予約システムを導入して、今までアナログでおこなっていた、予約管理の手間を省きたいと思っている方も多いと思います。
しかし、予約システムがどういうものかいまいちわからない、サービスやツールの種類が多すぎてどれを選んでいいかわからない、と導入を先送りにされていませんか?
そこでこの記事では、予約システムを導入することで、どのようなメリットがあるかや選び方を解説します。
合わせて、おすすめの予約システムを紹介します。無料で試せるものだけを厳選しましたので、まずは予約システムがどういうものかトライしてみてはいかがでしょう。
予約システムはサービス業やエステ・サロン、ジム、スクール、また色々なイベントなど、さまざまなシチュエーションで利用される空席の確認や、予約をすることができるシステムです。
以前は電話やFAXなどでやりとりがおこなわれ台帳などで管理がおこなわれていました。予約に時間がとられ、本来のサービスに対する影響がでるなど課題がありました。
予約システムにより予約の受付や管理をスムーズに進めることが可能となり、決済などを同時におこなう機能も備えられています。
予約システムの導入についてはこちらの記事をご確認ください。
予約システム導入方法を総まとめ!流れ・ポイントや注意点を解説
予約システムを導入することで、売上UPの効果が期待できます。
予約管理をアナログからシステム化するだけで、なぜ売上UPにつながるのでしょうか?
電話だけの予約受付の場合、営業時間内しか対応ができません。
予約システムを導入することで、24時間いつでも予約することができるようになります。また、スマホ対応により、利用者はどこからでも予約が可能になります。
システムによっては、多言語にも対応していて、外国人からの予約も見込めます。
予約システムの多くで自動メール配信の機能があります。
来店日前日などに予約客に対してメールを送ることで、予約忘れを防止してくれる機能です。
リアルタイムにスケジュールを反映してくれるのも、機会損失防止に役立ちます。
予約かぶりを防ぐだけではなく、キャンセルでできた空きもすぐに更新されるため、別の利用者から予約が入る可能性が高まります。
予約システムは予約の管理をするだけではありません。予約や来店の際に得た顧客情報を自動で蓄積する機能があります。
集められた顧客情報をもとに、新しいキャンペーンや戦略立案に一役かってくれます。
予約システムによっては、自動のマーケティング分析機能が充実したものもあります。これからマーケティング施策を考えていきたい場合は、分析機能が充実したツールを選びましょう。
予約受付から前日の連絡、スケジュールの確認、キャンセルの対応など予約管理業務は多岐にわたります。
予約システムは予約管理に関わるほとんどの業務を自動でおこなってくれます。
予約する際は、ホームページ上に自動でカレンダーが表示され、利用者が都合のいい日にちを選ぶだけです。また、そのまま決済もできるので、来店時の会計も不要となります。
前日や来店後の連絡も自動でおこなってくれ、毎日の予約スケジュールもカンタンに出力できます。
さらには、顧客情報の管理や整理も任せることができるので、ビジネスをさらに発展させる近道になります。
氏名や住所、電話番号などの顧客情報は、マーケティングの観点では重宝されます。
その反対に、情報が洩れるようなことがあれば、信用を一気に失う可能性もあります。
予約システムの中には、セキュリティに力を入れたツールがありますので、個人情報を取り扱う不安も和らげてくれます。
新しいツールを導入するとなると、使い方やトラブルが起こった際に、どう対応していいかわからない場合があります。
ツールによってカスタマーサポートがしっかりしているので、すぐに対応してくれます。
安心安全に使えるかも選ぶときのひとつのポイントとなります。
実際に予約システムを作るにはどうすればいいかご紹介していきます。
利用しているサイトがWordPressで作られているなら、プラグインを使って予約システムを作ることができます。
WordPressのプラグインはいくつか種類があるので、自身のビジネスに合わせて選定しましょう。
プラグインをインストールしたら、カレンダーの設置や予約フォームを作成していく必要があります。
デザインにこだわるのであれば、コードを書いて作成していかなければなりません。
またセキュリティも自分で考えてプラグインなどを設定することになります。
無料で利用できますが、オープンソースのためカスタマーサービスなどがない分、自分で対処していないといけないのが難点です。
一方で、各社から提供されている予約システムツールを使って予約システムを作ることも可能です。
予約システムツールを使うと、比較的簡単に予約システムを作ることができます。
