Google Meetを使っていて、「会議ごとに表示名を変えたい」「社外向けには会社名も表示したい」と感じたことはないでしょうか。
オンライン会議では、参加時の表示名が本人確認や入室承認だけでなく、会議チャット、録画、文字起こし、会議後のフォローにも関わります。たとえば、次のような場面です。
・社外商談では「会社名+氏名」で参加したい
・社内会議ではGoogle Workspaceの会社アカウント名を表示したい
・公開セミナーでは本名を必要以上に出したくない
・海外メンバーとの会議ではアルファベット表記を使いたい
ただし、Google Meetでは、ログインしたまま会議画面内だけで表示名を自由に変更することはできません。Googleアカウントで参加する場合、原則としてアカウントに登録された名前がMeetにも表示されます。
表示名を変えたいときは、Googleアカウントの設定を変更する、未ログインでゲスト参加する、用途別にアカウントやChromeプロファイルを使い分ける、といった方法を検討します。また、参加時に表示される名前と、会議後に残る録画・文字起こし・AIメモの共有先や権限は別の仕組みで決まります。本記事では、Google Meetで表示される名前を変更する現実的な方法と、ビジネス利用で確認したい参加管理、チャット、会議記録の運用ポイントを解説します。
GoogleアカウントにログインしてMeetへ参加している場合、会議画面上だけで表示名を変更することはできません。
Google MeetはGoogleアカウントと連動しており、ログイン状態で参加すると、基本情報に登録されている名前が表示されます。Meetだけで一時的に別名へ変えるのではなく、アカウント名を変更するか、参加方法を変える必要があります。
ただし、Googleアカウント名を変更すると、MeetだけでなくGmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleカレンダーなど他のGoogleサービスでの見え方にも影響する可能性があります。ファイルの作成者名やカレンダー招待時の見え方も変わりうるため、社外会議のためだけに安易に変更するのは避けた方がよいでしょう。
Google Meetで名前の見え方を変える主な方法は、次の3つです。
・未ログインでゲストとして参加し、一時的な名前を入力する
・Googleアカウントに登録された名前を変更する
・用途別にGoogleアカウントやChromeプロファイルを使い分ける
なお、Companion mode(コンパニオンモード)や会議室のGoogle Meetハードウェアを使う場合は、参加者一覧や会議室のタイルに、通常参加とは異なる参加経路として表示されることがあります。Google Workspace Updatesの2026年9月9日の発表によると、Meetハードウェアのある会議室では、AndroidやiOSのスマートフォン・タブレットからCompanion modeで参加した際に、超音波を使って会議室へ自動チェックインする機能が提供されています。管理者は会議室単位でこの機能を無効にでき、手動でのチェックインも引き続き利用できます。ハイブリッド会議では、「参加者一覧に表示される個人名」と「その人がどの会議室にいるか」を分けて確認しましょう。
超音波による接続がうまくいかない場合は、参加前の画面からハードウェアに表示される5文字のルームコード(room code)を入力して会議室の端末に接続する方法もあります(2026年9月15日に一般提供開始が発表され、段階的に展開)。ルームコードは会議室端末に接続するための手段であり、会議ごとの表示名を変更する機能ではない点に注意してください。
また、2026年9月2日には、Google MeetハードウェアからMicrosoft Teams会議へ、対応するTeams Rooms端末からMeet会議へ参加する相互運用機能を、Android(AOSP)端末へ広げる早期プレビューも発表されています(対象端末などの条件あり)。複数の会議基盤を併用する企業では、こうした端末経由の参加者・会議室の表示を、通常のGoogleアカウントでの参加と同一視しないようにしましょう。
Googleアカウントの名前を変えず、その会議だけ別の名前で参加したい場合は、未ログインの状態でゲスト参加する方法があります。Chromeのシークレットウィンドウは、普段ログインしているアカウントを使わずに参加するための手段の一つです。
たとえば、普段は個人名のGoogleアカウントを使っているものの、商談やウェビナーでは「株式会社○○ 佐藤」のように会社名を併記したい場合に便利です。毎回Googleアカウント名を変更するよりも、ゲスト参加時に一時的な名前を入力する方が実務的です。
パソコンでの基本的な流れは次のとおりです。
1. Chromeでシークレットウィンドウを開く、またはGoogleからログアウトしたブラウザを用意する
2. Google Meetの会議URLを開く
3. Googleアカウントにログインしていない状態で参加画面を表示する
4. 名前の入力欄が表示されたら、希望する表示名を入力する
