リモートワークで良い仕事を生み出すソフトウェアを。エンジニア達がゼロイチに再びチャレンジした理由とは?Jicoo創業ストーリー
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リモートワークで良い仕事を生み出すソフトウェアを。エンジニア達がゼロイチに再びチャレンジした理由とは?Jicoo創業ストーリー

2022年3月29日(火)
Jicoo
Jicoo

「良い仕事をいつでもどこでも」をビジョンに掲げ、時間や場所の制約なく良い仕事を生み出し、個々の状況や思いにあった多様な働き方のプラットフォームを目指す「Jicoo」。

iOS/Androidアプリの提供も開始し、ユーザーの生活シーンに合わせて利用できる環境が整った正式リリースからもうすぐ1年という節目のタイミングに、CEO鈴木(左)とCTO小林(右)にインタビューを実施。Jicooを開始した経緯やプロダクト開発にかける思い、今後の展望などについて聞きました。

鈴木 真一郎 代表取締役CEO ヤフー(株)等で複数のサービス立ち上げに参画。ソーシャルアプリでのスタートアップ起業を経て、2014年1月、(株)スペースマーケットを共同創業。取締役/CPO,CTOとしてプロダクト戦略、組織を責任者として一貫して統括。2019年12月東証マザーズ上場。取締役退任後、Jicoo創業。

小林 春彦 CTO 2005年4月、ヤフー(株)に入社し複数のサービス、社内プラットフォーム基盤の開発に従事。2014年8月、(株)スペースマーケットに参画し、チーフテックリードとして複数のプロジェクトの技術責任者を務める。

Jicooをはじめたきっかけはリモートワークに対する課題意識

-- 最初にJicooをはじめようと思ったきっかけについて教えてもらえますでしょうか

鈴木: 前職のスペースマーケットでは共同創業者として文字通りゼロからサービスを立ち上げていったのですが一区切りしたタイミングでちょうど40歳手前にもなり、次の10年何をするのかを考えていました。

前職でやっていたシェアリングサービスはリアルとテックの融合というようなものでしたが、キャリアの原点であるソフトウェア開発の力で今一度勝負したいなという思いがありました。普段からリモート、リアル共にミーティングの調整や情報共有に課題感があったので深堀りしていくと、社内・社外の課題と色々な問題があると気付きました。

リモートワークやハイブリッドワークはコロナ禍で言葉の認知としてマジョリティになる4-5年も前から自分がマネージメントしていたチームでは率先して取り組んでいた事もあり、家族との時間や集中時間が取れるといった素晴らしいメリットがある一方、現状のツールや仕組みでは難しい部分も感じていました。その課題を解決するようなサービスを提供してみようと思ったのが「Jicoo」をはじめたきっかけです。

--Jicooは正式公開から1年となりますがどう感じていますか

鈴木: 本当に地道にプロダクトを磨き続けていた1年です笑。その甲斐あって少なくないユーザーに継続して使ってもらえるプロダクトになってきましたし、SaaSでも特にPLG型のビジネスモデルなのでプロダクトの質が売上にリンクしていくのがちゃんと手応えを得られて良いなと。

これまでやってきたメディア・サービスのような仲介型と比べて、ユーザーの声がよりダイレクトに届いてきますし、その声を元に吟味してより良いプロダクト・商品に反映できる。

小林: 私は2021年4月入社しましたが、当時よりMRRは10倍を超えていてスピード感がありますね。まだまだ規模は小さいですが売上が積みあがっているので入って良かったかなと笑。

前職のスペースマーケット時代は開発に集中していましたが、Jicooではそれ以外に考えることが山ほどあります。技術トレンド、業界の動向、顧客の声、採用など幅広い視野が必要になっています。

初期のスタートアップは着実に泥臭いことが求められる

--お二人での2回目のチャレンジとなりますが、2人の関係について教えてもらえますか

鈴木: 新卒で入った会社からヤフーに転職をして、Yahoo!スポーツ(※現スポナビ)で一緒に仕事をしたのがきっかけですね。

小林: 鈴木さんとは同じチームで、当時Yahoo!スポーツのトリノオリンピック特集で一緒に仕事をしていました。期間は半年ぐらいでしたが。

鈴木: 小林さんが活躍しすぎて、結果として他の部署に引き抜かれてしまいチームを異動してしまったので笑。そこから私はリクルートに転職をして、自分で起業するのですが、そのタイミングで優秀なエンジニアを探していて小林さんを思いつく、という感じですね。

小林: 私のキャリアはヤフーに新卒で入社したところからスタートしています。スポーツ、SNSサービスのバックエンドを開発して、それ以外にも全社で利用されるミドルウェアサービスを担当しました。そこから外資系のリアルネットワークスに転職をして、フルスタックエンジニアとしてRailsアプリの開発や動画配信サービスに携わりました。前職になるスペースマーケットでは1人目のエンジニアとして創業期のスタートアップにジョインしました。

鈴木: 創業期はプロダクトを作れる人が私1人しかいなかったので、最初のエンジニアをどうするか考えていました。自分よりも優秀な人を採用したいと。初期のスタートアップは着実に泥臭いことをできることが重要で、一歩一歩進めていける力が必要です。新しい技術も大切ですが、安定したサービスの土台を作っていけることが大切。そのメンタリティをもっている優秀な人が小林さんだと思って一緒にやらないかと声がけをしました。

