Google スプレッドシートとExcelの比較ガイド:違いから変換方法まで

2025年9月4日(木)
目次
  • 1. GoogleスプレッドシートとExcelの基本比較 – どう違う?
    • 2. 基本操作とデータ入力の効率化テクニック
      • 3. 機能と互換性の比較 – 実務で役立つポイント
        • 4. Excelファイルからスプレッドシートへの変換方法
          • 5. スプレッドシートからExcelへの変換方法
            • 6. 共同作業機能とモバイル活用法
              • 7. まとめ:目的に合わせたツール
                • 8. Jicoo(ジクー)について

                Microsoft Excelと Google スプレッドシートは、どちらも表計算ソフトとして広く使われています。クラウドベースのスプレッドシートは共同編集機能が優れている一方、Excelは高度な分析機能に強みがあります。

                本記事では、両ツールの基本的な違いから操作方法、ファイル変換のポイントまで解説し、ビジネスニーズに合った選択ができるようサポートします。

                GoogleスプレッドシートとExcelの基本比較 – どう違う?

                表計算ソフトを選ぶ際、「無料のスプレッドシートでも十分なのか」「チーム作業ではどちらが便利か」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

                ここでは両ツールの基本的な違いを解説します。

                最大の違いは「クラウド型」と「従来型」のアプローチです。GoogleスプレッドシートはWebブラウザ上で動作するクラウドサービスで、基本的に無料で利用できます。

                一方、ExcelはMicrosoft Office製品の一部として有料で提供されるデスクトップアプリケーションです。

                共同編集機能においては大きな差があります。スプレッドシートはリアルタイムでの複数人同時編集が標準機能であり、変更が即座に反映されます。

                Excelも最新版ではOneDriveを介した共同編集が可能ですが、スプレッドシートほどシームレスではありません。

                自動保存機能もスプレッドシートの強みです。変更は自動的に保存されるため、突然のソフトクラッシュやパソコントラブルでデータが失われるリスクが低減します。

                Excelでは手動で保存する必要があります。

                基本操作とデータ入力の効率化テクニック

                両ツールのインターフェースには違いがありますが、基本的なデータ入力方法は共通点が多くあります。

                ここでは効率的に作業するためのテクニックを紹介します。

                スプレッドシートとExcelの操作方法の共通点

                • セルをクリックして直接入力 
                • Enterキーで下に移動、Tabキーで右に移動 
                • 範囲選択からの一括操作 
                • コピー&ペースト(Ctrl+C、Ctrl+V) 

                効率的な入力テクニック

                オートフィル機能の活用

                • 連続データ(1,2,3…や1月,2月…など)は、入力済みセルの右下の「+」をドラッグするだけで連続入力できます 
                • Excelでは右クリックドラッグでオプションメニューが表示され、より詳細な連続データが作成可能です 

                複数セルへの一括入力

                • 範囲を選択してから入力し、Ctrl+Enterで一括入力 
                • 数式やテキストを複数セルに同時に入力できます 

                機能と互換性の比較 – 実務で役立つポイント

                基本的な計算機能や関数については、両ツールともに充実しています。

                しかし、高度な分析やマクロ機能ではExcelが優位に立ちます。

                関数の互換性

                • 基本的な関数(SUM、AVERAGE、COUNTなど)は両ツールで同じように使えます 
                • Excelの高度な関数の一部はスプレッドシートでは使えないか、別名で提供されています 

                実務でよく使う機能の比較

                条件付き書式

                • 両ツールとも、値に応じてセルの色や書式を変更できます 
                • 操作方法:
                  • スプレッドシート:「書式」→「条件付き書式」 
                  • Excel:「ホーム」タブ→「条件付き書式」 

                データのフィルタリング

                • 両ツールとも、列上部にフィルターボタンを表示させ、データをフィルタリングできます 
                • 操作方法:
                  • スプレッドシート:「データ」→「フィルタの作成」 
                  • Excel:「データ」タブ→「フィルター」 

