日常的にメールや電話などで日程調整をしていると、この作業をもっと効率化できないかな?と思うことはないでしょうか。
今回は、日程調整ツールの代表格であるCalendlyの使い方についてご紹介します。海外ツールのため2026年現在でも公式インターフェースは英語のみですが、ブラウザの自動翻訳機能や設定の工夫を使えば日本語環境でも大きな支障なく簡単に始めることができますので、ぜひこの機会にCalendlyの最新機能をチェックしてみてください。
そもそもCalendly(カレンドリー)とは何かご存知ない方も多いと思います。公式のユーザーインターフェースは英語のみですが、世界中で広く使われている標準的なツールです。

規模感で言うと、Calendlyは世界で2,000万以上のユーザーと10万社超の企業が利用しており、グローバルで圧倒的なシェアを誇る日程調整ツールです。Crocs(クロックス)やCarnival(カーニバル)などのグローバル企業も次々と採用し、エンタープライズ分野での導入も進んでいます。
しかも、無料でも会員登録をすればすぐに利用を開始でき、以前は有料だった高度な機能も一部無料で使えるようになっています。海外の調査では、日程調整自動化により年間約35日・2.1万ドル(約280万円)のコスト削減効果が報告されており、大幅な業務効率化が期待できます。
Calendlyでは、Google カレンダー、Outlook、 iCloudカレンダーなどと連携をすれば、空き日程を自動で抽出し、ダブルブッキングを防ぎながら日程調整を始めることができます。
なお、日本国内では「いきなり予約リンクを送るのは失礼ではないか?」という議論も根強くありましたが、近年では「余計な往復連絡を省くのも配慮の一環」という新常識が広がりつつあります。実際にリンクを送る際は何の断りもなくURLだけを送付するのではなく、「ご都合の良いお時間をご選択ください」など相手への気遣いメッセージを一言添えることで、礼節を保ちながらスムーズに導入できます。
Calendlyの会員登録をおこなうと「15 Minute Meeting」「30 Minute Meeting」「60 Minute Meeting」といった基本的な「Event Types」があらかじめ用意されています。
それぞれ編集可能となっており、イベント名や質問項目は自由にカスタマイズできます。名称や説明文を日本語で入力しておくことで、ゲストへの案内を日本語化して丁寧なコミュニケーションを図る運用が可能です。「Copy Link」でURLを取得すればすぐに開始することができます。

ゲストは表示されているカレンダーの空き日程を元に、都合の良い日時を選択します。操作自体は直感的ですが、最近のブラウザであれば右クリックで「日本語に翻訳」を選択することで、ゲスト側もよりスムーズに操作可能です。

詳細情報を入力する画面で、お名前やメールアドレスのほか、「ご用件」など事前に追加した日本語の質問項目への回答を入力してもらいます。

スケジュールが確定します。2ステップでホストとゲストの予定が確定し、また、同時にメールでその内容が送信されています。今まではメールで何往復もしていた作業がたったこれだけのステップで完了します。
なお、悪質なスパムやBotによる不正な予約を防ぐため、疑わしい予約試行が検知された場合にはゲストへ自動的にCAPTCHA(画像認証)が要求されるセキュリティ措置も導入されています。ホスト側で特別な設定は不要で、安全に予約ページを公開し続けることができます。

Calendlyはお使いのカレンダーと連携することが可能です。
既に予定が入っている場合には、候補日時としての表示はされません。さらに、1日の予約件数の上限設定や、連続する会議の間にバッファ(休憩時間)を自動挿入する機能、海外とのやり取りに便利なタイムゾーンの自動変換機能も備わっており、過剰な予定の詰め込みを防いで生産性を守ることができます。

Calendlyでは、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetとの連携が可能です。
「Integrations」からZoomを選択して連携し、「Event type」の編集の際に「Location」でZoomを選択します。