小林: 鈴木さんのエンジニアスキルも信頼していたので、迷わずジョインすることを決めた感じです。

鈴木: 今考えると小林さんは新規サービスの立ち上げをよくやっていたのでそこもよかったかな。

Image from iOS (3)

成功体験のあるこれ以上ない人材がCTOに

--小林さんがJicooにCTOとしてジョインしたのはどのような経緯でしょうか

小林: 前職では、エンジニアリングマネジャーとしてキャリアを歩んでいましたが、コロナ禍になり色々と環境が変わりました。リモートワークも週1だったものが週4になり、チームワークや協業などチームの生産性をあげるところに課題感があると感じていました。

その時にちょうど鈴木さんが参加する飲み会があり、リモートワークを良くするサービスを作っているという話を聞きました。また今度はCEOをやるのでCTOを探しているという話もあったので、自分の課題感とフィットすることもあり、手をあげたというのが経緯です。

鈴木: びっくりしたけれども、元上司でもあったので小林さんのキャリアを考えた時には良い選択ではないのかとも思いました。勝手知ったる仲間でもあり長く一緒にやって成功体験もあるのでこれ以上ない人材ですしね。

--前回の起業の経験は活かせるものでしょうか

鈴木: 難しい質問ですね笑。ただ共通して言えるのはスピード感をもってエラーを恐れずトライしていく、チャレンジしていく姿勢は人が増えても文化となるよう今から大事にしています。実際に継続して実践し続けるのはとても難しいですが、それ抜きでハイグロースは難しいので。

小林さんもエンジニアをリードしていく立場として共感してくれていますし、プロダクトや組織作り双方の念頭においています。

小林: 技術的な話になりますが、例えば前職では初期はRuby on Railsというフレームワークを使っていたのですが、モダンなフロントエンド環境の構築や型がないという問題もあり6年かけて、徐々にNode.js x TypeScriptに移行していきました。  

JicooではNode.js x TypeScriptを組み合わせたモノリシックなアーキテクチャを最初から採用しています。開発速度とモダンフロントエンドとの親和性、そして型による堅牢性のバランスが良く今までの開発経験の集大成に近いシステムになっています。

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Jicooをグローバルに使われるサービスにしていきたい

--ようやく土台が整ってきたタイミングですがこれからJicooはどうなりますでしょうか

鈴木: 1番やりたいことは、Jicooを世界中で使われるサービスにしていきたい。時間のマネージメントや、整理はまだ自動化できる余地が大きくあると思っていますし、新しい技術も利用できます。世界共通の課題でもあるのでまだない価値を提供していけるサービスにしていきたいですね。

小林: コロナ禍でハイブリッドな仕事は定着したと思います。IT系以外にも浸透してきているので、リモート・ハイブリッドは今後も増えていきます。そして、リアルよりもリモートワークの方が生産性が高くなるような未来をつくりたいと思っています。そのためにJicooをどんどんと成長をさせて、そして日本以外でもグローバルに展開できるサービスにしていきたいと思っています。

鈴木: 私たちは「良い仕事をいつでもどこでも」というビジョンを掲げています。自分たちのプロダクトで自分たちの仕事を良くしていきながら、クライアントとなるサービスユーザーがリモートワーク・ハイブリッドワークでも生産性高く、新しい自由な働き方を実現できるサービスを提供していければと思います。

--直近ではどのようなことを考えていますか

鈴木:  ようやくやりたいことへの土台ができてきたと思います。モバイルアプリの提供も開始しましたし、複数人の日程調整も可能な投票の機能もリリースします。プロダクトをブラッシュアップしていきながら、Jicooならではのユニークなサービス展開を進めていく予定です。

小林:  創業期にあたる今は人数がいない中で成長するためにはもっと自動化が必要と考えています。問い合わせ、サポート、QAなどを自動化して、人間は本質的な作業に集中できる環境を整えていきたいと思っています。組織としては少人数だけどサービスをつくれる集団にしていきたい。今いるエンジニアは、データ分析、仕様、バックエンド、フロンエンド、マークアップ、アプリの全てができるので、そういう仲間を増やすことでプロダクトを磨いていけると思っています。

Image from iOS (4)

--改めて2人でタッグを組んだ意気込みを教えてもらえますか

小林: 鈴木さんは今まで働いた中でもっとも優れたクリエイターだと思っています。とても大きなビジョンを描けるPM。鈴木さんと一緒であれば、Jicooはリモート・ハイブリッドをより良くするプロダクトにしていけると思います。

鈴木: これからJicooを大きくグロースさせていこうとする中で、小林さんならCTOを安心して任せることができます。私はCEOとして大きな絵を描くために、もうコードを書いてはいけない笑。また今回のゼロイチはこれまでに比べてもプロダクトの進化のスピード感がもう全然違う。できることの基礎体力が格段に高いチームなので、今後が非常に楽しみです。これからリモートをはじめとした新しい働き方での仕事を自動化で簡単に、生産性高くできるサービスを提供していきます。

Jicoo(ジクー)について

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チームで使える無料の日程調整ツール「Jicoo」とは?

Jicoo(ジクー)はGoogleカレンダー、Outlook、iCloudカレンダー等と接続して予定の空き状況をリアルタイムに取得!ダブルブッキングを確実に防ぎ日程調整を自動化します。 またチーム内での担当者割当やWeb会議のURL発行、キャンセルやゲストへのリマインド対応などの予約管理まで、個人と法人のミーティング業務を自動化し、チームの生産性を向上させる日程調整ツールです。
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