましょう。
会議室でGoogle Meetを使う企業では、Google Meetハードウェアの相互接続機能が役立ちます。ChromeOSベースのGoogle Meet Roomsと、WindowsベースのMicrosoft Teams Roomsの間では、組み込みの相互運用機能が提供されています。
Android/AOSPベースのGoogle Meetハードウェアと、AndroidベースのMicrosoft Teams Rooms端末の間でも、MeetとTeamsの組み込み相互運用が、2026年10月1日に一般提供になりました。導入前には、対象の端末、端末の登録、管理コンソールの設定を確認しましょう。管理設定はOU単位で制御できます。すでにPexipを設定しているOUでは、新しい機能が既存の構成を自動で置き換えることはありません。
Pexipの相互接続ゲートウェイを通じてSIP対応の会議に参加する構成では、別途Pexipの契約と管理者の設定が必要です。会議室の端末を導入・入れ替えするときは、取引先が使うTeams、Zoom、Webex、SIP会議の割合を確認しましょう。そのうえで、追加ライセンスの費用、ロビーの通過、録画、字幕、画面共有、DTMFなどを実機で検証してください。他社の会議の機能が、Meetの端末上ですべて同じように使えるとは限りません。
2026年9月23日、GoogleとHPは、HP Dimension with Google Beamの顧客向けの展開国に日本を含めると発表しました。この製品はGoogle MeetとZoomの両方と連携します。通常のMeet会議がすべて3D表示になるわけではなく、両方のサービスを使う拠点向けの専用設備という位置づけです。検討する場合は、機器、ライセンス、設置条件を、通常のMeetハードウェアとは分けて確認しましょう。
Google MeetはGoogleのサービスなので、GoogleカレンダーやGmailと連携して使うと便利です。
Googleカレンダーで予定を作るときに、Google Meetの会議URLを発行できます。予定の作成画面でGoogle Meetのビデオ会議を追加すると、Meetリンクが自動で作られます。
会議の日時、参加者、説明文、添付資料、Meetリンクを1つの予定にまとめられるため、ビジネスでは特に便利です。対象のアカウントでは、参加者はMeetのホーム画面から予定の説明や添付資料を確認できます。会議前の資料の共有場所をカレンダーに統一すると、運用しやすくなります。
予定を複製するときは注意が必要です。既存の予定を複製しても、元の予定と同じMeetリンクが自動で引き継がれない場合があります。複製した予定でMeetを追加すると新しい会議コードが発行されるため、招待した人に正しいリンクが届いているか必ず確認しましょう。
Gmailの画面からも、Google Meetの会議を作ったり参加したりできます。メールでやり取りしている相手との会議を、その場ですぐに始められる点が便利です。具体的な手順は、前述の「会議を開始する方法」と「会議に参加する方法」を参照してください。
画面の構成や表示される項目は、Googleの仕様変更、アカウントの種類、組織の設定によって異なる場合があります。Meetが表示されない場合は、Gmailの設定とGoogle Workspace管理者の設定を確認してください。
最後に、Google Meetでよくあるトラブルと解決策を紹介します。
マイクが使えない場合は、パソコンのマイク設定、ブラウザのマイク許可、Meetで選んでいるマイク、外部マイクやイヤホンの接続を確認します。次の順番で確認すると効率的です。
会議室の端末の場合は、端末のモデル、OSのバージョン、ファームウェア、適用しているチャネルを記録しておくと、原因を切り分けやすくなります。
モバイル端末から会議室への自動チェックインができない場合は、Meetアプリのマイク権限、アプリのバージョン、MDMの設定、会議室ごとの管理者設定を確認してください。この機能でマイクを使うのは、会議の音声を送るためではなく、会議室端末の超音波信号を検出するためです。検出できない場合は、会議室の画面に表示される5文字のコードで接続できます。
カメラが映らない場合は、パソコンのカメラ設定、ブラウザのカメラ許可、Meetで選んでいるカメラ、ほかのアプリがカメラを使っていないかを確認してください。
OSとブラウザの設定に問題がなければ、Google Meetの設定で別のカメラが選ばれていないか確認します。ほかのWeb会議アプリ、録画アプリ、セキュリティソフトなどがカメラを使っている場合は、それらを終了してから接続し直すと改善することがあります。
画面共有ができない場合は、ブラウザやOS側で画面収録・画面共有が許可されていない可能性があります。
Google Meetを使っているChromeやSafariなどのブラウザに権限を与えたら、ブラウザを再起動してください。
