「チームメンバーの外出や休暇の予定がバラバラで、会議の日程調整がいつも大変…」
「アルバイトやスタッフのシフト希望を、LINEや紙で集約していてミスが絶えない…」
「店舗の予約状況やイベント情報を、スタッフや顧客に分かりやすく共有したい…」
こうしたスケジュールの悩みは、多くの職場で確認・連絡・調整の時間を増やす原因になります。少人数のチームや店舗、地域コミュニティであれば、共有カレンダーアプリのTimeTree(タイムツリー)が有力な選択肢になるでしょう。
TimeTreeは、家族・カップル・友人同士の予定共有アプリとして広く知られる一方、店舗、スモールビジネス、自治体、地域コミュニティなどでも活用されています。2026年夏時点で、公式ストア情報では全世界で7,500万ユーザーに利用されていると紹介されています。
ただし、TimeTreeはすべての組織に適した万能なグループウェアではありません。予定ごとのコメントによる気軽な調整には強い一方、細かな権限設定、閲覧専用アカウント、承認フロー、厳格な組織管理が必要な大規模運用では、他ツールとの併用を前提に考える必要があります。
本記事では、TimeTreeの基本機能、料金、導入手順、業務での活用法、公開カレンダーの使い方、プライバシー・広告・大人数運用の注意点を整理します。自社のスケジュール管理にTimeTreeが合うか、どのような範囲で導入すべきかを判断するためのガイドとしてご活用ください。
TimeTreeを一言で表すなら、予定の共有と、その予定に関する相談を同じ場所で完結できるコミュニケーション・カレンダーです。
一般的なカレンダーツールでは、予定はカレンダーに登録し、詳細な確認や変更相談はメール、チャット、電話など別の場所で行うことが少なくありません。その結果、「変更連絡がどのチャットにあったのか分からない」「当日の注意事項が予定と別管理になっている」といった情報の分断が起こりがちです。
TimeTreeでは、予定ごとにコメント、メモ、場所、詳細情報などを紐づけられます。「訪問時間を30分後ろ倒しできるか」「当日の持ち物は何か」「入館方法はどこに書いてあるか」といったやり取りを、該当する予定を起点に確認できます。後から見返す際も、予定と会話の経緯をまとめて追いやすい点が特徴です。
さらに、用途ごとに共有カレンダーを分ければ、「店舗シフト」「社内会議」「営業外出」「地域イベント」などを整理して運用できます。TimeTreeの強みは、単なる予定表ではなく、スケジュールを起点に日常の情報共有を整理できることにあります。
TimeTreeの機能を、仕事で役立つ視点から整理します。
| 主要機能 | できること | 活用場面 |
|---|---|---|
| 共有カレンダー | チーム、店舗、部署、プロジェクトごとにカレンダーを作成し、メンバーと共有できます。 | 外出、休暇、シフト、会議、納期などの見える化に役立ちます。 |
| 予定ごとのコメント・メモ | 各予定にコメントや詳細情報を残し、予定に関する相談をまとめられます。 | 日程変更、持ち物確認、当日の注意事項の共有に向いています。 |
| 繰り返し予定 | 毎週・毎月など定期的に発生する予定を登録できます。 | 定例会議、定期シフト、月次業務の入力負担を抑えられます。 |
| 予定の詳細欄 | 場所、担当者、説明、注意事項などを予定内に記録できます。 | 現場情報、訪問先情報、業務手順の確認に便利です。 |
| 公開カレンダー | イベントや店舗スケジュールを一般ユーザー向けに公開できます。 | 地域行事、セミナー、キャンペーンなどの情報発信に活用できます。 |
| 「みつける」 | TimeTree上で公開されているカレンダーやイベント情報に触れられる機能です。 | 公開カレンダーを通じた認知拡大や地域との接点づくりに役立ちます。 |
| 画像をスキャン | 公開カレンダー管理者がイベントのチラシ・告知画像を読み込むと、AIがイベント名や日時などを抽出して予定作成を補助します。 | イベント情報を頻繁に登録する自治体、店舗、地域団体の作業効率化に役立ちます。 |
「画像をスキャン」はiOS・Androidアプリで提供されている公開カレンダー管理者向け機能です。日本国内で利用でき、JPEGまたはPNGの画像から1画像につき1件の予定を抽出します。AIが抽出した内容は、公開前に必ず担当者が確認し、誤認識や記載漏れを修正しましょう。
TimeTreeは家庭向けの予定共有に限らず、店舗運営や地域イベントの情報発信にも活用できます。導入時は、業務全体を一度に置き換えるのではなく、予定共有で特に困っている領域から始めることが重要です。
| 業種・組織 | 課題 | 活用方法 |
|---|---|---|
| 美容室・サロン | スタッフの出勤、休暇、店内イベントの確認が分散している。 | 店舗用カレンダーでシフトや会議、販促イベントを共有します。顧客予約を扱う場合は、既存の予約システムとの役割分担を明確にします。 |
| 建設・現場作業 | 集合場所、入館方法、当日の注意事項が別々のチャットや紙に分散している。 | 予定の詳細欄に現場情報を集約し、担当者が予定を開けば必要事項を確認できる状態をつくります。機密情報の掲載範囲は社内ルールで制限します。 |