ツールによって様々ですが、テンプレートが用意されていて、デザイン予約タイプを選ぶだけで、最短3分でできるものなどもあります。
セキュリティも自分で設定しなくても、自動で設定されているので、安心して利用できます。
規模や予約件数によって有料プランになりますが、サポート面、セキュリティ面を考えると予約システムツールを使うのが間違いないでしょう。
予約システムを選ぶ際は、どれくらいの規模かどのような予約タイプで運用していくかを確認する必要があります。
規模は、月間の予約件数や顧客登録人数などが基準になります。件数によって価格がかわりますので、現状の予約件数などの確認が必要です。
またビジネスによって予約の仕方は異なります。
ツールによって対応できる業種が限定されている場合もあるので、自分の業種に合わせたツールの選定をしましょう。
導入実績などで、同じ業種があるかどうかを確認するのも重要です。
予約システムによって機能は様々です。ここでは代表的な予約システムの機能を紹介します。
機能をしっかり理解して必要な機能がなにかを見極めましょう。
基本的には、システムがリアルタイムに予約状況を更新してくれます。
予約フォームや電話受付時の操作など扱いやすいツールを選ぶのが重要です。ほかにも、指名予約や会員制ページなど特別な予約画面も作れるツールもあります。
もっとも重要な機能なので、自身の目的に沿った長く使い続けられるものを選びましょう。
顧客が予約した際に、予約完了メールを自動で送ります。また、予約忘れを防止するために予約の直前にリマインドメールを送ります。
これはお店側だけではなく、予約客にとって便利な機能です。
他にも、来店後のお礼のメールを自動で配信する機能もあります。
予約と同時に決済をおこなう機能です。
事前に決済することでキャンセルを防止する効果があります。また、来店時に決済の時間を短縮できるので、業務効率にもつながります。
ツールやプランによって決済手数料が変わりますので、頻繁に利用するなら手数料もしっかり確認しましょう。
予約と同時に顧客情報を自動で蓄積し、予約や売上分析に役立てる機能です。
利用頻度や単価や利用日時などを顧客の属性ごとに分類して蓄積します。
表計算ソフトで使用できるように、蓄積した情報をCSV出力できるツールや、Googleアナリティクスとの連携できるツールもあります。
ツールの中には、GoogleカレンダーやZoomなどの外部ツールと連携できるものもあります。
Googleカレンダーとの連携ができれば、スケジュール管理をGoogleカレンダーだけにすることも可能です。自動でGoogleカレンダーの空き状況を確認し、予約可能な日時を表示してくれます。
Zoomとの連携は、主にオンラインセミナーの開催などに便利です。
予約時間に自動でZoomでルームが作成されるので、設定の手間が省くことができます。
普段使用しているツールと連携できることで業務の効率もあがります。
予約システムを導入する目的を決めておくと選びやすくなります。
各社様々な機能があり、すべての機能を充実させようとすると、それだけコストも上がるからです。
そのため、あらかじめ目的に応じてどの機能が必要かを考えておくことが重要になります。
自動のリマインドメール送信、スマホ対応、簡単な操作性が必要になってきます。
決済機能、マーケティング機能の充実、多言語対応が必要になってきます。
安心して使いたい場合はセキュリティの充実、カスタマーサポートの対応の良さが重要です。
全般的・業界特化型など大小さまざまな予約システムが事業者より多くのシステムが提供されています。
比較するポイントを整理することにより導入目的に沿ったシステムを選定することが可能となります。
予約管理は、ホテルであれば宿泊日と部屋など、美容院であれば担当スタッフと日時といったように、業種や業態によって予約に必要となる要素が異なります。
そこでより自社のサービスに必要な要素を網羅できる予約システムを選定することが導入の上で大切な比較ポイントです。
予約システムを取り扱うスタッフは、こうしたツールの操作に不慣れな場合もあります。だからといってシステムの操作に時間を割き、本来の業務が疎かになるのであれば本末転倒です。
つまり予約システムを導入にあたって、こうした状況に陥らないためには、スタッフのスキルを把握し、簡単で直感的に操作できるシステムを選定することもポイントとなります。
予約システムの多くは定額の利用料金がかかります。
システムによっては無料版も用意されていますが、機能が制限されているなどするため、基本的には有料のシステムを検討した方がよいでしょう。
