「Zoom会議で、できれば顔を見せずに参加したい」
「入室した瞬間に自分の顔や部屋が映ってしまわないか不安」
オンライン会議が日常化した今でも、カメラのオン・オフに悩む人は少なくありません。自宅の背景、身だしなみ、通信環境、育児や介護、体調など、カメラをオフにしたい理由は人によってさまざまです。
一方で、現在は「会議中は常にカメラオン」が当たり前とは言い切れなくなっています。日本でも若手社員を中心に「基本はカメラオフ、必要な時だけオン」という参加スタイルが広がっています。oViceの調査では、20〜30代社員の86%が「基本はカメラオフで会議に参加している」と回答し、常にカメラオンにする人は14%にとどまりました。また、全員カメラオンを義務付けている企業も少数派です。
ただし、カメラオフが許容されるようになったからといって、無反応で参加してよいわけではありません。会議の目的や相手との関係、自分の役割に応じてオン・オフを判断し、音声・チャット・リアクションなどで参加姿勢を示すことが大切です。
この記事では、ZoomアプリやZoomミーティングで失敗せずカメラオフ参加する方法を、パソコン・スマホ別に解説します。あわせて、カメラオフ時のマナー、ビデオオンが向いている場面、プロフィール画像・アバター・AI要約機能などの活用方法も紹介します。
Zoomのビデオオフ機能には、単に「顔を隠せる」だけでなく、会議への集中や負担軽減につながるメリットがあります。
ビデオオフは、会議から離脱するための機能ではありません。発言、チャット、リアクション、議事録への貢献などで参加していることを伝えれば、カメラオフでも十分に会議へ貢献できます。
ビデオ会議では、複数人の顔を見続けたり、自分の映像を確認し続けたりすることで、対面会議とは違う疲労が生じやすくなります。スタンフォード大学の研究では、過剰なアイコンタクトや自己映像の凝視がZoom疲れの要因になると指摘されています。
また、米アリゾナ大学の研究でも、ビデオ会議でカメラを常時オンにすることは疲労を高めやすく、特に女性や新人社員に影響が出やすいと報告されています。カメラをオフにすることで疲労感が軽減し、生産性やウェルビーイングの向上につながる可能性も示されています。
そのため、情報共有中心の会議や聞き手に回る時間帯では、無理にカメラをオンにし続ける必要はありません。音声や資料、議論内容に集中するためにカメラオフを選ぶことも、現代的な会議参加の方法です。
カメラをオンにする場合でも、映りを確認した後は「セルフビューを非表示」にすると、自分の映像を見続ける負担を減らせます。会議中に飲み物を取る、育児対応をするなど一時的に画面から離れる場合は、必要に応じてマイクもミュートにし、長く離席する場合はチャットで一言伝えると安心です。
Zoomにはバーチャル背景やぼかし機能がありますが、照明やPC性能、通信環境によってはうまく機能しない場合があります。窓際や逆光の環境では、人物の輪郭が乱れたり、背景が不自然に表示されたりすることもあります。
カメラオフで参加すれば、部屋の片付けや服装、寝癖などを過度に気にせず参加できます。自宅、外出先、コワーキングスペース、家族が近くにいる環境など、映像を出しにくい状況でも会議に参加しやすくなります。
また、カメラをオフにすることで在宅勤務中の過度な監視感を和らげられる場合もあります。業務上必要な場面を除き、従業員のプライバシーに配慮してカメラオンを求めることが重要です。
ホスト側にとっても、カメラオフは便利です。会議開始前は、参加者の入室確認、資料の共有準備、録画やチャット設定の確認など、やるべきことが多くあります。
カメラをオフにしておけば、画面に映ることを気にせず準備を進められます。欠席者への確認や進行メモの整理なども落ち着いて行えるため、スムーズなミーティング開始につながります。
参加者が多い会議では、カメラオフの黒い枠が多く並ぶと画面が見づらくなることがあります。その場合は、Zoomの「非ビデオ参加者を非表示」にする設定を使うと、カメラをオフにしている参加者の枠を自分の画面上で非表示にでき、表示をすっきりさせられます。
カメラオフが許容されるかどうかは、会議の目的、相手との関係、自分の役割、会社のルールによって変わります。最近は「常にオン」か「常にオフ」ではなく、TPOに応じて切り替える考え方が一般的になっています。