                Excelファイルからスプレッドシートへの変換方法

                Excelで作成したファイルをGoogleスプレッドシートで使用する方法を紹介します。

                基本的な変換は簡単ですが、複雑な機能を使っている場合は注意が必要です。

                変換の基本手順

                1. GoogleドライブにExcelファイルをアップロード 
                2. アップロードしたファイルを右クリック 
                3. 「アプリで開く」→「Google スプレッドシート」を選択 

                もう一つの方法

                1. スプレッドシートを開く 
                2. 「ファイル」→「インポート」を選択 
                3. 「アップロード」タブからExcelファイルを選択 
                4. インポート設定で「新しいスプレッドシートを作成」または「現在のシートを置き換える」を選択 

                変換時の互換性

                変換時に保持される主な要素

                • 基本的な書式(フォントスタイル、セルの色など) 
                • 単純な数式と関数 
                • 基本的なグラフとテーブル 

                変換時に問題が発生しやすい要素

                • VBAマクロ(完全に機能しなくなります) 
                • 高度な条件付き書式 
                • 複雑なピボットテーブル 

                スプレッドシートからExcelへの変換方法

                スプレッドシートで作成したファイルをExcel形式で保存し、ローカル環境で使用する方法を解説します。

                オフライン作業が必要な場合や、Excelユーザーとファイルを共有する場合に役立ちます。

                基本的なエクスポート手順

                1. スプレッドシートを開く 
                2. 「ファイル」→「ダウンロード」をクリック 
                3. 「Microsoft Excel (.xlsx)」を選択 

                様々なエクスポート形式

                • 「OpenDocumentスプレッドシート (.ods)」:LibreOfficeなどで使用 
                • 「PDF文書 (.pdf)」:閲覧専用として共有 
                • 「カンマ区切りの値 (.csv)」:様々なシステムで読み込み可能 

                互換性の注意点

                Excelで開いた際に問題が生じやすい機能

                • スプレッドシート独自の関数(IMPORTRANGE、GOOGLEFINANCEなど) 
                • 共同編集コメントや履歴データ 
                • Googleフォームとリンクされたレスポンスシート 

                共同作業機能とモバイル活用法

                Google スプレッドシートの最大の強みは、複数人での同時編集機能です。

                この機能を活用すれば、チームの生産性を大幅に向上させることができます。

                共有設定の方法

                1. スプレッドシートの右上にある「共有」ボタンをクリック 
                1. 共有したい人のメールアドレスを入力 
                2. アクセス権限を設定
                  • 閲覧者:閲覧のみ可能 
                  • コメント可能:閲覧とコメント追加が可能 
                  • 編集者:すべての編集が可能 

                効果的な共同作業のためのコツ

                • コメント機能:セルを右クリック→「コメントを挿入」で、特定データについての議論が可能 
                • 変更履歴:「ファイル」→「バージョン履歴」→「バージョン履歴を表示」で過去の変更を確認できる 
                • 提案モード:「編集」モードを「提案」に切り替えると、変更を提案として残せる 

                モバイルでの活用

                1. GoogleスプレッドシートアプリをインストールしてGoogleアカウントでログイン 
                2. オフライン編集を有効にする:アプリ内の設定から「オフライン使用を許可」をオン 

                まとめ:目的に合わせたツール

                GoogleスプレッドシートとExcelは、それぞれに強みを持つ優れた表計算ソフトです。用途や状況に応じて適切に使い分けることで、業務効率を高めることができます。

                こんな時はGoogleスプレッドシート

                • チームでのリアルタイム共同編集が必要な場合 
                • コスト削減が重要な場合(無料で利用可能) 
                • モバイルでの編集が多い場合 
                • シンプルな表計算や基本的なデータ管理が主な用途の場合 

                こんな時はExcel

                • 高度なデータ分析や複雑な関数計算が必要な場合 
                • 大量のデータを扱う必要がある場合(処理速度の面で優位) 
                • マクロを使った自動化が必要な場合 
                • オフライン環境での作業が多い場合 

                両ツールの併用も効果的な戦略です。データの収集や初期編集はスプレッドシートで共同作業し、最終的な分析や加工はExcelでおこなうといった使い分けも可能です。

                最終的には、あなたやあなたのチームの作業スタイルやニーズに合わせてツールを選択することが大切です。

                無料のクラウドサービスと高機能なデスクトップアプリケーション、それぞれの良さを理解して最適な選択を行いましょう。

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