ただし、その料金設定は幅広く、多くの場合利用できる機能や事業規模に応じた価格設定となっています。このため、導入環境や費用対効果も見極めることが大切です。
予約システムでは多くの個人情報を取り扱い、売上情報も管理する場合があります。
そこで重要となるのはセキュリティ対策です。比較ポイントとしてはSSL設定(データ通信の暗号化)への対応、Pマークや国際規格のひとつISMS取得の有無などが挙げられます。
予約システムの検討において、自社と同業種の導入実績の比較をすれば業界内おける活用度をある程度見極めるのに役立ちます。
特に同業種の導入実績が豊富なら、その提供事業者は業界独自の傾向をより把握しているともいえます。
また同時に問題解決に対するサポート体制も充実していると考えることができるでしょう。
予約システムを比較するポイントについてはこちらの記事をご確認ください。
予約システムを比較するポイントを徹底解説!おすすめ予約システム(無料あり)と導入のポイント
予約システムは一度本格導入すると、蓄積した顧客情報や切り替えのタイミングなどの理由から、別ツールへの切り替えというのが難しくなってきます。
よって、しっかりとした事前の検討が不可欠です。
無料で試すことで、使用感や疑問を知ることができるので、安心して選ぶことができます。
数ある予約システムの中から無料で試せるツールだけを厳選して紹介します。
Jicoo(ジクー)は予約や日程調整を自動化する無料サービスです。
カレンダーツールを含め様々なアプリと連携をすることが可能となっているためシームレスな予約体験が可能となっています。
また、予約ページのデザインカスタマイズ、セミナー型の予約、複数人の日程調整、担当者自動割当、カレンダーの週表示などの機能を利用できます。
日程調整ツールがベースとなっているため、シンプルで簡単な予約システムとしてすぐに利用することが可能となっています。
AirRESERVEはリクルートが提供している予約システム。
無料でも、月間予約件数の制限なしで使えるのがポイントです。顧客管理や予約時の自動メール配信、SSLを利用した通信も無料で使えます。
オンライン決済機能がないのは難点ですが、あらゆる業種に対応されていて、基本機能も無料で使えるので、初めてでも安心のシステムです。
料金 | ポイント | |
フリープラン | 0円 | 予約件数無制限 |
ベーシックプラン | 5,500円 | リマインドメール配信、複数店舗対応など |
プレミアムプラン | 要問合せ | 予約時アンケート、アクセス権限管理など |
RESERVAは最短3分でカンタンに予約サイトを開設できるツールです。
月間予約件数100件という制限はありますが、無料で39もの機能が利用できるのがうれしいポイント。
また有料プランになると、多言語対応や集客に活用できる機能なども使えるようになります。
多くの業種に対応していて、細かく料金プランがあるので、目的にピッタリあったものを選ぶことができます。。
料金 | ポイント | |
フリープラン | 0円 | 月間予約件数100件顧客管理、メルマガなど39種類 |
ブループラン | 3,850円 | 月間予約件数200件顧客管理、メルマガなど39種類 |
シルバープラン | 5,500円 | 月間予約件数500件SEO対策など48種類 |
ゴールドプラン | 11,000円 | リマインドメール、アンケート、Zoom連携など75種類 |
エンタープライズプラン | 22,000円 | 予約・顧客データ分析、セキュリティ充実、電話サポートなど90種類 |
スイートプラン | 44,000円 | 92種類すべての機能 |
STORES 予約は個人から上場企業、公共機関など13万社に選ばれている予約システムです。
SEO対策やGoogleマップからの直接予約、予約サイト「クービック」への掲載など、集客に長けているのがポイントです。
お客さま向け会員アプリも利用できるので、利用者も便利。
プラチナプランになると、最高品質のセキュリティでビジネスをサポートしてくれます。
料金 | ポイント | |
フリープラン | 0円 | 月間予約件数100件SEO対策、アプリ、Google予約など |
ライトプラン | 8,778円~ | 月間予約件数200件メルマガ、Zoom連携など |
スタンダードプラン | 26,378円~ | 月間予約件数2000件指名予約、メールなどのカスタマイズなど |
プラチナプラン | 66,000円~ | 月間予約件数無制限管理者権限機能、Googleアナリティクス連携など |
Super SaaSは多言語対応でセルフラーニング型の予約システムです。
10種類以上の料金プランがあり、毎月プランを切り替えられるのが特徴です。