これにより、日程が確定すると同時にZoom等のURLが自動発行されます。さらに、会議内容を自動で記録・要約するAI機能「Notetaker」が進化しています。以前は複数人での会議のみ対応していましたが、新たに1対1のミーティングにも参加可能になりました(要事前有効化)。生成された要約データはメール展開やZapier連携のほか、SalesforceやHubSpot等の主要CRMへワンクリックで登録することも可能になり(限定リリース中)、議事録作成から情報共有までのプロセスを大幅に効率化できます。なお、Notetakerは現在一部ユーザーへの段階的な提供となっており、希望者は公式のウェイトリストから申請可能です。
2026年3月にリリースされたCalendly MCP(Model Context Protocol)により、ChatGPTやClaudeなどのAIアシスタントとの統合が可能になりました。有料AIプラン(ChatGPT PlusやClaude Proなど)で設定を行うと、チャット上で「来週火曜の15時に30分のミーティングを予約して」と日本語で問いかけるだけで、AIがCalendlyスケジュールにアクセスし、空き枠の確認から予約までを実行します。ツール間の移動が不要となり、対話形式でスムーズに日程調整が完結するため、作業効率が飛躍的に向上します。
同じく2026年3月のアップデートで、CalendlyとLinkedInの統合機能が強化されました。自分のLinkedInプロフィールにCalendlyのスケジューリングページを直接追加でき、訪問者がワンクリックで面談を予約できるようになります。また、「Calendly for LinkedIn」ブラウザ拡張機能を活用すれば、LinkedInのメッセージ画面から直接空き予定を共有できるため、SNS上のやり取りから商談や面接設定への移行を迅速化できます。

Calendlyを使えば、今までのように前日にリマインドメールを手動で送る必要がありません。
Workflows機能を使えば、事前の確認メール配信設定が可能です。さらに、ゲストが当日欠席した際に自動でリスケジュールを案内する「No-Show」のフォローアップ機能なども追加されており、ホストの手間を大幅に省きます。文面についてもカスタマイズが可能です(※有料プランで利用可能)。
周辺ツールとの強力な連携もCalendlyの魅力です。例えばSlack連携では、予約が入った際に自動でチャンネルへ通知を飛ばすことができます。また、Standardプラン以上であれば、StripeやPayPalと連携して予約と同時に料金のオンライン決済を受け付けることも可能です。
2026年3月下旬には、新たな収益化機能として「Meeting Packages」と「Payment Links」がリリースされました。Meeting Packagesは複数回分の1対1ミーティングをパッケージとして販売できる機能、Payment Linksは予約と直接結びつかない追加料金やデポジット等を請求できる機能です。これらはStripeアカウント連携後に左メニューの新設「Sell」タブから設定でき、有料のコンサルティングや継続セッションの販売などに役立ちます。

「Event Type」の項目の中から、「Share」を選択します。

「Add to Website」を選択して、希望のスタイルを選びます。

WEBサイトに表示したい形式を選択すると、エンベットコードが表示をされます。このエンベットコードを指定のページに記載するだけで、Calendlyの日程調整がそのページでできるようになります。

Calendlyでは、日程調整をするシチュエーションに応じて、「Event Type」の設定を選択することができます。
1対1からチームでの調整や、セミナーなどの複数人での日程調整をすることが可能です。
特に注目なのが「Meeting Polls(日程投票)」機能です。これは複数の候補日時を提示し、参加者に多数決で日時を決めてもらう機能です。5〜10人規模のミーティングにおいて、社外の参加者を含めた日程調整のやり取りを最小限に抑えられ、現在は無料プランでも利用可能になっています。
まず、1対1の日程調整から始めていただき、必要に応じて投票機能なども試してみるのが良いでしょう。
Calendlyは無料で使い始めることが可能です。
会員登録さえ済ませれば、すぐに1対1の日程調整や投票機能を作成することができます。あらかじめ用意をしてある「Event Type」をアレンジして、URLを発行すれば、その日からゲストと日程調整を開始できます。