日本では、オンライン会議でカメラを常時オンにする文化は以前より弱まっています。oViceの調査では、20〜30代社員の約9割が「基本はカメラオフ」と回答しています。一方で、7割超の若手社員が上司からカメラオンを求められた経験があるとも報告されており、世代や立場によって受け止め方に差があることも分かります。
つまり、カメラオフそのものはマナー違反ではありませんが、相手に「参加していない」と誤解されない工夫が必要です。会社としても、「他の人が話している時はミュート」「背景に私的なものを映さない」「初対面や顧客対応では冒頭のみオン」など、具体的なガイドラインを決めておくと、上司・部下間の認識差を減らせます。
カメラオフで参加する場合は、画面が真っ黒のまま無反応にならないようにしましょう。明るい表情のプロフィール画像を設定する、リアクションボタンで反応する、チャットで要点や質問を送るなど、参加していることが伝わる工夫が現代的なマナーです。
初対面の相手との打ち合わせ、顧客商談、採用面接、重要なプレゼンテーションなど、信頼関係づくりが大切な場面では、カメラオンが有効なことがあります。相手の表情を見ながら話すことで、安心感や誠実さが伝わりやすくなるためです。
ただし、その場合も会議中ずっとオンにする必要があるとは限りません。冒頭の挨拶だけカメラオンにする、自己紹介や重要な発言のときだけオンにするなど、必要な場面で顔を見せる使い方でも十分です。
「本日は通信環境の都合で、発言時だけカメラをオンにします」「子どもが近くにいるため、基本はカメラオフで参加します」などと一言添えると、相手に不安を与えにくくなります。
社内の定例会議、情報共有中心のミーティング、大人数の説明会、ウェビナー型の研修などでは、カメラオフ参加が一般的になりつつあります。
こうした会議では、全員の表情を見ることよりも、議題が整理されていること、必要な人が発言できること、決定事項やタスクが残ることの方が重要です。発言が必要なタイミングだけカメラをオンにしたり、チャットやリアクションで反応したりすれば、カメラオフでも十分に参加できます。
会議を主催する側は、招集時に「カメラ任意」「発言時のみオン推奨」「初回のみオン希望」などを明記しておくと、参加者の心理的負担を減らせます。ハイブリッド会議では、会議室にいる人だけで話が進まないよう、リモート参加者にも意識的に発言を促すことが大切です。
カメラはオフにしたいけれど、名前だけの表示や黒い画面では印象が気になるという場合は、まずプロフィール画像を設定しておきましょう。明るい顔写真、ビジネス用のアイコン、会社で認められているイラスト画像などを使うと、相手に「参加している」印象を与えやすくなります。
近年は、実映像を出すか完全にオフにするかの二択ではなく、アバターを使う第三の選択肢も広がっています。Microsoft Teamsでは3Dアバター機能が提供されており、ZoomでもAIアバター機能の提供が進んでいます。Zoom AI Avatarsでは、ユーザーの静止画をもとに本人に似たアバターを生成し、会議中に表情や動きを連動させて表示できます。
アバターを使えば、寝癖や服装、背景を気にせずに、一定の視覚的な存在感を示せます。育児中、介護中、体調不良、障がい、宗教上の理由など、実映像を出しにくい事情がある人にとっても、参加しやすい選択肢になります。日本発のバーチャルオフィスツールでも、2Dアバターやアイコンを使って、カメラ映りに頼らないコミュニケーションが広がっています。
一方で、AIアバターは相手に誤解を与える可能性もあります。社外会議や初対面の相手との会議では、必要に応じて事前に断るのが無難です。企業側も「顧客対応時は実写必須」「社内定例ではアバター可」「採用面接では冒頭のみ実写確認」など、利用してよい範囲を明確にしておくと安心です。
さらに、AIアバターの普及に伴い、ディープフェイクやなりすましへの対策も重要になっています。Zoomでは、会議中の本人確認を支援する技術の導入も進んでおり、金融・医療など厳格な認証が求められる分野では、アバターや映像が本物の参加者に紐づいているかを確認する運用が求められます。アバターを便利に使うためにも、本人確認の手順や利用ルールを社内で決めておきましょう。
ここからは、パソコンでZoomのビデオをオフにする方法を解説します。Zoomアプリはアップデートにより、設定画面の名称や配置が変わる場合があります。見つからない場合は、設定画面内の検索や「ビデオ」「背景とエフェクト」「ミーティング」などの項目を確認してください。
パソコンでカメラオフにする方法は、主に次の3つです。
入室した瞬間に顔が映るのを避けたい場合は、参加前の画面でビデオオフを選択します。