5. 「参加をリクエスト」をクリックする
6. 主催者などが承諾すると会議に参加できる
この方法なら、普段利用しているGoogleアカウントの表示名を変えずに、会議の目的に応じた名前で参加できます。
ただし、シークレットウィンドウを使えばいつでも自由な名前ですぐに入室できるわけではありません。ゲスト参加の可否や承認の要否は、会議のアクセス設定、主催者の設定、主催組織のGoogle Workspaceポリシーに左右されます。会議によってはGoogleアカウントへのログインが必要であり、未ログインの参加者や組織外ユーザーは、ホストの承認を受けなければ入室できないのが一般的です。
また、入力した表示名は、カレンダー招待やGoogleドライブの閲覧権限の代わりにはなりません。会議後にAIメモや録画を共有してもらう予定がある場合、表示名を変えて参加しただけでは共有対象にならないことがあります。未ログイン参加者や外部ユーザーは、会議終了後にチャット履歴を確認できない、または継続チャットに参加できないこともあるため、社外会議で資料URLや次のアクションをチャットで案内する場合は、会議後のメールや共有ドキュメントでも案内する運用にしておくと安心です。
ゲストとして参加する予定であれば、主催者には事前に次の内容を共有しておくとスムーズです。
・未ログインまたはゲストとして参加すること
・入力予定の表示名
・会社名、部署名、氏名など本人確認に必要な情報
・開始時刻に入室承認を依頼したいこと
・会議後の資料やメモを受け取りたいメールアドレス
採用説明会やウェビナーのように参加者が多い会議では、「会社名+氏名」「学校名+氏名」「申込時の氏名と同じ表記」など、表示名のルールを招待時に案内しておくと、ホスト側の確認負荷を抑えられます。
非公式のブラウザ拡張機能で表示名を書き換える方法も見かけますが、動作の安定性や会議情報・認証情報の取り扱いに懸念があります。管理対象アカウントでは利用できない場合や、組織のセキュリティポリシーに抵触するおそれもあるため、企業利用では推奨できません。ゲスト参加や正式なアカウント設定を利用しましょう。
Google Meetに表示される名前を継続的に変更したい場合は、Googleアカウントの名前を変更します。変更内容はMeetだけでなく、他のGoogleサービスでの表示にも影響する可能性があります。

Googleのホームページにアクセスし、画面右上にあるプロフィールアイコンをクリックします。

表示されたメニューから「Googleアカウントを管理」を選択します。

Googleアカウントの管理画面が開いたら、ナビゲーションメニューから「個人情報」をクリックします。

基本情報の一覧から「名前」を選択します。

新しい姓・名を入力し、「保存」をクリックします。Googleのヘルプでは、名前の変更が各サービスに反映されるまで数日かかる場合があると案内されています。すぐに表示が変わらないときは、ブラウザの再読み込み、Googleアカウントへの再ログイン、Meetアプリの再起動を試してください。
Googleアカウント名を変更する際は、次の点に注意しましょう。
・Meetだけでなく、Googleドライブ、Googleドキュメント、Googleカレンダーなどの表示名にも影響する可能性がある
・Gmailの送信者名は、Gmail側で別途更新が必要な場合があるため、Gmailの設定でも確認する
・会社や学校のGoogle Workspaceアカウントは、管理者設定により利用者自身が変更できない場合がある
・表示名を変えても、Gmailアドレス自体は変わらない
名前を変更できない場合は、管理者による制限がないかなど、アカウントごとの状況を確認してください。特に業務アカウントでは、メール送信者名、ファイルの作成者名、カレンダー招待の見え方にも影響する可能性があります。社外会議だけ別名にしたい場合は、ゲスト参加またはChromeプロファイルの使い分けを先に検討しましょう。
会議の用途ごとに表示名を使い分けたい場合は、GoogleアカウントやChromeプロファイルを分ける方法があります。ただし業務利用では、個人アカウントをむやみに増やすより、会社のGoogle Workspaceアカウントを基本とし、必要に応じてChromeプロファイルやゲスト参加を使い分ける方が管理しやすいでしょう。
たとえば、次のように整理すると混乱を防ぎやすくなります。
・社内会議:会社のGoogle Workspaceアカウントで参加する
・社外商談:会社アカウントで参加し、表示名は会社のルールに合わせる
・公開セミナー:主催者の案内に従い、必要に応じてゲスト名で参加する
・個人利用:業務用とは別のChromeプロファイルで管理する
Chromeプロファイルを分ければ、Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、Meetのログイン状態を分離できます。会議URLをどのアカウントで開いているか確認しやすくなり、招待されたアカウントと参加アカウントの不一致も減らせます。