月ごとに料金プランを変更できるので、普段は低コストなプランにして、キャンペーンなどで予約件数が増えそうな月だけ、グレードUPすることも可能です。
無料版は商用利用できませんが、登録して1ヶ月間は無料版でも商用利用が可能です。
セルフラーニング型なので、導入などには知識が必要ですが、お試しで利用してみて検討してもいいかもしれません。
料金 | ポイント | |
無料版 | 0円 | 非商用利用のみ可 |
PACKAGE A | 750円 | 最大予約件数100 |
PACKAGE B | 1,500円 | 最大予約件数300 |
PACKAGE C | 2,250円 | 最大予約件数600 |
PACKAGE D | 3,000円 | 最大予約件数900 |
PACKAGE E | 3,750円 | 最大予約件数1500 |
PACKAGE F | 5,250円 | 最大予約件数3000 |
PACKAGE G | 7,500円 | 最大予約件数6000 |
PACKAGE H | 9,750円 | 最大予約件数9,000 |
PACKAGE I | 12,000円 | 最大予約件数12,000 |
PACKAGE J | 14,250円 | 最大予約件数15,000 |
MOSHはスマホでカンタンに予約サイトが作れる手軽さが評判のツールです。
コストは決済手数料だけで、月額費用がかからないのがポイント。
無料ながら、予約管理はもちろんのこと、事前決済やサブスクにも対応、SNS連携なども可能です。
電話サポートがないのは残念ですが、スマホで本格的な予約サイトが作れる手軽さから、個人や小規模なビジネス利用の方から選ばれています。
料金 | ポイント | |
プランなし | 0円 | 決済、顧客管理、SNS連携など |
ヨヤクノートは食べログで有名なカカクコムが提供する予約管理用iPadアプリです。
最大の特徴は食べログのネット予約と連携できることです。
また食べログ店舗会員なら通常1ヶ月の無料期間が1年間に。
予約管理と顧客管理機能もついているので、飲食店ならまずは試して損はないでしょう。
料金 | ポイント | |
プランなし | 月額10,000円1ヶ月無料食べログ店舗会員なら1年無料 | 予約台帳、顧客台帳自動作成、食べログネット予約連携、複数店舗対応など |
SELECTTYPEは多彩なテンプレートからカンタンに予約システムが作れるツールです。
様々な業種に対応し、ホームページから作成可能。
無料のプランでも予約受付は無制限です。ただし予約受付期間やイベント作成可能数などに制限があります。
有料プランになると、多言語対応やメルマガ配信、Googleカレンダー連携など豊富な機能も利用可能です。
料金 | ポイント | |
フリー | 0円 | 予約無制限、オンライン決済、会員システムなど |
ベーシック | 1,500円 | 広告非表示、Googleカレンダー連携、メルマガなど |
プロフェッショナル | 3,000円 | 複数管理担当者、予約受付3か月先まで可など |
プレミアム | 10,000円 | 1年先まで予約可、多言語対応など |
おすすめの無料の予約システムをご紹介しました。無料と聞くと怪しんでしまうかもしれませんが、いずれも安心して使える予約システムとなります。
しかし、今回紹介した予約システムは決済手数料や、有料プランをメインに展開しているサービスで、機能を一部制限して無料プランを提供しています。
したがって、ビジネスの規模によってはずっと無料で使えるものもあります。ある程度の規模でも試験導入として、使用感を試して検討してみてはいかがでしょうか。
日程調整ツールを導入すると業務効率化に多くのメリットがあります。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や必要に応じたデザインのカスタマイズなどの機能も十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。
ビジネスの日程調整を自動化する「Jicoo(ジクー)」はGoogleカレンダー、Outlookカレンダーなど複数のカレンダーを接続して無料ですぐに利用を開始でき、ZoomやTeams、SlackやSalesforceなどのよく使われているサービス連携がもれなくカバーされています。また予約ページのデザインも複数のレイアウトから選択できるため使っていて楽しくなる日程調整ツールです。
JicooのWebサイトはこちら。法人・チームへの導入に関してのお問い合わせはこちらのフォームから行う事ができます。
日程調整ツールを活用した利用事例も参考にしながら自分にあった日程調整ツールを導入しましょう。