Room Display modeが使えない場合は、次の点を確認しましょう。
参加者が会議に入れない場合は、次のような原因が考えられます。
カレンダーの予定を複製した場合は、新しいMeetリンクが発行されている可能性があるため、参加者が古いリンクを開いていないか確認しましょう。参加リクエストの承認や、待機室からの入室許可が必要な会議では、ホストか共同主催者が対応する必要があります。また、会議室の5文字のコードは会議室の端末につなぐためのものです。ゲストに送る会議コードの代わりには使えません。
会議メモ、文字起こし、録画が見つからない場合は、まず主催者のGoogleドライブにある「Google Meet」フォルダを確認します。会議ごとのサブフォルダに成果物が整理されており、定例会議では同じフォルダにまとまる場合があります。
以前の録画を探す場合は、「Legacy Meet Recordings」フォルダも確認してください。参加者側は、権限があれば会議のフォルダやファイルへのショートカットがGoogleドライブに表示されます。閲覧できない場合は、主催者かファイルの所有者に共有権限を確認してもらいましょう。
会議メモを開いて詳しい内容が見当たらない場合は、「Full notes」タブを確認してください。最初に表示される「Quick notes」は、要点をまとめたものです。
Drive API、Apps Script、RPAなどで録画や議事録を自動処理している企業では、フォルダ名だけでなく、フォルダIDを前提にした処理も影響を受ける可能性があります。管理者は、保存先、CRMへの転送処理、バックアップ、保存期間の管理を点検してください。
録画、文字起こし、Geminiによるメモ作成を使う場合は、参加者に伝えることと、社内ルールを確認することが重要です。会議の内容に個人情報、顧客情報、未公開情報が含まれる場合は、使ってよいかどうか、保存期間、共有範囲をはっきりさせておきましょう。
2026年9月29日以降は、プランによって自動メモが初期状態で有効になる場合があります。自分で開始していなくてもメモが作られることがあるため、管理コンソールと利用者の設定を定期的に確認しましょう。
共有画面のスクリーンショットが会議メモに取り込まれる設定では、録画していない会議でも資料の画像が残る可能性があります。録画を禁止する会議と、画面キャプチャを許可しない会議の基準をそろえ、管理者は組織や部署ごとに許可の方針を設定しましょう。対面会議で音声を拾う場合も、同じように参加者への案内と承認のルールを確認してください。
会議室でTake notes for meを使う場合は、開始・停止・再開を誰が操作するかを決めておくと、運用上のミスを防げます。機密性の高い議題の前には一時停止し、会議の後にはAIの要約と実際の発言内容に違いがないか確認しましょう。
本記事では、Google Meetを初めて使う方向けに、概要、導入メリット、Zoomとの比較、会議の開始・参加方法、基本機能、応用機能、Googleサービスとの連携、トラブル対応までを解説しました。
Google Meetの会議は、Googleアカウントがあれば、Meetのホーム画面、Gmail、Googleカレンダーから作成できます。招待された人はURLや会議コードから参加できます。アカウントを持たない人も、主催者が許可すれば参加できる場合があります。
2026年のGoogle Meetは、ブラウザで手軽に使えるだけでなく、Geminiによる会議メモ、対面会議の記録、翻訳字幕、参加者の管理などを活用できるサービスです。2026年9月以降は、自動メモの初期設定、Quick notesの表示、会議室への接続方法も変わっています。そのため、社内のルールや案内を今の仕様に合わせて見直しておくことが大切です。
会議室ハードウェアを使う企業は、Android/AOSP中心への製品移行の方針、既存のChromeOS端末のサポート期間、TeamsやSIP会議との相互運用の条件も確認しましょう。Android/AOSP端末とTeamsの組み込み相互運用は2026年10月1日に一般提供になりましたが、自社の端末と設定で動くかは導入前に検証しておきましょう。
AIメモ、記録の保存先、共有画面のキャプチャ、対面会議の音声取得、外部参加者の承認は、企業の情報管理に関わる重要な項目です。会議前の準備、会議中の進行、会議後の記録と共有までを、一連の業務として設計しておきましょう。
まずは次の会議を1つ、Googleカレンダーから作成し、Meetリンク、資料、自動メモの設定がそろっているかを確認してみてください。社外との日程調整が多い場合は、Google Meetと連携できる日程調整ツールJicooを使うと、予約が確定したタイミングで会議URLを発行する作業までまとめて省けます。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