新しいGoogleアカウントを作成する場合は、業務データを個人アカウントで扱ってよいか、会社の情報セキュリティポリシーを必ず確認してください。招待先と異なるアカウントで参加すると、ゲスト扱いになったり、ホスト承認が必要になったりするほか、会議後のメモや記録の共有対象から外れることもあります。
Google Workspaceを利用する組織では、表示名だけでなく、組織外ユーザーの参加、入室承認、チャット、録画、文字起こし、AIメモを含めて会議の運用を設計することが重要です。
MeetのHost controlsでは、会議へのアクセスをOpen、Trusted、Restrictedといった区分で設定できます。社外の参加者を招く商談や採用面談では、誰を直接入室させるか、誰に参加リクエストと承認を求めるか、ホストが先に入室する必要があるかを事前に確認しましょう。
■主催者側で決めておきたい参加ルール
社外会議を主催する際は、少なくとも次の項目を事前に決めておくと安心です。
・ログインを必須にするか、ゲスト参加を許可するか
・参加者名をどの形式で入力してもらうか
・Open、Trusted、Restrictedのどのアクセス方式を使うか
・ホストによる入室承認を必要にするか
・組織外参加者のチャット利用や会議後のチャット継続をどう扱うか
・録画、文字起こし、AIメモを利用するか、自動メモの既定値がどうなっているか
・会議記録の共有範囲、保存期間、ダウンロード可否をどう管理するか
会議チャットの扱いは参加者の種類や組織のポリシーによって異なります。外部ユーザー、未ログインの参加者、カレンダー招待の対象外である社内ユーザーは、会議終了後にチャット履歴へアクセスできないことがあります。社外商談や説明会では、表示名のルールだけでなく、ログイン要否、招待方法、チャットを残す必要があるかをセットで案内することが大切です。
表示名を変更しても、カレンダーのゲストリストや会議チャットには招待アカウントに紐づく情報が残る場合があります。とくに社外会議では、表示名だけでなく、招待先アカウント、参加方法、アクセス権限まで確認しましょう。
■録画・文字起こし・AIメモは保存先と同意をセットで考える
Google Meetの録画、文字起こし、Take notes for me(GeminiによるAIメモ)は、会議主催者のGoogle Drive内にある「Google Meet」フォルダ配下で、会議ごとのサブフォルダに整理されます。定期的な会議の記録は、同じ会議用フォルダにまとめて管理しやすくなっています。
従来の「Meet Recordings」フォルダは「Legacy Meet Recordings」へ名称変更され、既存データはGoogle Meetフォルダ配下へ移行されます。録画の保存先を前提にしたApps Script、Zapier、Makeなどの自動処理、DLPや保存期間の管理、社内ポータルへのリンク、マニュアルを運用している場合は、保存パス、アクセス権、ショートカットを確認してください。権限設定によっては、参加者側に会議記録へのショートカットが作成されることもあります。
AIメモのアクセス権は、主催者などが選ぶ共有設定によって決まり、メモはカレンダーの招待者に共有されます。グループのアドレスで招待した場合は、グループの各メンバーに別途権限を付与する必要があるとGoogleのヘルプで案内されています。商談後にメモを渡す場合は、参加時の表示名ではなく、カレンダーの招待先とメモ・録画の共有先を照合しておきましょう。
Google Meetのホーム画面は、予定されている会議への参加だけでなく、録画、文字起こし、メモなどの会議資産を探す入口としても活用できます。Meetを入口、Google Driveを保管場所として扱うなど、会議後に「録画や議事録がどこにあるか」を迷わない導線を社内で定めておくとよいでしょう。
会議の記録が残る場合は、表示名の整備以上に、参加者への告知と同意取得が重要です。Googleが2026年9月22日に紹介した海外スタートアップRementoの事例では、顧客との会話をMeetで録画・文字起こしし、その内容を後の分析に活用しています。このように顧客との会話を記録する場合、表示名を会社名付きにしただけでは記録の共有設計は完了しません。商談、採用面談、社外説明会、個人情報を扱う会議では、招待文面や会議開始時に次の内容を明示しましょう。
・録画を行うか
・文字起こしを行うか
・AIメモや要約機能を利用するか
・記録の利用目的
・記録データを誰に共有するか
・保存先、保存期間、ダウンロード可否をどうするか
国内でも、BOTANICOが2026年9月3日に公表した既存顧客30社への調査では、27社相当がオンライン会議(Zoom、Meet、Teamsなど)の議事録作成にAIを活用する方向で回答しています。小規模な調査でMeetに限った数値ではありませんが、議事録AIの利用が広がる一方で、機密情報の扱いや精度への懸念も踏まえた運用ルールが求められています。
■AIメモと文字起こしはエディション・設定を確認する
Take notes for meは、会議中のメモ作成を支援するGemini機能です。組織の管理者は、メモの既定の共有先を設定したり、ホストによる共有設定の変更を制限したりできます。そのため、部署や担当者ごとに共有範囲がばらつかないよう、誰がメモ・文字起こし・録画を閲覧できるかを組織ポリシーとして定めることが可能です。