手順1:「ミーティングに参加」をクリックする
手順2:参加前のプレビュー画面で「マイビデオをオフにする」「ビデオをオフのまま参加する」などの項目を選択する
手順3:ビデオがオフになっていることを確認してから参加する

会議URLをクリックして参加する場合も、参加前プレビューが表示されたらビデオ設定を確認してから入室しましょう。急いでいるとオンのまま入室してしまうことがあるため、毎回確認する習慣をつけると安心です。
会議中にビデオをオフにしたい場合は、ミーティング画面下部のツールバーにある「ビデオの停止」をクリックします。
ボタンが「ビデオの開始」に変わり、カメラアイコンに斜線が入っていれば、カメラオフ状態です。

再び顔を映したい場合は、「ビデオの開始」をクリックすればカメラオンに戻せます。
新しいUIでは、ツールバーの表示をカスタマイズできたり、一部のボタンが「詳細」「その他」メニュー内に格納されていたりする場合があります。ビデオボタンが見当たらない場合は、画面下部や上部のメニュー、または「…」メニューを確認してください。
毎回カメラオフで入室したい人は、事前にデフォルト設定を変更しておくと便利です。
手順1:Zoomアプリを開き、歯車アイコンまたはプロフィールアイコンから「設定」を開く
手順2:「ビデオ」または「ミーティング」など、映像関連の設定項目を開く
手順3:「ミーティングに参加する際、ビデオをオフにする」にチェックを入れる

この設定をしておけば、うっかり顔が映ったまま入室するリスクを減らせます。ただし、会議ごとにホスト側の設定や参加前画面の表示が異なる場合があるため、入室前の最終確認は忘れないようにしましょう。
自分の画面上で、カメラオフの参加者の黒い枠を減らしたい場合は、「非ビデオ参加者を非表示」を使えます。Zoomアプリの「設定」から「ビデオ」を開き、「非ビデオ参加者を非表示」または英語表示の“Hide non-video participants”にチェックを入れると、カメラをオフにしている参加者の枠を表示しない設定にできます。
この設定は、自分の表示を整理するためのものです。相手を会議から退出させる機能ではなく、相手に通知されるものでもありません。参加者が多い会議や、自分の画面を資料共有・発言者表示に集中させたい時に便利です。
スマホ・タブレットのZoomアプリでも、パソコンと同じようにビデオオフで参加できます。アプリのアップデートにより表示名やメニュー配置が変わる場合があるため、画面に表示される「ビデオ」「カメラ」「ミーティング」などの項目を確認しながら操作してください。
スマホでカメラオフにする方法も、主に次の3つです。
スマホ・タブレットからZoomアプリで参加する場合、入室前にビデオをオフにしておくことができます。
手順1:「ミーティングに参加」をタップする
手順2:参加前画面で「ビデオをオンにする」をオフにする、または「ビデオなしで参加」を選択する
手順3:「ミーティングに参加」をタップする

スマホはインカメラが自分の顔に向いていることが多いため、参加前のビデオ設定確認が特に重要です。公共の場所や移動中に参加する場合は、背景だけでなく周囲の音にも注意し、必要に応じてマイクもミュートにしましょう。
スマホ・タブレットで会議中にビデオをオフにする場合は、画面をタップしてメニューを表示し、「ビデオの停止」をタップします。
「ビデオの開始」に赤い斜線が入っていれば、カメラオフ状態です。

もう一度「ビデオの開始」をタップすれば、カメラオンに戻せます。
スマホアプリでも、毎回ビデオオフで参加するように設定できます。
手順1:画面右下の「詳細」またはプロフィールアイコンから「設定」を開く
手順2:「ミーティング」または映像関連の設定項目をタップする
手順3:「自分のビデオを常にオフ」「参加時にビデオをオフ」などの項目をオンにする

顔を出す必要がない会議が多い人は、デフォルト設定をしておくと安心です。必要な会議だけ手動でカメラオンに切り替えましょう。
カメラオフが一般化してきたとはいえ、無言・無反応のままだと「聞いていないのでは」と誤解されることがあります。特に、上司世代や顧客の中には「顔が見えないと不安」と感じる人もいます。カメラオフ時は、次のような工夫をすると印象が良くなります。
カメラオフの目的は、会議から存在を消すことではなく、必要以上の負担を減らしながら会議に参加することです。映像を出さない分、音声・チャット・リアクションで存在感を示しましょう。