会員登録をすると14日間の無料トライアルとしてTeamsプラン相当の機能を利用できます。
2026年4月に料金プランが再編され、従来の「Essentials」および「Professional」プランの新規提供は終了しました。現在新規ユーザーは主に以下のプランから選択することになります。
Calendlyの無料プランは、作成できるEvent Typeが1つに限られますが、主に以下の機能が利用可能です。
CalendlyのStandardプランは月額10ドル、Teamsプランは月額16ドルとなっています(年払い時の月額換算)。連携できるカレンダー数や機能が増え、チーム利用に最適化されます。主な追加機能は下記となっています。
なお、Calendlyは海外サービスのため、日本国内のインボイス制度(適格請求書発行)には未対応です。法人利用で経費処理が必要な場合は、事前に自社の経理担当へ確認するか、クレジットカード明細の提出で代替するなどの対応が必要です。日本語UIや請求書対応に不安がある場合は、国内商習慣に完全対応したツール(Spir、TimeRex、Jicoo、VIVIT LINKなど)との併用や切り替えも代替候補として検討すると良いでしょう。
料金ページにて各プランの機能を確認することができます。Calendly料金ページはこちら
社外とのミーティングや、1 on 1、また採用面接などCalendlyを使えば、さまざまなシーンに対応をすることができます。
最近では「Routing Forms」という機能を使い、Webサイト上の問い合わせフォーム回答内容に応じて、適切な営業担当者のカレンダーを自動で表示させるといった高度な使い方も増えています。
また、強化されたLinkedIn連携を利用することで、見込み客や求職者がSNSプロフィールから直接スムーズに面談予約できる導線を構築でき、機会損失を防ぐことが可能です。Calendlyを利用すれば、日程調整を含め、ミーティングや打ち合わせに必要な情報を一元管理することができます。
ご紹介をしたようにCalendlyを使えば、今まで日程調整にかかっていた単純作業の時間は大きく効率化して、軽減をすることができます。
結果として、本質的な業務に集中できる環境をつくることができます。
また、カレンダー連携によりスケジュールを管理することになるため、こまめに作業時間なども含めて、カレンダーに予定を入れていく習慣がつきます。1日の予約上限やバッファ時間を自動で設ける機能で、生産性を守る使い方も可能です。
さらに管理画面のUI改善も進んでおり、メニューのアクセシビリティ向上に加え、過去のミーティング一覧でキャンセル済みの予定がデフォルトで非表示になるなど、直感的な操作感が追求されています。
AI機能も進化しており、Notetaker等によって今まで可視化できていなかった作業量やミーティングの時間を定量化し、さらなる生産性向上につなげることも期待できます。仕事のスタイルが変化することも含めて、Calendlyを活用することができます。
Calendlyは、世界で2,000万人以上のユーザーと10万社超の企業に利用されるグローバルスタンダードな日程調整ツールです。今回ご紹介した内容を押さえれば、すぐに使い始めることができます。
また、無料会員であっても、多数決で予定を決める投票機能(Meeting Polls)を含め使える機能は豊富です。
「公式が日本語対応していない」「リンクだけを送るのは失礼にあたるのでは」と不安に感じる方も多いと思いますが、相手を気遣う一言を添えたり、イベント説明を日本語化する工夫により、礼儀と効率化を両立させた運用は十分に可能です。国内でも「余計な往復連絡を省くのも配慮の一環」として、スケジュールリンクの送付が新たな標準マナーとして受け入れられつつあります。
もし「インボイス制度に対応した請求書がどうしても必要」「顧客向けには完全な日本語UIを提供したい」という場合は、Spir、TimeRex、Jicooなどの国内製ツールも有力な選択肢に入ります。しかし、まずは日程調整から決済・AI会議要約までをカバーする世界的なトレンドを体感する意味でも、Calendlyの利用を試してみてはいかがでしょうか。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