2026年9月22日のGoogle Workspace Updatesでは、Take notes for meの自動メモに関する管理者・ユーザー向けの新しい設定が、2026年9月29日から段階的に適用されると発表されました(2026年9月時点の情報)。Business Standard/Plusでは「主催者を含む3人以上が参加する予定済み会議でのみ自動でメモを作成する」設定が既定でオン、Enterprise Standard/Plus、Frontline Plus、Google AI Pro for Educationでは既定でオフとされ、ユーザーは自分の設定で上書きできます。段階的な展開のため、組織によって適用時期が異なる場合があります。
管理者は、管理コンソールの[アプリ]→[Google Workspace]→[Google Meet]→[Gemini の設定]→[自動メモ作成]で既定値を確認しておきましょう。主催者側も、採用面談や社外商談の前に、組織の既定値と自分の設定のどちらが適用されるかを確認しておくと安心です。
このため、「3人以上の会議だけで使う」は、AIメモの利用資格を決める固定的な人数要件ではありませんが、対象エディションには3人以上の予定済み会議で自動メモを有効にする設定があります。既定値と適用日はプランによって異なるため、社内ルールとして人数基準を設ける場合も、Meet側の設定と整合させることが大切です。少人数の1on1、評価面談、採用面談では自動記録を避け、定例会議やプロジェクト会議では活用するといったように、会議の目的に応じて決めましょう。
記録に慎重な会議では、参加前の画面で、利用可能な場合にTake notes for meや文字起こしを停止できることもあります。1on1、評価面談、採用面談などでは、記録機能を自動開始しない、利用する場合は会議冒頭で目的と共有範囲を説明する、といった運用が望まれます。
また、同日の発表では、対象プランのメモのドキュメントと通知メールで、簡潔な「クイックメモ(Quick notes)」が既定で表示され、詳細は「完全なメモ(Full notes)」タブで確認する形に変わることも案内されています。会議後の引き継ぎでは、クイックメモだけで決定事項を確定せず、必要に応じて完全なメモや録画・文字起こしなどの原資料を確認しましょう。発言者名や参加者名の確認にも、要約だけを本人確認の資料として扱わないことが大切です。
Take notes for meはオンライン会議だけでなく、Meetのホーム画面から対面会議の記録に利用できる場合もあります。また、一部のGoogle Meetハードウェアでは、タッチコントローラーからAIメモを開始・停止・管理できます。会議室を多く利用する組織では、Companion modeで各自が追加参加する運用を前提にせず、会議室端末で誰が記録機能を操作するかも手順書に定めておくとよいでしょう。
文字起こしやAIメモを含む機能の提供状況、初期設定、利用権限はGoogle Workspaceのエディションや管理者設定によって異なります。管理者は、機能を有効にするかだけでなく、どの会議で自動化するか、誰が記録を閲覧できるか、どの程度保存するかまでポリシーに落とし込みましょう。
Google Meetでは、ログインした状態で会議画面上だけ表示名を変更することはできません。表示名は基本的にGoogleアカウントの登録名と連動しています。
状況に応じて、次の方法を使い分けましょう。
・一時的に別名で参加したい場合:未ログインの状態でゲストとして参加をリクエストし、承認を受ける
・今後も同じ名前で表示したい場合:Googleアカウント名を変更し、Gmailの送信者名も確認する
・用途ごとに使い分けたい場合:GoogleアカウントやChromeプロファイルを分ける
・会社利用の場合:個人アカウントを増やす前に、組織のルールとセキュリティポリシーを確認する
・主催者の場合:ゲスト参加、入室承認、表示名ルール、チャット、録画、文字起こし、AIメモの扱いを事前に決める
ビジネス利用では、本名、会社名、部署名、英語表記、プライバシー保護のバランスを取る必要があります。さらにGoogle Meetでは、参加時の表示名と、会議後の録画・文字起こし・AIメモの共有先は別の仕組みで決まるため、どこに保存し、誰が利用できるかまで含めて会議運用を考えることが重要です。
まずは次の社外会議の前に、自動メモの既定値(2026年9月29日から段階的に適用)と、カレンダーの招待先・記録の共有先を確認してみてください。そのうえで、表示名のルール、ログイン要否、アクセス方式、会議後のチャット履歴の扱い、録画・文字起こし・AIメモの利用有無、同意取得の方法を招待時に案内しましょう。参加管理と情報管理をあわせて整えることで、Google Meetをより安全かつ効率的に活用できます。
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