主催者側も、カメラオンを求める理由がある場合は「初回の自己紹介のみオン」「発表者のみオン」など、必要な範囲を明確にすると参加者が対応しやすくなります。業務上の必要性がないまま常時カメラオンを強制すると、リモートハラスメントと受け取られる可能性もあるため注意が必要です。
カメラオフにしていれば、ホストや他の参加者に自分の映像は共有されません。画面には名前、プロフィール画像、またはアバターなどが表示されます。
不安な場合は、家族や同僚とテストミーティングを行い、カメラオフ時にどのように表示されるか確認しておくと安心です。大事な会議の直前に操作で慌てないよう、事前に練習しておきましょう。
ホストは参加者に対してビデオオンを依頼できますが、参加者のカメラを勝手にオンにすることはできません。参加者側が承諾した場合にのみ、カメラがオンになります。
ホストからカメラオンの依頼があると、参加者の画面に確認メッセージが表示されます。承諾しなければ映像は共有されないため、意図せず顔や部屋が映る心配は基本的にありません。
一方で、管理職や主催者が業務上の必要性なく常時カメラオンを求め続けると、従業員の心理的負担が大きくなります。会社としてルールを作る場合も、初対面の商談、面接、重要な説明など必要な場面に限定し、従業員のプライバシーや事情に配慮することが重要です。
はい。自分のカメラをオフにしていても、カメラオンにしている他の参加者の映像は見ることができます。自分が映っていないだけで、会議の視聴や発言は通常どおり可能です。
もし他の参加者の映像が多くて集中できない場合や、通信量を抑えたい場合は、Zoomの「受信動画の停止」機能を使える場合があります。これは自分の画面上で他者のビデオ受信を停止する機能で、相手に通知されるものではありません。会議中の集中や帯域節約に役立ちます。
もちろん可能です。最近は、会議の価値が「誰が映っていたか」よりも「何が決まり、どのタスクが残ったか」に移りつつあります。
Zoom AI CompanionのようなAI機能を活用すれば、会議の要約、自動議事録、アクションアイテムの抽出、チャットでの質問応答などを効率化できます。Zoom以外の会議ツールとの連携も広がっており、複数のWeb会議システムを併用する企業でも、会議内容を後から確認しやすくなっています。
ただし、AI要約はあくまで補助ツールです。カメラオフだからといって聞き流したり、発言を避けたりしてよいわけではありません。チャットで論点を補足する、必要な場面で発言する、会議後に要約やタスクを確認するなど、能動的に参加しましょう。
AIアバターは、カメラオンとカメラオフの中間にある便利な選択肢です。本人らしい見た目や表情の動きを表示できるため、実写を出しにくい時でも一定の存在感を示せます。
ただし、すべての会議で実写の代わりになるわけではありません。顧客との初回商談、採用面接、本人確認が必要な手続き、機密性の高い会議では、実写での確認や追加の認証が求められることがあります。社内会議ではアバター可、社外会議では事前確認、本人確認が必要な場面では実写必須など、ルールを分けると運用しやすくなります。
Zoomでカメラオフ参加するには、参加前プレビューでビデオオフを確認する、会議中は「ビデオの停止」を使う、必要に応じてデフォルト設定を変更する、という基本操作を押さえておけば安心です。
現在は、日本でも海外でも「常時カメラオン」より、会議の目的に応じてオン・オフを使い分ける考え方が広がっています。調査でも、若手社員の多くが基本カメラオフで参加しており、全員カメラオンを義務付ける企業は少数派です。初対面の商談や面接ではオンが有効な場面もありますが、定例会議や説明会、情報共有中心の会議ではカメラオフでも問題ないことが多いでしょう。
ただし、カメラオフのまま無反応でいると、参加していない印象を与えることがあります。プロフィール画像、リアクション、チャット、発言、AI要約への貢献などを活用し、映像以外の方法で存在感を示すことが大切です。
今後は、プロフィール画像、AIアバター、AI Companion、本人確認機能などにより、顔出しをしなくても自然に参加できる選択肢がさらに増えていきます。自社のルールや相手との関係に配慮しながら、必要な場面だけカメラオンにし、それ以外は快適さと生産性を優先する。そんな柔軟な使い分けが、これからのオンライン会議では重要です。
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