| 運送・配送業 | 定期便とスポット案件が混在し、シフト表が複雑になりやすい。 | 定期シフトを繰り返し予定で管理し、変動の大きい配車・配送指示は専用システムやスプレッドシートで補完します。 |
| 自治体・地域コミュニティ | 行政・民間・地域団体のイベント情報が分散し、住民が一覧で把握しにくい。 | 京都府宮津市では、行政・民間イベントの日程をTimeTreeで一元公開する取り組みが進められています。公開前の内容確認と更新担当者の明確化が運用の鍵です。 |
| 小規模チーム | 会議、外出、休暇、締切の確認を個別連絡に頼っている。 | チーム用カレンダーを作り、予定名・色分け・コメント利用のルールを統一します。予定ごとの会話を残すことで確認コストを下げられます。 |
TimeTreeは、個人や小規模チームであれば無料から始められます。いきなり全社に展開するのではなく、まずは1チームまたは1店舗で試行し、運用ルールを固めてから広げる方法がおすすめです。
TimeTreeは基本的な共有カレンダー機能を無料で利用できます。業務で使う際は、広告表示、添付機能、予約管理、組織的な運用支援が必要かを整理して選びましょう。料金や提供機能は変更される可能性があるため、契約前には公式サイトで最新情報を確認してください。
| 区分 | 料金 | 主な対象・特徴 |
|---|---|---|
| TimeTree(無料) | ¥0 | 個人・小規模チーム向け。共有カレンダー、予定ごとのコメント、通知などの基本機能を利用できます。広告表示があります。 |
| TimeTreeプレミアム | 月額または年額制 | 個人向け高機能版。広告非表示など、無料版より快適に使うための機能が提供されます。利用可能な機能と価格は公式案内を確認してください。 |
| TimeTree Business | 要問い合わせ | 法人・店舗向け。予約受付や店舗運営などの用途を想定したサービスです。対象業種や機能、費用は導入前に個別確認が必要です。 |
中規模以上の組織や会員制団体では、TimeTree単体で全業務を完結させるよりも、カレンダーを分割し、必要に応じて組織向けグループウェアと併用する方が安全です。
TimeTreeを業務で利用する際は、便利さだけでなく、データ管理と利用ルールをセットで整える必要があります。
TimeTreeは、すべての業務システムを置き換えるツールではありません。しかし、少人数での予定調整、店舗・現場の連絡、地域イベントの情報発信といった場面では、予定と会話を一つにまとめる実用的な基盤になります。
まずは最も課題の大きい予定管理を1つ選び、小さく試してみましょう。入力ルール、共有範囲、通知設定を整えながら運用すれば、確認や連絡に費やしていた時間を減らし、本来の業務に集中しやすくなります。
▶ TimeTree Businessの詳細・問い合わせはこちら
Q1:ビジネス利用でも無料で使えますか?
A1:はい。共有カレンダー、予定登録、コメント、通知などの基本機能は無料で利用できます。ただし、無料版には広告が表示されます。業務での利用頻度、広告の影響、必要な機能を確認したうえで、プレミアムや法人向けサービスも比較しましょう。
Q2:Googleアカウントでログインできますか?
A2:はい。2026年7月から、iOS・Android・WebでGoogleアカウントによる登録・ログインに対応しています。端末変更時にデータを引き継ぐには、あらかじめアカウント登録を行っておくことが重要です。
Q3:AIによる予定提案を止めることはできますか?
A3:できます。AIによる提案はオン・オフ設定に対応しています。不要な提案やレコメンドを表示したくない場合は、利用環境に応じて無効化してください。
Q4:以前報告されていた広告動画の音声問題はどうなりましたか?
A4:端末をマナーモードにしていても広告動画の音声が再生される不具合は、2026年6月4日に解消済みと公式発表されています。安定して利用するため、アプリは最新版に更新しておきましょう。
Q5:Googleカレンダーとの一番の違いは何ですか?
A5:TimeTreeは、共有カレンダーの手軽さと、予定ごとのコメントを使ったコミュニケーションに強みがあります。一方、Googleカレンダーは組織アカウント、細かな権限、会議ツールとの連携などに強みがあります。現場調整にはTimeTree、正式な組織スケジュールにはGoogle Workspaceなど、併用する方法も有効です。
Q6:大人数の組織でも使えますか?
A6:小規模チームや店舗単位では使いやすい一方、大人数では閲覧専用・役割別の権限設定、メンバー管理、部署横断の予定管理に不足を感じる場合があります。カレンダーを部署別に分け、正式な組織運用は別のグループウェアで補完する設計が現実的です。
Q7:セキュリティやプライバシー面で気を付けることは?
A7:改定済みのプライバシーポリシーと共有カレンダーのガイドラインを確認したうえで、招待URLの取り扱い、外部メンバーの招待、異動者・退職者の削除、予定に記載する個人情報の範囲をルール化してください。機微情報や厳格なアクセス制御が必要な情報は、別の社内システムで扱うことをおすすめします。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


